広島での仕事が終わり、次の移動まで少し「乗りバス」・・・
といっても、それほど遠くまで行けないので市内を循環する「エキまちループ」という路線に試乗してみました。
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新装あいなった広島駅南口。
なんとなくバスターミナル然としているが、前にあったバス乗り場が駅舎に近づいただけですが、こうも装いが変わると何か別のところに来たような感覚に陥ります。
BYDの電気バス「K8」という海外(中国製)車。
国産でも電気バスはあるようですが、中国製が現在のところ一日の長がある、といったところでしょうか。
内装等は国産車とさほど変わりませんが、椅子はゴツゴツとした感じ。各席の横にUSB充電ポートがあって便利です。
そのほかの特徴としてはモーターが回る音が一定時間続き、多分「蓄電中」ということなのでしょう。内燃車とは一風変わった「音風景」が広がっています。
13時36分、発車。
かつてバスターミナルのあったところは工事スペースに。
小気味よい加速を繰り返し、他の系統であれば丹念に停まっていくバス停を全て通過し、八丁堀までノンストップ。
多系統からすると、この「エキまちループ」は快速的な位置づけなようです。
44分、八丁堀着。
広島市内でも随一の繁華街で、時間帯を問わずバス待ちの利用者はいつもいる印象で、このバスにも多くの利用者が乗ってきました。
車内は広めだが、握り棒がそこかしこに目立つ存在。このあたりも国産バスとの違いでしょうか。
紙屋町までノンストップで、紙屋町交差点で右折。
ほどなく49分、本通着。
ここは八丁堀にもひけを取らない繁華街のバス停ですが、乗ってくる利用者がまばらだったのには意外さを感じたり・・・
次は袋町までノンストップ。
袋町を出たら左折し平和大通りへ。
白神社、並木通りと快調に進みます。
雨なせいか、交通量は多めで乗務員さんも車間を取るためにエンジンブレーキを頻繁にかけておられてましたが、電気バスなので「抑速」なのでしょう。「ガツン!」と強めに効くのにやや面喰いました。
56分、田中町着。
ここで左折。駅前通りへ。
このあたりでざっと見まわすと、客は僕を含め3人・・・市内循環と言うと客が途切れないって印象がありましたが、区間によっては閑散としている事に認識を改めさせられます。
14時、最後の停留所・稲荷町着。
ここで、最初のルートに戻りました。
駅前の川(猿猴川)を渡り、起点の広島駅着。
僕はここで降りましたが、バスは再び循環線に向けて利用者を乗せていました。
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よく乗っていたのは、広島駅~本通間だけで残りの区間は意外と閑散だった事に驚きました。もっとも乗車日が雨だった事もあったり、また「エキまちループ」自体が他社との共同運行という事もあるので、利用者が平準化しているという事なのでしょう。
中国製の電気バス、という事で乗る前までは「クセの強さ」みたいなものを想定していましたが、実際に乗ってみると「言われてみれば変わってるか」くらいの些細なものばかりで、言い換えれば国産メーカーは、うっかりしていると国内の電気バスシェアは全て中国製に取られる・・・なんて事態にもなりかねないくらい、個人的には出来のよいクルマだと思いました。
【令和6年10月22日乗車】