炭屋さんの「乗ってみました」

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関東バス ドリームスリーパー東京大阪号

【路線データ】

  • 事業者:関東バス
  • 路線名:ドリームスリーパー東京大阪号
  • 車両型:三菱ふそうエアロクィーン
  • 路線型:都市間高速バス
  • 乗車日:平成31年1月6日
  • 乗車区間:池袋駅西口~両備バス門真車庫

【乗車記】

東京と大阪の間の運賃が2万円の高速バスが出来た、って話を最初聞いた時は「乗ることはないな」と思ったものですが、逆にここまでハードルを上げられるとどんなバスなのか、という興味が沸いてきたというのも事実でして・・・で、正月の東京遠征の帰りのルートを考えていたら、ネットの早割で少し安く(18,000円)で予約が取れたので乗ってみることにしました。

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関東バスの一般路線を「はしご」して池袋へ。まだ東北方面への路線が出発する時間だったのでそれらを見送って22時40分、1台の真っ白なスーパーハイデッカー車がバス停に横付けされました。

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なんば・門真行きの「ドリームスリーパー東京大阪号」です。この日は関東バスの担当で同社の高速車専用カラーに「DREAM SLEEPER GUSSURI」のロゴが付加されていて、他の高速車とは違うという存在感を示していました。

車内に入ってみました。

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や、これバスの車内じゃないでしょ(笑)

最近個室タイプのカプセルホテルって出てきましたが、それをバスに取り込んだ感じというか、ホテルにある「中の上」くらいの調度感とバスの車内のチープさがせめぎ合った、「折衷的な」雰囲気じゃないでしょうか。

ちなみに改札時、乗務員さんが袋を渡して

「こちらの袋に靴を入れてお部屋へどうぞ」

・・・土禁(土足厳禁)のバスはバブル期の観光バスにはあったと聞いてますが、平成の世にまた出てくるとは思ってもいませんでした。

シートはというと

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JR寝台特急に連結されてる1人用B個室寝台(ソロ)のベッドは無くして座席にしたって感じですかね。座ると

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や、やっぱりバスの車内じゃないですねぇ(笑)

荷物を置いて靴を入れてる袋を置いてもまだスペースが・・・マジで板を渡したら「寝台バス」になるんじゃないかって思うくらい広いです。

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シートリクライニングやフットレストは電動制御で、調整等はこのボタンで行えます。ええ、もちろんひとしきりボタンを押して遊びましたとも(笑)

このあたりは飛行機のビジネスクラスを意識してるのかな、などと感じました。

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テーブルはこれだけ広く、ビジネス利用で資料をまとめる程度ならここでPCやタブレットを広げて出来そうな気がします。

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普通のシートならひじ掛け下にあるオーディオ関係のダイヤルが壁面に。そしてUSBと普通のコンセントが並んでいるのもポイントが高いです。携帯電話の充電器でコンセントとコードが分離できないタイプもまだまだあるので。

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そして窓框にはドリンクホルダーとティッシュ。いや、もうこれバスの車内じゃないですよね。個室タイプのカプセルホテルです・・・

部屋をキョロキロしていたら乗務員氏がノックし、かしづきつつ

「ご乗車ありがとうございます。何かご不明な点がございますか?」

と尋ねてきて特に何もなかったので無い旨を答えると

「まもなく発車しますので、ごゆっくりおくつろぎ下さい」

と言ってペットボトルの水を渡してドアを閉めていきました。

「マスカット号」でもかなり微に細に案内されていましたし、いろんな意味で「粗削り」で有名な関東バスもよくぞここまで、と思ったものですが「ドリームスリーパー東京大阪号」はさらにその上を行ってたような気がします。乗務員さんが「特別な」雰囲気造りに励まれているってのがよく伝わりました。

3人が乗り込み50分、発車。

西池袋ランプから首都高に乗り、山手トンネルに突入。

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最近はハイデッカー車の夜行が増え、僕個人の感触としてハイデッカーも悪くないかなぁと思ってましたが、タイヤからのノイズが遠いスーパーハイデッカー車がやっぱりいいかなぁとトンネル内の音を聞きながら思ったりしました。

23時15分、いつのまにか多摩川を渡っておりほどなく東名へ。これまで押し殺してた首都高の速度制限の「足枷」をジワジワと開放していくように加速。

厚木までは起きていましたが、フルフラットに近い状態にしてたせいかいつの間にか寝入っており、気づいたら足柄SAに滑り込んでいました。

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高原特有の湿気た感じの冷たさが、車内で火照った体には気持ちよかったです。降りたのは僕1人・・・まあ普通はあれだけ部屋が良すぎたら出る気にはならないでしょう。まあ僕はヲタという事で(笑)

近くにJRの「ドリーム号」が同じように休憩してましたが、やはり今乗ってるバスの存在感は大きく、何となく乗ってる客としても誇らしく感じました。

 

足柄を出ると遠慮なく加速していき、それと共に深く寝入りました。今思うと「GUSSURI」のタイトルは伊達じゃないですね・・・

(GPSによると新東名の長篠設楽原と名神の草津で乗務員交替の停車をしていたようです)

「おはようございます。ゆっくりお休みになれましたでしょうか・・・」

乗務員さんからのアナウンスがあって起きて、反射的にカーテンを開けたら見覚えのある防音壁・・・時刻は6時20分、阪神高速の環状線を走ってました。程なくなんばOCAT到着の案内があって

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6時27分、最初の降車地のなんばOCATに到着。1人が降りていきました。門真よりは大阪の中心地に近いここの降車が多いのかなと思いましたが・・・

出発するとOCATを離れ湊町ランプから再び阪神高速に乗り環状線へ。この間に交替乗務員さんが使用済の部屋の簡単な清掃と、ベッドメーキング(シートメーキングかな)をしていたのが印象的でした。乗車が少なかったので出来る芸当かもしれませんが、「乗務員ができる限り手をかける」のがこの路線の運営方針、そんな風に見えました。

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守口線の森小路ランプで高速を降りました。こんなところで降りる高速バスは見たことがなく新鮮でした。

国道163号をジリジリと一般車とゆっくり進み、

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6時59分、終点の両備バス門真車庫に到着しました。

ちょうど両備バスの「ドリームスリーパー」が休んでいました。関西民なら両備バスのデザインに親近感を覚えるところですが、やはり関東バスのバス停めぐりをしている事から、僕個人として関東バスのデザインに秀逸さを感じます。

 

「2万円」の高速バスに乗った訳ですが、設備、接遇、運転状況とか見れば「2万円」は「お値打ち」じゃないかと思いました。この日は3人だけと寂しい乗車率でしたが11室全部売れて賑やかであったら、さてどのように感じたでしょうか。

同社と両備バスの方々には大変失礼なのですが、この路線って6~7人くらいまでが快適に過ごせるように感じました。運賃の高さで客を選び、限られた客に対し接遇するのが僕個人の感触としてこのコンセプトの「行き届く」限界なのでは、と思いました。

運賃2万円・・・ちょっと躊躇いますが、それだけの値打ちのある路線だと断言できます。

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