9月末で廃止されると聞いて乗ってみました。
ずっと昔に「空港直結だから」という事で、筑豊地区での仕事の帰りに乗ったきりです。
その時は毎時1本はあったように覚えていますが、今時刻表を見たら1日6本…(新飯塚止まり2本含む)
博多バスターミナルのこの表示も見納め…といいますか、博多駅から筑豊方面への路線が皆無になる訳で。
9時56分、入線。最近の流行りであるメーカーボディ車ではなく西工製…いわゆるE高車と呼ばれる車です。定刻に発車。
東光町の都市高速下をゆっくりと走り、
福岡空港国内線に到着。バス待ちの利用者は大勢居ましたがこちらへの乗車はなく、
次の福岡空港国内線北でようやく1人乗車…
ふと気づいたのですが、この後藤寺急行はクローズドドアは実施しておらず、博多駅からの福岡空港へのアクセスバスとしても使える路線だったのです。そして筑豊地区の空港連絡路線でもあるので廃止されたら不便かな…と思いましたが、あまり利用者はなさそうな雰囲気です。
北本町で初の降車。
このバス停も10/1からは路線が皆無となり、休止扱いになるのでは、と推測されます。
信号に詰まりながらも県道に入り、
長者原で2人乗車。混んでたせいかやや遅れ気味に…
その長者原を出てしばらくすると
細い市道のような道に入りました。唐突感はありますが地図を見ると九州道に沿っており、国道へ出る最短ルートのようです。
ややあって
国道200号へ。
ここから先は「ちくほう号」でも見慣れた景色で、山王のバス停を過ぎるとしばらくは特段見るべきものはなさそうです。ただ、
八木山バイパスに入る手前で国道から分かれるあたりは、かつての「筑豊急行」の名残を見たような気がして複雑な気持ちになります。
筑穂トンネルを抜けて「福岡」から「筑豊」へ。
バイパスの中程で天神行き「ちくほう号」とスライド。
穂波東ランプでバイパスは終わりましたが、道はまだ続き国道200号になって最初の停留所・堀池にさしかかりますが乗降客はなく通過…
その堀池で、先行していた「ちくほう号」に追いついたようで、しばしランデブー…卸商団地から1人乗車。
11時34分、飯塚バスターミナル着。さすがに筑豊の一大都市らしく乗降客もまとまってあり、車内も少し賑やかに…
芳雄橋で遠賀川を渡り、新飯塚駅着。川より向こうの飯塚は「新町」という扱いでこのようなバス停名なのかもしれません。
国道201号に入り、ジリジリと緩い坂を登り庄内鳥羽で2人下車。
烏尾峠を越えて、田川盆地がチラリと…ほどなく着いた糸田口で1人下車。
バイパスに戻り、国道に戻ると道の駅いとだを過ぎて
再び国道を離れ、最終ルートへ。
角銅原を通過。いかにも筑豊らしいバス停名です。
長者原の渋滞が響いて、20分遅れで終点の西鉄後藤寺営業所に到着。
福岡~筑豊には天神~飯塚間の「ちくほう号」があるので不便にはならないのでしょうけど、八木山越えで福岡と筑豊を結んでいたルーツ的な路線の廃止に、時代の潮流に合わなくなったとは言え一抹の寂しさを感じます。