西九州新幹線開通後に設定された新しい特急列車です。
乗車に際し、少し「面白い」事態になりました…
事の始まりは始発の肥前鹿島駅でのこと。
17時50分過ぎに行くと。ご覧のように窓口は営業終了…そして「みどりの券売機」もありませんでした。
一瞬たじろぎましたが、
この張り紙を見てややホッとし、改札へ…
既に「かささぎ112号」は入線していました。
多分博多からの「かささぎ107号」で到着し、その折返し便としてそのまま待機していたようです。
ホームに上がって車掌さんを見つけて、
「あの、インターネット予約で決済したんですけど、まだ発券してなくて…」
と申し出ると、何か心当たりのあるような表情で、
「あー…なるほど、もう座席は御存知ですか?」
「はい」
「それなら乗ってて下さい。博多駅の窓口で処理できますので」
と軽い感じで乗せて貰えました。うーん、どんな感じで処理してもらえるのだろうか…これが「面白い」と感じた所以です。
乗ってみると指定席はガラガラ。自由席はそれなりにいましたが…
定刻に肥前鹿島を発車。
遠くに雲仙を眺めながら、
最初の通過駅・肥前竜王で下り「かささぎ109号」とすれ違いのため運転停車。
向こうが先に到着して待っていたようで、停まった時間はほんの数秒…
43分、江北着。
乗り換え案内はあるものの、ホーム上の動きはほとんどなく…
茫洋とした暮れなずむ佐賀平野を眺め、
嘉瀬川を渡ると佐賀はまもなく…
54分、佐賀着。
自由席はやや多い感じでしたが、指定席は数人がパラパラと…
足の方は「つばめ」「有明」「かもめ」時代と何ら変わることなく、
快走そのものです。ただ「つばめ」時代よりは揺れがやや増えたかな…というのが正直なところです。
19時9分、九州新幹線との接続駅・新鳥栖に停まるも降車はほとんどナシ…
13分、鳥栖着。
ここから鹿児島本線へ…
もうすっかり日も暮れて自分が今どこを走っているのかも定かではなく、少し離れた所を走る国道3号の車の列を見てようやく自分の位置を知る、というくらいに外は暗く…
24分、最後の停車駅である二日市に到着。
ここで乗降に迷った客がいたようで車掌さんが
「只今二日市です。ドア閉めます」
と少し大きな声で乗降を促されていました。なかなか判断の難しい場面なのでしょう。
大野城、南福岡と流すように通過し、
35分、終点の博多に到着。
自由席からはそれなりにまとまった降車があったようですが、指定席はほんの少し。
さて、「無札」状態でここまで来た訳ですが、どんな「処理」になるのだろう…
改札口の窓口へ行き、
「えっと、インターネット予約をしたのですが‥」
と車掌さんに言った内容のことを再び繰り返し言うと、
「はい、それでは発券してそれを回収致します」
とあっさりとした対応。
改札口のすぐ横にある「みどりの券売機」で件の如く発券すると係員さんが一言。
「ありがとうございました」
と特に誰何されることもなく、きっぷが回収されて一件落着。
うーむ、無札という事態に少しドキドキしてたのですが、案外あっさりしてますね。
* * * *
西九州新幹線開通で無くなる長崎特急の佐賀県内の代替列車、といった側面のあるこの列車ですが、指定席の配分はもう少し減らして自由席主体でも良さそうな感じがしなくもありません。
あと、時間外のインターネット予約の取り扱いですが一応マニュアルがあるようで何より…でも、客がキョドらないためにも「早仕舞い」する駅には「みどりの券売機」を最低限1台は置いてほしい…ところですね。