JRバス関東 プレミアム昼特急12号

【路線データ】

  • 事業者:JRバス関東
  • 路線名:プレミアム昼特急12号
  • 車両型:三菱ふそうエアロキング
  • 路線型:高速路線バス(都市間連絡型)
  • 乗車日:平成29年2月11日
  • 乗車区間:大阪駅JR高速BT~東名厚木

【乗車記】

先週行った関東出張で、トラブルのあった所のフォローを確認に行くという意味で再び移動。まあ業務内容はさほど重くないので、ネタに走ってみるかとまず行ったのは大阪駅JR高速バスターミナル。

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11時を過ぎてやってきたのは、「プレミアム昼特急12号」東京駅行きです。車両はJRバス関東のエアロキングでした。この車も後継がいないので、いつまで走ってくれるか・・・アサインされた席は「22D」

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はい、番号からお察しの通り「プレミアムシート」です。乗車まで一週間ない状況だったのですが「高速バスネット」で奇跡的に「1席」の表示が点いていたので、すかさず決済したのがこの席でした。
全席がカーテンで仕切られていて、頭上にはワンセグテレビが据え付けられ、イヤホンで聴くスタイルです。足元にはオットマンがあってその先の空間もまだあるというシートピッチの広さ。バスでこれだけ贅沢な空間を作れるものかと思うとちょっと軽いショックを覚えました。
定刻に発車。
「本日はJRバスをご利用いただきまして・・・」
自動放送が車内に響く以外は本当に静かです。3人しかいない空間だから当然と言えば当然なのですが、それぞれの席が昼行便なのにカーテンで仕切られているのでさながら個室の空間がそこに展開している、というシチュエーションもそういった静粛な空間を演出しているのかもしれません。
新御堂筋に乗って快調に進み、最初の乗車地・千里ニュータウンに着くも乗車はゼロ。

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吹田インターから名神高速に乗り、名神高槻と大山崎に停まるも同じように乗車はなく静寂が続きます。その空気が変わったのは京都深草停車時。ここで2階席の客が数名乗車してきました。ドアが開いて室内にひんやりとした風が入り込み一瞬、澱んでいた空気がサッと動いたような気がしました。

草津JCTから新名神に入ると車窓には雪が目立つように。そういえば太平洋側でも数日前まで断続的に雪が降っていたんだっけな・・・そんな事を思い出しながら持ってきた小説を読んでいたらほどなく減速。

「お疲れ様でした。甲南PA到着です。こちらで20分の休憩を取ります・・・」

そういった案内があって甲南PA着。

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外へ出るとキンと冷えた空気が体を襲う。寒いの一言しか出ませんでした。数枚の写真を撮っておやつを買い足しさっさと車内に戻りました。その気になれば「引きこもり」も可能なシートですから無理に外出する必要もなかったりします。

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亀山JCTで東名阪に合流。このあたりからは小説を読みふけり気が付いたら伊勢湾岸も通り過ぎて豊田JCTで東名に合流するところでした。ところどころ雪らしきものを見かけはしましたが基本的に晴天で気持ちのよい日差しを受けながら寝そべりながら読書・・・イカンですね。プレミアムシートはダメ人間製造シートなのかもしれません(笑)

静岡県に入って、三ケ日インターで高速を出て

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みかちゃんセンター(今は違うのかな)の駐車場で乗務員交替。これから乗る乗務員さんがテキパキと始業前点検を行い発車。
「お待たせしました。乗務員交替しました。ここから終点東京駅までJRバス関東東京支店の○○が担当いたします・・・」
とアナウンスがありました。このあたりがJRバスが鉄道っぽいと言われる所以なんでしょうね。
(ちなみに大阪駅からここまでは西日本JRバス大阪高速営業所の乗務員さんが担当)

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浜名湖が見えてほどなく浜名湖SAに入り2回目の休憩。ここで「青春昼特急10号」と並びました。向こうはそれほど乗っていないようで快適そうな車内でしたね。

浜名湖SAを出発。その直後に、
「この先、降車地を伺っているのは東名静岡、東名江田、東京駅ですがそれ以外の停留所での降車をご希望のお客様は、お近くのチャイムでお知らせ下さい。お知らせがない場合は本線通過とさせていただきます・・・」
というアナウンスが流れました。実際、最初の停留所である東名浜松北が近づくと

「まもなく、東名浜松北に着きます。お降りの方はいらっしゃいませんか?」

とあって特にアクションが無かったことから

「それでは東名浜松北、通過致します」

とあって停留所をスルーしていきました。乗車地・降車地が分かれる東海道昼特急ならではのアナウンスと措置だなぁとしみじみ。

次の停留所である東名静岡では降車があるので高速を出て料金所手前でバス停へ曲がっていき到着。バス待ちの客はいませんでしたが重そうなスーツケースを引っ張った降車客が一人、国道側へ・・・出迎え待ちでしょうか。

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このあたりからは昼寝をしたり小説を読んだりと忙しく(?)東名富士と東名御殿場の通過を見逃し、最後の休憩地である足柄SAに着いたのが17時過ぎ。ここでも先行の「青春昼特急10号」と並びました。その他にも沼津からの高速バスや関東の事業者の観光バスが停まっていたりで関東に入ったことを実感。
最初は終点の東京まで行くつもりで予約したのですが、足柄SA出発直後の
「次は東名厚木に停まります」
のアナウンスに思わず反応してしまい結局、東名厚木の近くのバス停から本厚木駅方面行きのバスに接続する点と、その乗り換え時間も現在の到着予想時間からプラスアルファしたとしても間に合うという事が分かったので納得ずくで「プレミアム昼特急12号」を東名厚木で降りました。

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趣味であれば東京まで行ってたと思いますが、明日の仕事を考えたらこれがベストなのかなと思ったので・・・

(令和元年5月22日記事構成変更)

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