博多南線はJRになってから開業した路線ですでに30年以上経っていますが、今までに乗ってるようで乗ってなかったので、今回福岡出張のついでに乗ってみました。
JR春日駅から西鉄バスに揺られて30分とたたずに博多南駅へ。結構小さな駅なんですね・・・
きっぷを買ってホームに上がって、留置してある新幹線に見とれていると程なく、
博多方から身をくねらせるようにして700系「ひかりレールスター」が到着。
山陽新幹線内は「こだま」として走り、博多から博多南線の特急としてやってきたようです。
降車客が全員降車すると、係員が車内清掃に入りしばし待機。このあたりは「在来線」扱いの博多南線でも新幹線と同じ扱いなんですね。
9時34分、開扉。
「在来線の特急扱い」と言っても、車内は至って普通の「新幹線」です。
駅名とかがスクロールする案内表記器は、カギカッコ付きで「博多行き」と強調して固定されているのが、なんとなくユニークです。
ユニークといえば博多南線のきっぷですが、
JR西日本の路線のハズなのですが、乗車券は「九州会社線」の表記が…このあたりの扱いが興味深いところです。
8号車に乗りましたがほぼサラリと埋まり立ち客も・・・39分、発車。
留置線にたむろする新幹線を眺めながら駅を離れ…車輪が踏む線路の継ぎ目の音が大きく、そして結構揺れるのが印象的です。
本線に合流。ちょうど九州新幹線の800系とすれ違ったところです。
さすがに本線だけあって、揺れないです。
新幹線じゃデフォルトの200キロ、とはいきませんが流すように走ってます。
周りはひたすらマンションと戸建て、アパートが林立しています。
「あと3分ほとで、博多です…(中略)…なお、博多より岡山行きの「こだま848号」になります…」
まさに博多までの回送列車を旅客列車にしている「証拠」が車内放送で聞けました。
46分、博多着。
どっと博多南からの利用者が降りて、その1/3くらいの数の「こだま」の利用者が乗り込んできました。
乗車時間7〜8分、新幹線のような在来線特急のような、面白い旅でした。
* * * *
博多南駅には「みどりの窓口」もあって、ここから新幹線に乗って…という利用者は一定数いるのでしょうけど、大半は博多までの純粋な「用務客」といった感じでした。
新幹線なのに在来線扱い、なんて奇妙な事になってますが、そういう需要に応える意味で回送線の旅客営業は至極全うな「進化」を遂げた訳で、博多南線以前はそれほど交通の便が良くなかったであろう、那珂川地区の利用者にとって無くてはならない「公共交通機関」になっている、と思われます。