JR西日本 ひかり591号

最近始めた「電話番@note」と、ここ「乗ってみました」の共同企画です。

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(ここまでの行程は「電話番@note」に記載)

仕事先への土産と自分の朝食用の駅弁を買い求めたのですが、東海道新幹線のラッチに入ってからの買い物なので、開店時間の関係から店の少なさに驚きつつ発車6分前にホームへ。

西日本編成のN700系。

最近、東海道新幹線に乗るといえばこの電車よりひとつ新しい「N700S」ばかりでしたから、ノーマルのN700系が何となく新鮮に思えます。

14号車は僕含め5人。
駆け足で買い物や駅弁調達をしたせいか、汗が止まりません。
6時6分、新大阪発車。

発車後、早速先程の新大阪で調達した「京都太秦名物・ロケ弁当」で朝食。

弁当のフィーリングは「電話番@note」に譲るとして、全体的な印象的として駅弁然とした駅弁が減ってきたなぁと思いました。

本格的な食事が取れるのはいいとして、何かこうもっと実際のものからデフォルメされたものがあってもいいような気がしました。

食べ終わる頃に西明石着。数人が乗り込んできました。

今乗ってる「ひかり」は確かに種別の上では「こだま」より上位にはいますが、通過するのは新尾道と厚狭だけ・・・福山までは実質「こだま」なので、ですから「のぞみ」のようにドカドカッとは乗ってこないのが落ち着きます。

朝ぼらけの播磨平野は何となく透き通っていて美しく。こういうキレイな景色が見れるというのも、あさイチで起きた「三文の得」のひとつなのかもしれません。

姫路、相生と過ぎ千種川付近。
もう空もすっかり明るくて、先程の播磨平野とはまた違う、朝霧漂う田園風景が美しくいつまでも見ていたくなる風景です。

7時1分、岡山着。
自由席はそこそこ乗車がありましたが、指定席はほとんど無し。岡山で指定席からも降りていった客があったものの、基本的に長距離(山口、福岡)利用がメインなのでしょう。

新倉敷で広島始発の「ひかり500号」とスライド。広島を始発とする数少ない「ひかり号」です。
22分、福山着。ホームに長い列があったが皆自由席への乗車・・・まあそれだけ、短区間乗車が多いということなのでしょう。

「ひかり号」であることを思い出したかのように、新尾道を通過。

そうか、通過2駅(新尾道・厚狭)は16両が停まれないから通過なのですね…

 

2024/09/05

SNSでフォロワーさんからこの列車の件で「気づき」がありました。

正確には新尾道駅は「6両対応」ではなく、「16両対応」でした。

お詫びして訂正します。

 

この列車がこの駅を通過するのは、推測ですがこの列車の前後の時間帯に「こだま」が設定されていることから、敢えて停車させずとも良い、という判断があったものと思われます。

 

三原からはまた「こだま」然とした列車に・・・ちょっと雲が増えてきたました。
不思議なのは乗車中に自由席から編成前方へ車内移動する客が多いという点。
各駅で降りやすいポイントが客ごとに違うのだろうけど、こういう光景を見ると「通勤新幹線」という言葉がしっくりくるように思います。

54分、広島着。

大量の下車がありました。ここで6分とやや長めの停車。後続の鹿児島中央行き「さくら541号」を待ち合わせます。
ホームの売店へ行くもあったのは編成の中央付近…結構焦りました。

新岩国で発車ベルが九州島内でよく聞くスタイルになって。偶然でしょうけど何か九州に近づいているような気がします。

徳山到着前に、
「徳山です、海との距離180メートルです。新幹線で一番近くを走っています…」

という案内が車掌さんがありました。

へえ、なるほどと思ったと同時に、ビジネス色の濃いこの時間帯の列車で観光案内めいたものを聞けるとは思いませんでした。
8時39分、新山口着。ビジネスバッグを背負った客がまとまって降りていきました。時間的に山口市内の事業所へ行くのに、ちょうど良い列車だったようです。

46分、厚狭通過。

500キロ以上走る列車で通過駅が2駅だけというのも、よく考えてみると「トンデモ列車」と言えましょう。

54分、「快速」運転を終え新下関着。
「これより新関門トンネルへ入ります。全長18.7キロ…(中略)…新関門トンネルは関門海峡の巌流島付近を通ります。トンネルを抜けますと九州へ入ります」
トンネル中ほどで
「このあたりが、東京から1000キロメートル付近です…」
いや、この車掌さん、ビジネス列車にもかかわらずなかなかマニアックな観光案内をされていて好感度があがります。こういう感覚はしばらく味わってなかっただけに、「旅している」感が深まったように思えます。
9時、新関門トンネルを抜けて九州上陸。

2分、小倉着。降りる客をほとんど見かけませんでした。博多方の自由席にはいるのでしょうけど…
「左手前方に見えますのが皿倉山です。標高は東京スカイツリーと同じで、ここからの夜景は新日本3大夜景100選にも選ばれています・・・」
うーん、豆知識的な観光案内もされてて好感度は爆上がりです。

遠賀川を渡りいよいよ北九州から福岡へ…

19分、終点の博多着。

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時刻表を見ていると、新大阪を始発終着とする山陽新幹線の「ひかり」は、この列車と博多発の最終だけで随分と「小所帯」になりました。
山陽新幹線で完結する「ひかり」は民営化後に設定された「ウエストひかり」にその源流を求めることができますが、気が付くと九州新幹線「さくら」にその「使命」を取られた格好になっており、「岡山ひかり」以外は最早「絶滅危惧種」と言えなくもありません。
それだけに、この「591号」がたとえ「ひだま」と呼ばれようとも、数少なくなった「ひかり号」を体験できる貴重な列車になった訳で、機会あらば乗っておく事をオススメします。
(この先の行程は「電話番@note」に記載)
【令和6年7月9日乗車】
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