JR九州 6625D

筑豊本線の「末端」にあたる桂川~原田間に乗ってみました。

行き先が示すように、この末端区間は通称「原田線」と呼ばれています。

かつては飯塚~原田といった通しの列車がありましたが、今は桂川~原田を行ったり来たりするだけのローカル線に...

この日もホームに行くとキハ40という、1両のディーゼルカーが佇んでいました。

ちなみにこの便を逃すと次は14時頃まで無いという中々のローカル線っぷりを見せてくれます。

それでも、

今時こんな窓の開く列車に乗れる訳ですから、ローカル線とは言えそうバカにしたものではありません。

直方からの利用者の接続を受け10時21分、桂川を発車。

篠栗線と分かれ、

まさに旅してる、って感じで開放感に溢れた風景です。

程無く最初の停車駅、上穂波に到着。

ホーム近くで草刈りをしており、草いきれも何か懐かしいものに感じます。

ジリジリと坂を登り、

眼下には長崎街道(国道200号)が走っており、悔しいですが向こうの方が交通量が多いです。

筑前内野で1人下車。さっきの上穂波も数人が乗ってきており、動きはそこそこあります。

草の切り通しみたいな所を抜けて冷水トンネルへ。

抜けると其処は筑紫の国...やはり山の中ですが。

ゆっくりと坂を下り、

最後の停車駅、筑前山家。

使われなくなって草に覆われたホームが「本線」だった「証」です。

次第に住宅が増え、

49分、終点の原田着。

「もう終点?」というのが正直な所で、このまま折り返したい衝動に駆られながら列車を後にしました。

 

* * * *

 

筑豊本線の末端区間、確かにローカル色満点の雰囲気でしたが、それでいて思ったほどうらぶれてはおらず、それなりに利用もあるので、やはり「落ちぶれても本線」というか今なお、本線の「貫禄」のようなものを感じました。

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