「みえ」も区間乗車で何回か乗っていますが、こうしてじっくり乗るのは初めてです。
先ほどの伊勢市始発の鳥羽行きが、予想通りここで快速「みえ」に...
ですので全く同じ車両です。車掌さんと運転士さんも...
指定席、といって1~6ABCDの24席のみ...1車まるまる指定席よりは、一部指定席の方が効率が良いのでしょう。
221系や223系あたりでもお馴染みの反転シートで、これは指定席も自由席も同じ...
こうした小物置きのテーブルがついているあたりに、平成初期車っぽさを感じます。
定刻に鳥羽を発車。
なお快速、とはいうものの伊勢市までは各駅停車。本数の少ない参宮線ならではの措置、とも言えます。
松下、二見浦、五十鈴ヶ丘と停まっていき、パラパラと利用者を集め
18分、伊勢市着。
指定席にもまとまった乗車がありました。
「ただいまの時間、ICカードではご乗車にはなれません...」
聞きなれない案内だなと思う一方で、それだけ東海管内でも交通系ICが普及したのだなと感心したり。
伊勢市発車後、早速車掌さんが改札に回ってました。
デロデロデロ...と速度が落ちたなと思ったら、
宮川駅を通過、でまたポイントを踏み終わるとドリュリュリュ...と加速。参宮線はY字ポイントが多くどうしても速度制限を食らいます。
33分、多気着。ここから紀勢本線へ。車掌さんと運転士さんも交代しました。
一線スルーの徳和をスピードを落とさず通過。やはり本線は違います。
伊勢市で離れた近鉄線が近づいてきて、
40分、松阪着。県下でも比較的利用の多そうな駅ですが乗降はほとんどなく、少し遅れてやってきた行き違いの列車を待って発車。
改札は共通ということもあって、ホームを歩く利用者の大半が近鉄利用者というのが少し悔しいですね...
隣の六軒で運転停車。
程無く鳥羽行きがやってきて、停車は1分程度...
しかし今乗ってるキハ75。20年前の車両にも関わらずエンジンをぶん回してよく加速していますね...
うつらうつらしている間に津に到着。
ここから伊勢鉄道へ。紀勢線と分かれると俄然エンジンが回り始め、電信柱がどんどん後方へ...
少し速度が落ちて河芸通過...でもポイントを渡る前から加速しており線形の良さで「バイパス線」の面目躍如といったところでしょうか。
中瀬古を過ぎて、いよいよ無双状態に。キハ75って伊勢線を走るために生まれてきたような車両なので当然と言えば当然でしょう。
11時16分、鈴鹿着。
伊勢鉄道線内てすが、乗降もそこそこあって域内輸送の一端も担っているようです。
複線で、架線がなくそれでいて快走する列車の最後尾からの眺めは掛け値なしで気持ち良いものです。
河原田を過ぎ土手を降りると関西線と合流。ここから再びJR線へ。
貨車がたむろする四日市着。ここでの乗降は僅か...
単線、複線、単線を繰り返し、
17分、最後の停車駅・桑名着。自由席を中心に乗降多し。
揖斐川と長良川を渡り、長島通過のちに
木曽川を渡ります。ここを渡ると名古屋に近づいているなーと実感します。
永和で六軒以来の運転停車。
四日市へ向かう貨物列車と下り「みえ」とのすれ違いでした(下り貨物列車→当列車→下り「みえ」)
貨物列車の影から「みえ」がすっ飛んで走っていくのが印象的でした。
蟹江は通過しましたが、
次の春田でも運転停車...
四日市行きとスライド。
せめて四日市まで複線だったら「みえ」はもっとスピードアップするのに、と思うのですが...
笹島信号場にかつての貨物専用の笹島駅の面影を見つつ、
12時3分、終点の名古屋に到着。
鳥羽から2時間、長いようであっという間の旅でした。
* * * *
打倒近鉄、と言うのが「みえ」の存在意義でしたが、実際乗ってみると参宮線内でもこまめに利用者を集め、津や四日市あたりでも途中利用に加え名古屋への利用者をがっちり掴んであるあたりに、「みえ」が名古屋と中勢、南伊勢のパイプとして定着しているように見えました。