久しぶりのJR系夜行バスです。
夕食替わりに食べた広島風お好み焼きに舌鼓を打ち、
やってきたのは、名古屋行き「広島ドリーム名古屋2号」中国JRバス担当のいすゞエルガです。
何と4列...しかも隣客もあり。うーん、だいぶん前に乗った「青春ドリーム」のようでもあります。ま、たまにはいいか...席の埋まり具合はというと、前半分がしっかり埋まった感じでしょうか。残りはこれから先埋まるってところでしょう。
21時45分、広島駅新幹線口発車。JR線を跨ぎ白島付近を通って、
56分、広島バスセンター着。ここから10人以上が乗車。やはりバスセンターは集客力がありますね。22時1分、発車。
祇園通りを北上し、不動院バス停に停まるも乗車ゼロ。1人いましたがどうやら別の路線のようです...山陽道昼特急に乗った時もこのバス停って立ち寄るのですが、あまりここから乗ってくる利用者を見ないんですよね...
17分、中筋駅着。ここからの乗車もゼロ。
乗務員さんが遮光カーテンを閉めました。程無く発車し、乗務員さんから到着時刻や車内案内があって、
「...休憩は七塚原SAと鈴鹿PAを予定しております...」
「本日は尾道道の工事通行止めで岡山道へ迂回します」
「吉備SAまで中国JRバス、その先交替しましてJR東海バスの乗務員が担当します...」
うーん、何かネタが山盛りな気がして、4列でショボくれてた自分が一転元気になってる事に気づきました(笑)
と、書いている内に山陽道へ入り、西へ...そうです。この路線、かつての東京~広島間の「ニューブリーズ号」と同じように三次駅を経由します。
減速したあと、また加速したので地図を見ると、
広島道に入ってました。名古屋へ行くのに北西へ向かってるって変な感じです。
次に気がついたら安佐SA付近で、すでに中国道へ入ってました。
緩いカーブが続くな...と思ったら減速。
50分、千代田インター着。
浜田道関連の路線ならここでの乗降も割と見かけますが、この路線では乗車はなく数秒で発車。浜田から名古屋への需要を目論んでいるのでしょうか。
ここあたりから「ザー」と車内が響くようになってきたので、携帯の天気予報を見ると雨...中国道特有の連続カーブを抜けて、
三次インターで市街地へ降りて、
23時24分、最後の乗車地の三次駅着。真夜中ですが2人乗ってきました。
こんな時間、誰も居ないだろうと思ってただけにびっくりしました。広島北部の需要が少なからずある、ということを再認識しました。
再び遮光カーテンが閉じられ、30分発車。
35分、再び三次インターから中国道へ。
七塚原SAで45分から55分まで休憩。雨上がりということでひんやりしていたのが救いでした。車内結構暑いんですよ...
遮光カーテンが閉められ消灯。もう寝るしかないですね...
それでもなかなか完璧には眠れず、携帯の地図を見たりして1時過ぎに北房JCTから岡山道へ入ったのを確認。それほど飛ばす風でもなく流すように南下し、いつしか山陽道へ。
40分、吉備SA着。
1台の軽ワゴンが近づいてきて、中からJRの制服を着た方が出てここまで運転してきた乗務員さんと敬礼。この方がJR東海バスの乗務員さんのようです。
引き継ぎ事項を確認後、懐中電灯で点検のち49分に発車。以前「北陸ドリーム四国」でも異なるJRバス乗務員さんの交替(この時は西日本JRバス→JR四国バス)を見かけましたが、その時と同じように鉄道と違って意外とあっさりした感じで引き継がれてました。
それにしてもこの路線、元々は「セレナーデ号」という路線名称でスタートし、中国JR担当便が長期間休止してたり、またある時は2階建て車両が入ったりと「長生き」筋の路線で、それ故かエポックが多い路線でもあります。そして今は4列化の上でワンマン乗り継ぎ...いやはや、変化の留まるところを知らない路線です。
ここから先は記憶が無く、
草津PAで4時あたりから1時間ほど停まっているような気がします。窓が雨で滲んでいるので、前夜に見た天気予報通りです。5時25分、発車。
「おはようございます。皆様が降りられます休憩箇所の鈴鹿PAに到着しました...」
雨の鈴鹿PAで6時5分~20分まで休憩。ひんやりしていて動きやすかったです。
発車前に遮光カーテンが再び閉じられ...
36分、四日市JCTを通過。東名阪へ...
木曽三川を渡り愛知県入り。
54分、名古屋西料金所を抜け続いて名古屋高速の千音寺料金所を通過。いよいよ名古屋市内...
烏森ランプで高速を降りたあたりで車内灯が点灯。
自動放送の後、
「あと数分で名古屋駅新幹線口に着きます...」
と落ち着いた感じの乗務員さんの案内があって、
7時12分キッカリに終点、名古屋駅に到着。乗務員さんから
「本日はJR東海バスをご利用頂きありがとうございました・・・」
うーん、中国JRバスの車内でJR東海バスの案内が聞けるとは思ってなかったです(笑)
鈴鹿よりは雨は弱くなったような気がします。
* * * *
1本の路線を2社の乗務員が乗り継ぎで運行する、というのは民鉄系でも、そしてJR系でも東名阪間の「ドリーム」以外は少なく、言い換えればJRグループだからこそ出来るアドバンテージの部分と言えます。
高速バスの開設ラッシュ期の1990年代から生き続けている路線だけに、その時代に即したニーズを反映しているとも言え、今後の動向でこの路線もどう化けるか...面白い事になりそうな気がします。