(乗継元:はやて19号 東京~新青森)
【路線データ】
- 事業者:JR北海道
- 路線名:特急スーパー白鳥19号
- 車両型:789系
- 路線型:特急列車
- 乗車日:平成22年12月23日
- 乗車区間:新青森~木古内
【乗車記】
駅舎をひとしきり眺め、駅弁を買い込み在来線ホームへ。新幹線接続駅だからさぞかしホームの数も多いだろう、と思ったら意外と質素でした。新八代に似たものを感じました。新八代のように在来線が新幹線ホームに横付けすれば・・・と思ったのですがあくまで奥羽本線の駅という事なのか弘前・秋田方面との直通列車の事も考えると「横付け」という訳にもいかなかったのでしょうか。
「スーパー白鳥19号」は789系。JR北海道の特急電車はもちろん初乗車です。なんとなくキハ281系を思わせるフォルムなのは、やはり「JR北海道」の所有車だからかも知れません。
13時過ぎに発車。シートの向いている方向とは逆に向かって走っていくので一瞬ぎょっとしますが、次の青森でスイッチバックし津軽線に入っていくので最初から席をひっくり返している、という事なのでしょう。
青森から今度は今走ってきたレールを左に見ながら走り、
青森車両センターを横目に津軽線を走行。そういえばこのE751系、新幹線開業前は「つがる」あたりで多くの運用をこなしてきたが、開業で一挙に「失職」状態になってるとの事。「スーパー白鳥号」のJR東日本側の車両として使えそうなのに・・・
昼食は「青森海の幸」という駅弁で。イカがまるごと乗っているのがインパクトがありました。薄めの味付けで難なく腹におさまったという感じで・・・海の幸以上に野菜の味付けがすごく美味しかったのがこれまた意外。
津軽線は単線。でもって乗っている列車は特急なので駅ごとに何かしら上り列車を待たせてすれ違ってました。蟹田までの間に普通、特急列車が1本ずつ、貨物列車が1本となかなかの高密度です。
その蟹田でJR東日本からJR北海道の乗務員さんに交代。灰色のブレザーがなかなか決まっています。
中小国を過ぎ、新中小国信号所で減速しつつ津軽線から離れ海峡線へ。ここからJR北海道の線路という事で、青森県にいながら北海道の鉄道に乗れるという不思議な区間です。
客室仕切りドアの上の電光表示器に「ただいま~トンネル」という感じで流れるがこれが青函トンネルまでのカウントダウンを兼ねた表示との事。7つ目のトンネルで青函トンネルに入るのだがその瞬間は本当に一瞬だった。何せ列車も海峡線に入った途端に130キロ運転になってしまい、ちょっと油断してたら長めのトンネルに入っており表示が「青函トンネルに~」になっていて初めて気づいた次第・・・
「スーパー白鳥19号」は蟹田~木古内間はノンストップだが、車掌さんからの案内で「竜飛海底駅で一旦停車します。すぐに発車しますのでドアは開きません」との事。みるみるうちに速度は落ち、見ると外はホームと蛍光灯が続いていた。停まっていたのは5秒ほどでホントにすぐ発車。「運転停車」の類だと思うのですが・・・
真っ暗な車窓に青と緑の灯火が一瞬チラッと見えたのがトンネル最深部だという事だそうで、ここが青森と北海道の県境でもあるとの事。
北海道側の吉岡海底駅はすっ飛ばし、北海道上陸なう。う~む、雪と地面の露出具合が東北よりも少ないように思えるのですがホントに北海道に来たの?と一瞬思ってしまいました。
木古内に14時半過ぎに到着。「竜飛」での臨時停車があったから少し遅れるかと思ったけどほとんど遅れていないのを見ると、トンネル区間で回復運転できるって事なのかもしれません。
(令和元年5月8日記事構成変更)