両備バス 吉備エクスプレス21号

岡山から「目当ての」高速バスに乗るべく、まずはその岡山まで久しぶりに両備バスの高速路線で出ることにしました。

何度か乗ってはいますが、統合されてからは久しぶりになるでしょうか・・・

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早めに来たので、大阪駅高速BTの外で何枚か撮りバスをして時間をつぶし、乗り場へ。

やってきたのはハイデッカータイプのエアロエース。4列シートながら千鳥配置でシートピッチが広く「詰め込み感」は薄目です。肘置きの下には今や定番アイテムとなったコンセントがあって早速、スマートフォンの充電開始。

車内は緩めながら冷房が効いており、湿気は一切感じず。

僕の他には5人ほどが乗ってきただけで、30人以上乗れる車内はやや寂しさがあるものの、快適さはこの上ないものになりそうです。16時40分、大阪駅発車。

高速に入るまでの間、自動放送での案内が流れましたが「吉備エクスプレス」を呼称として使われておりちょっと複雑な気分に・・・車体サイドには「RYOBI EXPRESS」が大きく書かれているのですが、南海バスとの共同運行時より使われている同社ブランドとも言われている「RYOBI  EXPRESS」が聞けないというところに、「時代」をしんみりと感じて・・・

そして山陽インターまで行く旨の案内が乗務員さんからありましたが、

「・・・本日は岡山駅までのご乗車の方だけですので、途中でお降りの申し出が無ければ通過致します・・・」

との事。降車地としては山陽インターの他は岡山インター、岡山大学筋とありますがどうやらこのままだと通過する可能性がありそうです。

47分、福島ランプから阪神高速へ。少し前を徳島行き「エディ号」が走っており、しばしランデブーを続けていましたがいつしか見えなくなり・・・

大阪空港を過ぎて阪神高速は終わり、僅かに中央環状を走り中国池田インターから中国道へ。昨年あたりから大規模な改修工事が行われおり、車線規制が続いている関係でややノロノロ気味ながらも気が付くと宝塚を過ぎており、ゆっくりと右左に振りながら緩く登って西宮北。

山陽道に入って、高速道路会社のパトロールカーがせわしなく追い抜いていったあたりまでは覚えていましたが、それからは居眠りをキメてしまい気が付くと、山陽姫路東インター付近・・・

ネズミ色の空が広がる龍野西SAで休憩のため停車。ほとんどの客が降りていきました。

10分ちょっとで発車。乗務員さんから

「定刻発車にご協力下さいましてありがとうございます。なお、現時点で岡山駅以外の降車希望がございませんので通過致します。途中でお降りを希望される方は乗務員までお知らせ下さい・・・」

多分通過でしょうね・・・

山岳地帯に入るため、スマートフォンで映画鑑賞をしてみたり・・・ただ県境付近や、ぱっと車窓に町が広がるとそっちを見てしまいますが(笑)

他の客はだいたい「白河夜船」で、終点まで乗っていけばいいので安心して眠れる、という事なのでしょう。

そして18時58分、最初の降車地である山陽インターは申し出が無かったので本線を通過。こういうところは高速バスならではというか、フットワークの軽さが出ているように思います。

19時になってまもなく、岡山ICで高速を降りすぐそばにある停留所である岡山インターも通過。市内に向かう国道53号に入るも夕方のラッシュを引きずっているためか流れはややよどみ気味。

最後の途中降車地、岡山大学筋もあっさりと通過。実質大阪~岡山をノンストップで駆け抜ける「速達便」に乗ったような気分です。

終点の岡山駅西口には19時23分着。少ない客がパラパラと降りると、営業所へ戻るのでしょうか、乗ってきたバスはさっさとターミナルを出ていきました。

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毎時出ている系統だけあって、時間帯によってはひとケタという便はあって当然なのでしょうけど、「リョービエクスプレス」の看板路線の息の長さに驚くとともにこの「余裕」がいつまで続くか、ちょっと心配になります。

 

【令和5年6月26日乗車】

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