東京都交通局 池65

いつまでも乗車時の写真を「メモリーのこやし」にしておくのも勿体ないので・・・

* * * *

池袋駅前は都営バスのターミナル、というものは存在せず雰囲気的には西鉄天神エリアのような「分散」したバス停で構成されています。

この「池65」は西武百貨店の向かい側にあって、目の前は飲食店街が立ち並ぶ雑然とした雰囲気です。

始発バス停ですが、すでに行列が出来ています。

練馬支所のW471、三菱ふそうのエアロスターです。

出発すると、渋谷行き「池86」と同じように明治通りを南下しますが、

千登世橋の先で明治通りから外れ、垂直に交差する目白通りへ。

池袋~目白はまさに山手線と競合しますが、沿線にJRでは行きにくい目白警察や川村学園があるせいか「池65」での利用がベストなのでしょう。

目白駅前で途中下車。

池袋からの利用者もここでまとまって降りていき、山手線の駅へ吸い込まれていきました。

目黒駅近辺は、繁華ではあるものの池袋や渋谷のようなカオスさはまったく見当たらず、バス停付近も本当に落ち着いた雰囲気でまとまっています。

写真の都営バスは「白61」で、この目白通りを東へ突き抜け江戸川橋経由で新宿へ向かうという、なかなかの長距離系統です。

「池65」にしても「白61」にしてもこの目白駅というのが需要の「一区切り」といったポイントなのでしょう。

ところで「池65」は、基本的にこの先の江古田二丁目で終点という便が大半ですが、バスの所属が練馬支所という事もあってランダムに練馬車庫まで行く「出入庫系統」が設けられています(黄色が対象系統)

目白駅から2本目に乗車。

同じく練馬支所のE434、最新型のいすゞエルガで幕もフルカラーLEDタイプを奢っております。
目白通りをさらに西へ。商店街を形成していますが、全体的に乾いた感じでそれがまた「熟成された」雰囲気で、ある意味ハイソと言えます。
落合南長崎駅付近でごちゃごちゃした感じの街並みになり、

中野区に入り、関東バスのエリアに突入。微妙にアウェー感が漂います。

その関東バスの丸山営業所を眺めつつ、

終点の江古田二丁目で下車。バスが出てしまうとあとはひっそりとした住宅街にぽつねんと佇むだけ・・・

ちなみに転回場のないこのバス停で、どうやって折り返しているのかな・・・と思っていたら、

どうやたこの交差点の先に転回場があったようで、さっき乗ってきたバスがもう「池袋駅南口」の幕を出してやってきました。
さてここまで来たら、この系統の終点まで・・・と時刻表を見たら

ちょうど練馬車庫行きがやってきました。
S674、日産ディーゼルのスペースランナーです。これも次第に数を減らしている個体で貴重になりつつあります。
バス停を出たところでキツめの右折。さらにその先の合同住宅前でもキツめの左折・・・大型バスにはやや「難所」ともいえる住宅街の細道です。

豊玉中一丁目の手前で環七通りをまたぎ、ほどなく目白通りに戻り終点の練馬車庫前着。

バス停は車庫から徒歩30秒と至近
* * * *
江古田二丁目までの系統が大半なので練馬車庫行きは「純粋な出入庫系統か」と思いきや、練馬車庫行きもそこそこ利用者があるのに驚きました。池袋から豊島、中野、練馬と短い距離で三区を横断することから、根強い需要を掴んでいると思われます。

【令和5年1月9日乗車】

 


Ⓒ2017 「乗ってみました」編集管理・電話番