【路線データ】
- 事業者:JAMJAMエクスプレス
- 路線名:JX272便
- 車両型:いすゞガーラ
- 路線型:ツアーバス(都市間連絡)
- 乗車日:平成31年1月25日
- 乗車区間:大阪梅田プラザモータープール~バスタ新宿
【乗車記】
東京と大阪の間を走る昼行高速バスではJRバスが運行する「東海道昼特急」が有名なところですが、ツアーバスでも設定されていると聞き、モノは試しと乗ってみました。
朝、阪急電車の中津駅で降りて徒歩10分。新阪急ホテルの近くにある観光バス駐車場の「プラザモータープール」に着きます。
今回乗る「JAMJAMライナー272便」がすでに到着していました。ハイデッカーだろうとたかをくくっていたら、何とスーパーハイデッカー車・・・
ブログ用の候補にするためのカットを何枚か撮ってたら、あっという間に行列が出来ていて慌てて並びました
「あの、炭屋なんですが・・・」
「あー炭屋さんね、3のCです」
乗務員さんの手持ちのバインダーから僕の名前を見つけるとこんな感じで・・・特にきっぷや携帯画面を改められる事もなくそのまま車内へ。このあたりが路線と違い、なんとなく戸惑いを感じます。
独立3列シートが並び、まさに夜行車。在鹿時代に鹿児島3社の「桜島号」に乗ると昼行便でも夜行専用のシートに乗れた、あの感覚に近いです。
ドアが閉まってもまだガヤガヤと賑やかでしたが、
収まった頃に乗務員さんが前面カーテンを閉めました。そして案内があり型どおりの到着地・到着時刻や車内案内があったあと
「運転集中のため、前面カーテンを閉めさせてもらいます。ご了承願います」
なるほど、こういう感じなんですね。ちなみにワンマン運行との事。
発車直前に飛び込み客があり、10時を少し過ぎて発車。
新御堂筋に上がり、ほどなく中央環状線に乗ってまもなく万博公園・・・というところで急ブレーキ。一般車の割り込みのようでした。やっぱりシートベルトは必要ですね。
10時21分に吹田ICから高速へ。
元が夜行車なので車内は全体的に暗め。でも太陽が差し込むとそこそこ暖かく車内では寝入っている人が多数いました。
京滋バイパスかなと思ったらあにはからんや、名神経由で新名神へ。京都での乗降を扱わないのに名神経由とは珍しいのではないでしょうか。
最初の休憩地は土山SA。
このあたりは「ドリーム号」あたりでもよく見かけるパターンで、ツアバだからといって変わったところで休憩を取るってことはなさそうです。
客も大半が降りてコンビニへ行ったり土産物を見たりと思い思いに過ごしていました。こういう時20分休憩はありがたく感じます。戻ってくる客の手にはコンビニ弁当が多く見受けられ、お昼時分であることに気づかされます。11時45分、発車。
亀山JCTで東名阪に合流し、その後は伊勢湾岸道へ。12時半頃には名古屋港付近に着いており感覚的には早いペースで来てるように思いました。
新東名に入り、景色はどんどん山奥へ入っていく感じになりトンネルの数も増えてきました。そういえば自分の車ではあまり気づかなかったのですが、新東名ってトンネルが多いんだなーと今更ながら気づかされます。
そんな山の中で静岡県に入り、天竜川を渡って・・・ってやはり東名とは景色が違うので「あれが見えたらドコソコ」ってのが判らないので、思わず自分が今どのあたりにいるのかが判らなくなります。
そんなこんなで2回目の休憩地・藤枝PAには14時過ぎに到着。ここでは14時半まで休憩するとの事。
という訳でお昼にしました
高速バスに乗ってて休憩時に食事するって「昼特急ゆったり号」か「山陽道昼特急博多号」以来な気がします。
ただ30分近い休憩時分はやや冗長な気がしないでもなく、食事を済ませたらカットを撮ってまだ時間が有り余ってます。贅沢な悩みなのかもしれませんが、やはり長くて20分くらいが適当なのかな、と思ったりしました。
藤枝PAを出て、山の中ですが静岡市内に入りそれと共に交通量が増えたような気がします。それに伴ってブレーキの数も増え乗務員さんも神経をすり減らしているようです。
駿河湾を遠くに見つつ、沼津の市街地を見下ろし
15時半に東名と合流。
「親の顔よりたくさん見た」足柄SAを通過し、酒匂川沿いに下りながらの連続コーナーへ。この間にJRと東急トランセの高速車に抜かれたりして関東に来たことを実感。渋滞情報が出ていましたがすべて都内のこと。
16時10分、海老名SAで最後の休憩。
ここでも25分とやや長め。ひょっとすると渋滞に巻き込まれた際の遅れをこの長めの休憩時分と相殺しているのかもしれませんね。
海老名を出て町田、青葉、川崎と過ぎて、
多摩川を渡り都内へ・・・と、この先で渋滞につかまりましたが用賀料金所までに解消し17時24分、大橋JCTから山手トンネルへ。
初台南ランプで高速を出たあたりでスピーカーからBGMが・・・こういう感じなんですね。
終点、バスタ新宿には17時45分に到着。
ツアバの7時間越え昼行路線に初めて乗った訳ですが、細かいところは路線との差異がありましたが全体で見れば路線と大して変わりなく、利用者にとってみれば「そこそこの値段で行ければ」お値打ちな設定なのかもしれません。
逆に言えばレガシー陣(主にJR系)がツアバに対しどのようなアドバンテージを持ち、それを利用者にPRしていくかにかかっている、という事にもなります。
ただツアーバスという性格上、こういった路線がこの先恒常的に設定されるかどうかとなると疑問符が付くのも事実な訳で、見つけたら乗っておくというのが正しいのかもしれません。