【路線データ】
- 事業者:JR北海道
- 路線名:特急スーパー白鳥42号
- 車両型:789系
- 路線型:特急列車
- 乗車日:平成24年1月6日
- 乗車区間:函館~新青森
【乗車記】
函館では20分ほどの接続時間が取れたものの、「とあるもの」を確保すべく走りまわってホームに戻ったら発車5分前・・・これも広い意味での「東京行き最終列車」であるので乗り遅れる訳にはいきません。
「北斗号」までは周遊きっぷの範囲内だったので自由席で回れましたが本州連絡の、しかもある意味「終列車」となればゆったりとした気分で帰りたいと思い、事前に指定券を確保。
実際乗ってみたら指定席の入りは5割程度でした。もっとも自由席は後で覗くと通路に数人立ち客がいるほどの盛況だったので、指定券を取っておいて正解でしたね・・・
五稜郭を出て小刻みに車体が揺れ、江差線に入ったことを知らせてくれます。函館で仕入れた「ブツ」はひとまずお預けとし、今は駅で買った「かにチップス」をまず賞味・・・僅かにカニの香りはするので看板に偽りはないのでしょうけど・・・過大な期待を持って買うとちょっと落胆するかもしれません。
まあこういうものは「雰囲気」を楽しむものと、と一人納得。
木古内着。ここから海峡線に入ります。ここまですれ違いは気動車列車1~2本と貨物列車1本と少なかったですが、定刻通り走っていればそんなものかも知れません。
海峡線に入ると速度は上がるものの揺れはほとんどありません。先ほどまで江差線でガタピシ揺れていたのがウソのようです。こんなギャップが楽しめるのも海峡線の列車ならではでしょう。
知内を通過・・・いよいよ北海道とバイバイします。スッと外が暗くなり青函トンネルに入りました。
このトンネルがあと数年で新幹線専用になるというのが俄かに信じがたいところで、車内の自動放送でも北海道新幹線の工事を伝えていたのですが、開通後は果たして今のように鉄道で気軽に北海道へ行く事はできるのか・・・そんな事を考えてしまいます。
音がスッと高くなったなと思ったらトンネルを抜けており、そしてボタボタッと窓に雪があたり始めました。北海道の雪はパラパラとしていたのですが、北東北のそれは湿気の多そうな雪でした。
新中小国信号所で海峡線の旅は終わり、津軽線へ・・・そしてまたガタピシ揺れ始めました。
蟹田はそんなボタ雪の中を到着。津軽線内は旅客列車のすれ違いはほとんど無く貨物列車ばかりが目立ちました。思えば今すれ違った貨物列車が函館にたどり着くのは20時~21時頃。それから札幌やら旭川に向かったら、荷物そのものは明朝には相手先に届くのでしょう。こんなガタピシ揺れるばかりのローカル線が、北海道の物流の一角を担ってるいるのとか思うとなかなかに感慨深いです。
青森には定刻の19時前に到着。したのですが、
「野辺地からの列車の到着待ちと奥羽線の列車がこちらに向かっており線路が開通していません。しばらくお待ちを・・・」
うーん、数分くらいなら余裕を持たせたつもりですが、大幅に遅れるとなると本当に「乗り遅れて」しまう恐れがあります。この列車がこのあとの東北新幹線の接続列車ならば「接続待ち」をしてくれると思われますが、それも程度の問題だろうしなぁ・・・
やがて向かいのホームに大阪行き「日本海号」が入線。あれに乗れば明日の10時過ぎに関西に戻れるなぁ・・・と思ったら
「列車到着しました。まもなく発車します」
そんなに上手くいかないですよね。うん。そんな淡い期待を破るようなアナウンスが流れ青森を10分ほど遅れて発車。
終点の新青森には19時20分過ぎに到着。車内に残る北海道の余韻に浸る間もなく、コンコースに向けてダッシュ・・・
(令和元年5月22日記事構成変更)