JR九州 特急かもめ21号

9月に西九州新幹線が開業し、在来線特急としては運行されなくなる、ということで少し早めに「お別れ乗車」をしてきました。

まったく初めて乗るという訳ではなく、最初は高校生の頃(485系)で次はスカイマークの長崎発が取れたので博多から乗ったのと、あとは短い区間をチョボチョボと...そんだけか。
まぁ、数えられるしか乗ってないので初めてに近いですね(笑)

12時45分、吉塚方より885系が入線。長崎行きの特急「かもめ21号」です。
みなさん、カメラを向けてますねぇ...

せっかくなのでグリーン車を奢ってみました。といってもWeb割なので、普通指定よりもまだ安く乗れたという摩訶不思議な状態に。

なかなか品の良さそうな皮のシートです。確か以前乗った「ソニック」でもこんな感じのシートだったような...
色々とキョロキョロしていたら、定刻に博多発車。グリーン車、なんだかんだ言って満席に近いです。

動き出すと前面のガラスが透き通って...うーん、いい眺めですなぁ。
一息ついて昼食。

博多駅松栄軒の「めんたい牛めし」という欲張りな駅弁。
明太子のつぶつぶ感と、ガツンとくる牛めしがなかなかいい感じです。

と、駅弁に舌鼓を打っていたら二日市を通過。JR九州の特急停車駅は年々増加していく中で、こうして通過していく便があるあたりに伝統の特急としての「格」の違いを見たような気がします。
原田の山間部を抜け、ほどなく鳥栖着。

ここから長崎本線へ。しかしこの駅、いつきても「渋い」ですね...

新鳥栖を出て、この吉野ヶ里公園あたりから広がる茫洋とした佐賀平野の雰囲気が、ある意味長崎本線「らしい」風景と思っています。
これでもう少し天気が良ければ...ねぇ。

平坦な区間ゆえに、885系もガンガン飛ばしています。

13時34分、佐賀着。グリーン車は動きがありません(笑)
皆さん長崎まで通しで乗られるようです。

43分、肥前山口着。ここは新幹線開通後は「江北」という駅名に改称されるそうですが...さて、どのくらいで定着するでしょうか。
自由席は降車が少しずつあったようです。
ここから単線区間に入りましたが、

やっぱり速いです...

53分、肥前鹿島着。
ここまでは新幹線開通後も特急が残るのですがはてさて、いつまで持つのか...
相変わらず単線区間ですが、ズイズイと攻めこむように走り、

判りにくいかも知れませんが、車体を傾けて思いっきり「振り子」を作動させています。この機能(制御式振り子)のおかげで博多~長崎がだいぶ短縮された訳ですが、この9月にはそれすらも追い越して新幹線が開業します。

多良で上り「かもめ」を待つために運転停車。向こうも885系でした。
うつらうつらしているうちに諫早の町に入っており、

14時34分、諫早着。
ここでグリーン車からも3人が降りていきました。さすが長崎県第三の都市です。

喜々津で非電化の旧線と分かれ、

単線区間ですが、新線区間だと言うこともあるのでしょう。肥前山口までの複線区間よりもかっ飛ばしております(笑)
こういうアグレッシブな走りも、新幹線開通後は見れなくなるのかと思うとチト寂しいような気がします。
長崎トンネル内の肥前三川信号場で上り普通列車とスライド。トンネル内の信号場って新潟のほくほく線のようでもあります。

最後の停車駅、浦上着。あっという間に次は終点...

14時52分、終点の長崎に到着。
真新しい高架駅が目に眩しいくらいです。

885系は新幹線開通後も、武雄温泉までの連絡特急や「みどり」に使われる見通しですが、「かもめ」として走るのはこの夏が最後だと思われます。
ほぼ初めてに近い乗車でしたが、忘れられない「旅」になったと思います。

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