筑豊本線の「末端」にあたる桂川~原田間に乗ってみました。
行き先が示すように、この末端区間は通称「原田線」と呼ばれています。
かつては飯塚~原田といった通しの列車がありましたが、今は桂川~原田を行ったり来たりするだけのローカル線に...
この日もホームに行くとキハ40という、1両のディーゼルカーが佇んでいました。
ちなみにこの便を逃すと次は14時頃まで無いという中々のローカル線っぷりを見せてくれます。
それでも、
今時こんな窓の開く列車に乗れる訳ですから、ローカル線とは言えそうバカにしたものではありません。
直方からの利用者の接続を受け10時21分、桂川を発車。
篠栗線と分かれ、
まさに旅してる、って感じで開放感に溢れた風景です。
程無く最初の停車駅、上穂波に到着。
ホーム近くで草刈りをしており、草いきれも何か懐かしいものに感じます。
ジリジリと坂を登り、
眼下には長崎街道(国道200号)が走っており、悔しいですが向こうの方が交通量が多いです。
筑前内野で1人下車。さっきの上穂波も数人が乗ってきており、動きはそこそこあります。
草の切り通しみたいな所を抜けて冷水トンネルへ。
抜けると其処は筑紫の国...やはり山の中ですが。
ゆっくりと坂を下り、
最後の停車駅、筑前山家。
使われなくなって草に覆われたホームが「本線」だった「証」です。
次第に住宅が増え、
49分、終点の原田着。
「もう終点?」というのが正直な所で、このまま折り返したい衝動に駆られながら列車を後にしました。
* * * *
筑豊本線の末端区間、確かにローカル色満点の雰囲気でしたが、それでいて思ったほどうらぶれてはおらず、それなりに利用もあるので、やはり「落ちぶれても本線」というか今なお、本線の「貫禄」のようなものを感じました。