JRバス関東 東名ライナー号

【路線データ】

  • 事業者:JRバス関東
  • 路線名:東名ライナー号
  • 車両型:日産ディーゼルスペースアロー(西工架装)
  • 路線型:高速路線バス(都市間連絡型)
  • 乗車日:平成21年7月15日
  • 乗車区間:名古屋駅BT~東名菊川

【乗車記】

バスターミナルに併設しているホテルアソシア名古屋ターミナル(ホテルにバスターミナルが併設してると言ったほうが正しいかも)のフロントで8月から運用開始の「プレミアムシート」に座ってみたりして時間を潰し、久々の東名高速線に乗車。

(携帯からカキコ)
東名ライナーって久しぶりに聞く名前だな…
名古屋から特急東京駅行きに乗車。構内アイドリングストップで冷房かけられない事を乗務員さんがしきりに詫びてました・・・JRバス関東の日デ+西工C-1でハイデッカー仕様。関東車乗るのも久しぶりです。

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いや確かに時刻表を見たら「東名ライナー」と書かれてはいるのですが、僕らの世代だと「東名ライナー」は「速達便」という公式が出来上がっているので名古屋駅~東名静岡間各駅停車の「東名ライナー」がどうも受け入れられません。現在では「ノンストップライナー」が最も速い「速達便」で「東名ライナー」は通しで運行する「特急便」の事なんですね。
「車内暑くて申し訳ありませんね」
改札しながら乗務員さんが平謝り。構内はアイドリングストップなのでクーラーが回せないとの事。まあCO2削減が叫ばれているご時世なので仕方のない事だし、却って乗務員さんが気の毒になってきました。5人ほど乗り込み14時発車。久屋大通にある栄のターミナルで4人ほどが乗車・・・栄って路上設置のターミナルだと思ってましたが半地下の立派な専用ターミナルなのにビックリ。
その後千種駅前、本山と進むも乗車ゼロ。星ヶ丘と名古屋インターで学生と思しき男女がパラパラと乗車。その中に名古屋インターから東名日進までの客も・・・つまり隣のバス停までって事ですな。地理的条件からすれば需要があって然りとは思うのですが、高速バスが長距離客だけのものではなく生活のアシ―「ゲタ」代わりでもある事実を垣間見たような気がしました。

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東名高速に乗った後も乗降は続き、静かだった名神高速線とは対照的。豊田、岡崎、豊川と降車があったかと思うとこれらの停留所から浜松北、牧ノ原、御殿場といった静岡県内への利用があったりとさながら「鉄道」のような様相を呈しています。思えば300キロ近い路線で途中乗降が可能な路線ってのも東名高速線を置いて存在せず、列車運行の「コマギレ化」が進む東海道本線とは対照的です。さしずめ「特急便」は一部主要駅停車の「快速列車」ってトコロでしょうか。

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豊川インターで時ならぬ渋滞に巻き込まれ・・・何事かと思ったら音羽蒲郡までの区間で事故があってそのとばっちりがインターまで及んでいる模様。幸い浜松方には影響はなくさらりと静岡県入り。

東名三ヶ日が移動していると思ったら、どうやら第二東名の建設が絡んでいる様子。この高速道路が出来たあかつきには東名高速線はどうなるのか興味が尽きないです。
「ご乗車お疲れ様です。浜名湖SAで休憩します・・・」
アナウンスがあって程なく浜名湖SA着。

(携帯からカキコ)

浜名湖SAでこれまた恒例の休憩。下り駐車場に福井鉄道担当の「昼特急福井号」とJR東海バスの「スーパーライナー」が休憩中だったので…トイレ、スタバと回ったら出発時間ギリギリw
いやしかし浜名湖を渡る風も今日は生ぬるく湿気がたっぷりですな…

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降りると・・・体を生暖かい風が包んだのは言うまでもありません。多賀SAはカラッとしていましたが、ここは湖が近いせいか湿気がハンパじゃありません。
ふと左を見ると福井鉄道のバス、少し離れてJR東海バスのダブルデッカーが・・・ダッシュで撮影に向かったのは言うまでもありません。で、トイレに行きスターバックスに行ったものだから帰ってきたら発車1分前(笑)

最近SA、PA問わずスタバが増えましたね。発車してすぐの東名浜名湖で1人乗車。
「愛鷹までね。停まらないけどいいの?」
停まらない停留所はあるが、最寄で後続のバスに乗り換える事を条件に料金を支払っていました。こういう制度があるあたり限りなく「鉄道」に近い乗り物なのだと実感。
この後東名浜松北でも乗降があって定刻の16時58分、東名菊川着。

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バスは東京への旅を続けますが僕はここまで。終点まで行きたい気持ちを抑えつつバス停を後にしました。
名神高速線が次第に「直行化」の様相を呈しているのに対し、国鉄時代からの伝統を未だ守る東名高速線とは本当に対照的である事を実感しました。

(令和元年5月23日記事構成変更)

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