【路線データ】
- 事業者:JR東日本
- 路線名:MAXたにがわ419号
- 車両型:E4系
- 路線型:新幹線
- 乗車日:平成21年9月21日
- 乗車区間:東京~越後湯沢
【乗車記】
直前まで「濃い」スケジュールを僕もKもこなしていたので二人とも疲れはピークに。僕自身、上越新幹線への乗車は初めてなのですが、こうも疲れていてはテンションが上がりません。
荷物と疲れたカラダを引きずって新幹線ホームに上がると、やたら背の高い新幹線電車がやってきました。これがこれから乗る「MAXたにがわ419号」越後湯沢行きになる「E4系」です。
客が降車すると車内清掃をするのですぐには車内に入れず。車内を窺うと清掃係が手早く枕カバーを剥ぎ取り両側2脚のシートを一気に転換、ゴミを回収し再び枕カバー取り付け、窓拭き・・・これらを一瞬のうちに進めていました。その速さにただただ見とれ、10分ちょっとで清掃は完了。
「業務連絡。清掃完了。419Cの車掌さん、ドア操作願いま~す」
車内に入ってデッキにある1階席と2階席の案内を見ると、東海道新幹線から100系が引退して久しいが新幹線で2階建てというのはやはりカッコよさを感じます。
指定された席は2階部分。荷棚に荷物を上げて2人とも落ち着いた頃には車内はすでに満席状態。虫食いのように空いている席も多分この先で埋まるのでしょう。まだ落ち着かない車内ではありましたが、定刻に東京発車。
先ほどまでウロついていた秋葉原の電気街が見えた・・・と思ったらトンネルに突入。ほどなく減速して上野着。なんとなく大宮の地下ホームを思わせる薄暗さでしたが、乗車は活発で僕らが乗った車輌にも数人がやってきました。再び地上へ出ると今度は一気に高架をかけ上がります。もう夕方もいい感じで暮れており、靄も少しかかっているようで全体的に景色がくすんでいるのが印象的でした。
埼京線が寄ってきてしばらくすると大宮に到着。ここで空いていた席も1列を残し全て埋まりました。連休中は「各駅停車」も「速達列車」も関係ないようで・・・
大宮を出発すると猛然と加速開始。2階建てで空気抵抗も大きいハズ・・・とそんな心配もどこ吹く風という感じで突っ走り、横を走るニューシャトルがどんどん飛び去っていきます。
窓際に居たKはというとイヤホンさして居眠り中・・・僕もKの音楽を聴きたくて片方ずつイヤホンをして聴いていたのですが・・・やっぱりかなり疲れていてこちらもウトウト。
熊谷に到着するものの降車はなく(自由席はそれなり)次の本庄早稲田も同じ感じ。もう1時間くらい乗ってるが山らしい山がホントに見当たりません。関東平野というのが如何に広いかという事を実感させられます。
少し車内に動きのあったのは高崎から。ためしに少しホームに降りてみると上州おろし・・・はまだ早いが昨日「サンライズ瀬戸・出雲」で体感した富士の涼しさくらいの風の冷たさを感じました。
Kはまだ寝ていたので車内探検としゃれ込んでみました。
普通車指定席はリクライニングするシートで1階と2階でシートの柄が変わってました。そして自由席のある車輌へ行くとこれが・・・非リクライニングシートがずらりと並んでいました。噂には聞いていましたし、以前小山~大宮間で東北新幹線に乗ったときもE4系には乗ってこのシートを見た(満員で座ることは出来ず)のですが、こうしてみると本当にA、B、C席の間にスキマがありません。かつての0系初期車の普通車がすべてこういうタイプの座席というのは知っていましたが、平成の世になってこういうシートに出会えるとは思ってもいませんでした。軽く座ってみましたが座りごごちは決して悪くはありません。ですが、やはり個人的には短距離利用に留めておきたい席ですね(汗)
5号車の売店の覗いてみると、品揃えは車内にあるにしてはなかなかのもので、新潟の銘酒「八海山」のミニチュアボトルが並んでいるあたり「新潟を通る新幹線」を感じさせます。
そうこうしているうちに最後の停車駅・上毛高原に到着。ここでもパラパラと降車がありました。今更ではありますがこの列車って各駅停車なのに、追い抜きの退避というのがまったく無かったことに気づきました。東海道で各駅停車だと主要駅までに3~4本の退避があって当たり前なだけに・・・上毛高原は30秒ほどで発車。
大清水トンネル通過中にグリーン車訪問。先頭車とその次の2両がグリーン車という編成で、これまた東海道との違い(東海道新幹線は中間付近に連結)に驚きとユニークさを感じました。オーディオサービスはありませんが、厚めのハイバックタイプのシートは見た目にも重厚な感じ。シート生地が明るめの色調なのもいい雰囲気です。ちなみに階下は普通車タイプの座席。この時点でのグリーンの乗客は2組だけ・・・
自席に戻るとKは起きていてごそごそと降り支度。どこ行ってたって感じの目が印象的でした。オマエズットネテタダロ・・・
終点の越後湯沢の到着を告げるアナウンスと共に一斉に席に立ち出口へ殺到。なんだ、みんな「ほくほく線」の特急乗り継ぎ組なんですね・・・と納得。越後湯沢のホームはキンと冷えた空気が心地よかったです。
(令和元年5月20日記事構成変更)