JR東日本 特急踊り子3号

途中までの乗車ですが、初「踊り子号」なので…

五反田のホテルを出て、色々寄り道していたら結構いい時間になったのでホームへ行くと、

すでに「踊り子3号」は入線していました。

つい最近まで国鉄型の185系で運行されていて、かなり賑やかだったと聞いていますが、今は静かなもの…

9号車までの前よりが伊豆急下田行き、手前の10号車からが修善寺行きという、今や珍しくなった在来線優等列車の「多層建て」列車です。

車内に入ると、

真っ青なシートが並んでいました。

つい最近まで房総特急で使われていたE257系で、色々あって東海道へ転用。それまでの国鉄型である185系を置き換えました。

先発の上野東京ラインの列車が遅れたため、定刻9時出発のところ1分延で発車。

「…本日の伊豆急下田行き、多くのお客様にご利用頂いているため満席です。」

うーん、さすがGWですね。

ポチポチと携帯でレポを書いてる間に最初の停車駅・品川に到着。

ここからの乗車は数名で、僕の乗っている修善寺行きは結構まったりしています。

多摩川を渡って18分、川崎着。

僕の前の席も埋まり、車内は少しにぎやかに…

ところで、

JR東日本首都圏内の普通列車グリーン車でよく見かけるSuicaタッチの表示器が、荷物棚の下にありました。

これが赤だと現時点で「予約なし」。橙色だと「間もなく客が来ます」、緑で「この席の客はちゃんと有効な指定券を持ってます」という意味だそうです。なるほど、これなら車掌さんの車内改札も軽減できますね。

赤色もずっと空席という訳ではなく、予約が入れば橙色になるのでご注意を…

26分、横浜着。

海外客も含めどっと乗車。「踊り子号」は本当に横浜・湘南地区の利用者に「強い」特急列車なんだなと実感します。

大船到着前に横須賀線の列車とランデブー。こういう風景を見ると旅してるなー、って気分になります。その大船でも数名乗車。熱海行きの上野東京ラインが接続待ち…

観光特急らしく、数列前の2人組さんが大船から乗車するや否や、駅弁とビールで盃を交わしておられました。ちなみに「踊り子3号」に車内販売は乗っていない模様…

マンションはチラホラ、戸建てがびっしりな車窓を見て

相模川を渡り平塚へ。

空がいい感じに「夏」です。

国府津の手前で相模湾をチラ見。

関西だと須磨〜舞子の車窓的なところなんでしょうけど、他所の風景となると何か新鮮なものを感じます。

10時3分、小田原着。

ここで僕の乗ってる車から3人が下車…東京から1時間ほどで、ある意味「ホームライナー」的な使い方をしているのにびっくりしました。観光特急なので皆が伊豆ま行くと思ってただけに…

今回、「えきねっとチケットレスサービス」を使って乗っていますが、これは予約時に特急料金を値引いているので、普通列車のグリーン車の料金に少し「追い銭」をする程度で座席を指定できる…そんなあたりに東京~小田原という「短距離利用」を生み出しているのかも知れません。

早川を過ぎたあたりから、

相模湾がより近くになってきました。観光特急らしい車窓に心が踴ります(踊り子号だけに(笑)

カーブが多いので速度もさほど上がらず、長い編成を見ながら線路のジョイント音を聞きながら…鉄道旅が良いと言われるシチュエーションが全部詰まっています。

17分、湯河原着。降車はなし。それにしても風が強いですね…

「前を走る列車が遅れて運行しているため、この列車も4分ほど遅れて熱海に着く予定です…」

今朝の成田線の障害が、東京口の東海道本線にまで及んでいるんですね…

24分、熱海着。

丁度、静岡側からの普通列車も隣の番線に到着して、ホームはさながら朝ラッシュ状態。ここで前よりの伊豆急下田へ向かう編成が先に発車。

そして僕の乗っている修善寺編成は乗務員交替があって、JR東海の乗務員さんが乗車…

長い丹那トンネルを抜けると、

そこは函南…まさしくJR東海エリアです。

高台からの風景に見とれていたら、

40分、三島着。

旅程の都合で今回はここまで。

再び乗務員交替があって、「踊り子3号」は修善寺へ向けて伊豆箱根鉄道の線路へ入っていきました。

* * * *

国鉄型の「踊り子」に乗れなかったのは残念ですが、こういう観光特急に縁のない僕にとっては、こういう雰囲気を味わえるだけで満足だったりします。

E257系の直線的なデザインは、房総や東海道を走る列車として案外合っているように思えました。

今度は「通し」で乗ってみたいものです。

Ⓒ2017 「乗ってみました」編集管理・電話番