久しぶりの、兵庫県北部~京都府北部を結ぶの山陰線ローカル列車です。
予想通り、といいますか16時過ぎの豊岡駅ホームは学校帰りの学生で一杯でした。
学生8に対して用務は1、あとは旅行者といった感じでしょうか。
20分、城崎方より223系の2連が滑り込んできました。
あっという間に車内は一杯になり、僅かですが立ち客も出てぱっと見では関西都市圏のラッシュ風景とさほど変わりません。
「反対列車が3分ほど遅れてやってくる関係で、この列車も約3分ほど遅れる見込みです…」
そういえば、この列車の一つ前を走る大阪行き先の特急「カニカニはまかぜ号」が遅れて豊岡駅を出たので、おそらくその影響なのでしょう。
幹線とはいえ、単線の山陰本線が背負う「宿命」みたいなものです。
24分、発車。
最初の停車駅・国府で早くも10人ほどの学生が下車。
茫洋と広がる田畑を見てて、先程まで丹後にいたのにもうここは但馬であることに、今更ながら軽くですが驚きました。
江原、宿南信号場を過ぎ、
42分、八鹿着。
パラパラと学生が降りていきました。それにしても但馬の主要都市のひとつである養父地区の玄関口であっても、駅は無人化されてるんですね…
円山川に注ぎ込む大屋川を渡り養父着。
山陰路らしい町並みが広がっています。
53分、和田山着。
構内には播但線の列車が停まっており、ホームはちょっとしたラッシュ状態に…
豊岡行きと行き違って、1分遅れほどで発車。立ち客は片手ほども居なくなりのんびりとした雰囲気に。
梁瀬を出て夜久野トンネルへ。抜けたところが上夜久野 ー 京都府に入りました。
ここで列車待ち合わせ…と思いきや、運転士さんから
「当駅で列車待ち合わせの予定でしたが、対向の特急列車が大幅に遅れているため、先へ進みます…」
との案内が。
そういえばJR西日本アプリの「WESTER」の情報で、アーバンネットワーク内で沿線火災があったことから列車が遅延しているとの事。
しかし、アーバンネットワークから何十キロも離れた山陰線が影響を受けるとは・・・
17時16分、下夜久野着。
旧夜久野町の中心地ですが、ホームは閑散としており乗ってきたのも1人だけ。
最後の停車駅・上川口で、遅れていた特急「きのさき」と行き違い。向こうが先着して待っていたようです。
京都丹後鉄道の宮福線が寄ってきて、
終点の福知山には1分遅れの31分着。
降りると既に、乗っていた列車の表示幕は「城崎温泉」行きになってました。
* * * *
前半はスクールバスと見紛うような風景、後半は時間が止まったかのように長閑な時間が流れる空間に居ましたが、丹波と但馬を結ぶ山陰ローカルは、まだまだ本数の多い特急に線路を占領されつつもどっこい生きている…そんな「縁の下の力持ち」的なものに徹しているような気がします。