グリーン車をネタにしているブログ主があまり乗ってない…というのもアレなので、乗ってみました。
や、何回もJR東日本のBグリーンには乗っていますが、こうしてブログのネタとして観察しながら乗るのは初めてで…
熱海駅で夕食とお酒を買い込み、風が少し涼しくなったかな…と感じた頃、沼津方からE231系の15両編成、高崎行き1920Eがうねりながら入線。
はい、もちろんグリーン車をチョイス。ちなみに事前購入なので1000円で済みました。車内購入だと…あとは公式を確認して下さい(笑)
特急だと普通指定席のようなグレードですが、普通列車なのでロングや固いボックスに比べると雲泥の差であることには間違いなく、1000円はかなり割安に感じます。
平屋、1階、2階と色々ありますが、夏なので眺望がよさそうな2階席をチョイス。
キョロキョロしていると16時48分、定刻に発車。
高位置ならではの変なピッチもローリングもあまりなく、熱海近郊のトンネル群もスルスルと進み、最初の停車駅・湯河原へ。
夕食の準備をしていたら真鶴。やっぱり2階席からの眺めは気持ちいいものです。
その真鶴を出たところで夕食。熱海駅改札横の売店で仕入れたもので、山形天童の地酒「出羽桜」とサーモン寿司。鈍行で東京へ出る際にはほとんどここで夕食を買い込み、Bグリーンへなだれ込む…というのが僕の行動様式です(笑)
や、こういう絶景を見ながら呑む酒は格別なんです。
早川で早くも地酒が切れたので「よろしく千萬あるべし」というハイボールを補充。
東北新幹線のグランクラスほど豪華ではありませんが、こうして自分の好きな酒を傾けつつ肴を食す…ここが僕のグランクラスです。
などと思っているうちに17時08分、小田原着。普通車は結構乗り込んできましたが、グリーン車はまだ通路側に余りがあります。
肴が切れたのでこちらも補充。鶏の豆腐包み焼きと鯖の炊き込み御飯。
…ちくしょう、酒に合わないはずがないだろうが!めちゃくちゃ旨いです。
熱海駅の成城石井、チョイスがいちいち良くて泣けてきます。
17時半、平塚着。終点はまだまだ先ですねぇ…
お酒3本目は台湾のビール。ちょっとフレーバーで甘めですがしっかりビールの味がしていて旨いです。ヤバい、台湾のビール侮れません。
80系電車のニューデイズが見えたら藤沢。普通車はそこそこ動きがありましたが、グリーン車は静謐そのもの。まとまった区間での利用が多いようです。
大船を出たところで横須賀線の津田沼行きとランデブー。
や、地元でもM電(新快速)とC電(各駅停車)が併走するってのはありますが、やはり長編成がランデブーする関東は圧巻です。
18時4分、横浜着。
普通車の乗降は激しく、グリーン車からも乗降が僅かながらありました。ここまで1時間20分前後。グリーンで行こうという需要があってもおかしくない区間です。
川崎でグリーン車からまとまった降車があってやや驚きながら
多摩川を渡り東京都へ。
21分、品川着。
常磐線や山手線の電車を見て、都心に入ったことを実感。
18時半、東京着。
さすがに首都圏を代表する駅として乗降は普通車、グリーン車とも激しく…といいたいところですが、激しかったのは普通車だけで、グリーン車は数人の乗降があっただけ。
東海道本線の列車としてはここが終点で、ここからは東北本線・高崎線の列車として北を目指します。
上野東京ラインの語源となった、東京から上野への線路をゆっくり進み、18時36分上野着。
ここでも普通車での乗降は旺盛で、今も昔も高崎線の利用は上野がメインだということを思い知らされます。
18時50分、赤羽を出て荒川を渡り埼玉県へ…
浦和、さいたま新都心を出て19時6分、大宮着。
ホームは人がスシヅメ状態ですが、グリーン車のスペースは乗車待ちの利用者があってもこちらに乗ってこず…品川出発直後はほぼ満席だったグリーン車も半分以下に…
高崎線に入って、
上尾で後続の快速「アーバン」前橋行きの接続待ち。6~7分ほどの停車でしたが、200キロ以上走る普通列車だけにこういうイベントがなくてはやや張り合いがありません。
桶川からウトウトしだして、
気が付いたら熊谷でした。
ここで後続の特急「スワローあかぎ5号」を待避。最近の鈍行列車は足が速くなったとは言え、やはりこういう待避は必要なんですね。
熊谷発車時点でグリーン車は4人…
構内灯に照らされた熊谷操車場に見とれていたら、
籠原着。
ここで熱海から連なってきた前5両が切り離され籠原車両センターへ。それだけ利用者が減るって事なんですね。
続いて後続の籠原止まりの1922Eが滑りこんできてこちらと接続。熱海を17分後に出た上野東京ラインの列車で、上手く出来ているものです。
そういう意味で籠原ってJR西日本神戸線で言うところの姫路駅、琵琶湖線で言うところの野洲駅的な存在と言えましょう。
酔い醒ましに、先程の籠原駅のホーム自販機で買った「朝の茶事」…関西にはない銘柄で、これを飲むと関東に来たことを実感します。
神保原。
籠原からは実質最終コーナーにさしかかりラストスパートをかける区間ですが、その上州路はとっぷり日が暮れて…発車してほどなく利根川を渡り群馬県へ。
八高線と合流し最後の停車駅・倉賀野を出て、
終点の高崎には20時45分に到着。
グリーン車をこれだけ長時間乗り通す、という利用者は極めて限定的でしょうけど東海道区間、高崎線区間に限らず両線を少しづつ跨ぐ、程度の距離の利用で、このシートはかなり快適なのではないでしょうか。
先日乗った米原発網干行きが208.7キロ、今回は209.6キロ。
運行区間は全く違いますが、ほぼ同じ距離を走る東西の都市間長距離通勤列車を体験したことになり、両者に共通した「まだ乗り足りない」という感想が残りました。
地元のJR線も、限定的に運用しているAシートをもっと拡充してほしくなりますね・・・
【令和3年8月15日訂補】