JRバス関東 青春昼特急309号

【路線データ】

  • 事業者:JRバス関東
  • 路線名:青春昼特急309号
  • 車両型:三菱ふそうエアロキング
  • 路線型:高速路線バス(都市間連絡型)
  • 乗車日:平成22年8月21日
  • 乗車区間:東京駅八重洲南口~大阪駅桜橋口

【乗車記】

茨城交通の高速バスが出発して間髪を入れずに1台にダブルデッカーが到着。大阪行き「青春昼特急309号」JRバス関東便です。見た目は「東海道昼特急」と同じエアロキングですが・・・到着すると即座に入口には長い列が。なんとなくイヤな予感がして、改札を受ける際に乗務員さんが持っている座席表を見て・・・びっしりと座席を表すマス目に名前が書かれていました(汗)
座席(4D)に着いて荷物を置いて周りを見回してみると、昨日乗った「超得割青春号」とほぼ同じ年齢層みたいです。
定刻に東京駅八重洲口を発車。車内放送でこんな案内が流れました。
「休憩地は鮎沢、浜名湖、甲南の各PAです。本来は足柄SAでの休憩となりますが、会社の指示により鮎沢PAでの休憩となります・・・」
「超得割青春号」も鮎沢PAで休憩したのですが、昼行便も同じというのはこの時期だけの措置って事なのでしょう。

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いきなり渋滞していた訳ですが、三軒茶屋の手前までノロノロ運転だったが徐々に加速。東名高速に入って最初の乗車地・東名向ヶ丘は乗車ゼロ。続いて東名江田も乗車はありませんでした。もっともこれだけびっしり客で埋まった車内に、仮に予約したとしても途中停留所から乗り込むのは、ある意味勇気が要りそうです。
港北PA付近で再び減速し、首都高速並みのノロノロ運転に戻った。東京発車直後に、
「交通情報によりますとこの先、厚木先頭で20キロほどの渋滞が発生しています」
という乗務員さんからの案内があったのを思い出しました。
結局、交通情報どおり厚木インター手前まで渋滞は続き、中井PA付近で解消。自然渋滞なだけに始末が悪いばかりで、用賀~厚木間だけでも片側5車線くらいに増やさないと渋滞は解消しないでしょう。
正午を20分ほど過ぎたあたりで最初の休憩地・鮎沢PAに到着。

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15分ほどの休憩となったので昼食を・・・と、売店に駆け込むがハラの足しになりそうなものはまったく無く、カウンターで注文する軽食は用意されていたものの、この休憩時間では食べて戻るって事は叶いそうになさそうです。
定番の由比付近の海岸線に見とれたり、静清バイパスが頭上をダイナミックに越していくサマを見て感心したりしているうちにウトウト。
目が覚めたのは浜松手前の天竜川を渡ったあたりで、周りも結構居眠っています。そう言えば東京出発直後は、前方のグループ客が菓子を投げたり飲み物を融通したりとさながら昨日の夜行と同じ修学旅行のような風景が展開していたのですが、今やほとんどが白河夜船状態・・・

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14時半前くらいに浜名湖SAに滑り込んで2回目の休憩。売店へ走り惣菜パンを2つ確保してバスに戻りました。売店の弁当等はほとんど売り切れ・・・時間帯からすれば当然ですね。併設の上りSAには、「プレミアム昼特急」が同じように休憩中で、時間帯から察するに「6号」のようでした。

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発車直後に「次は三ヶ日に停まります・・・」という案内があってほどなく高速を降り料金所を出てすぐに左折して停車しました。ここが「JRバス関東三ヶ日営業所」のようで、ここまでハンドルを握ってきた乗務員さんが下車し、ここからは、
「乗務員交替しました。西日本JRバス大阪営業所の○○が大阪までご案内致します。」
との事。停車時間にして5分あるかないかといったトコロでしょうか。乗務員交替だけなので客の休憩はありません。それならばさっき休憩した浜名湖SAで交替すればと思ったもののが夜行便との兼ね合いや、休憩している客の保安管理上の問題等があるのでしょう。
豊川を過ぎると俄かに交通量が増え始め、つんのめるようにしてブレーキがかかり始めます。交通量は増えましたが、幸い渋滞は発生せず豊田JCTから伊勢湾岸道へ。

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名古屋市内の港湾にかかる「名港トリトン」がなんとなく朱に染まり始め夕方が始まったことを実感。車内の雰囲気も気だるさが漂いはじめました。が、それを苦にしている様子は皆無で、ひたすら眠っているか無邪気な笑い声で談笑する姿ばかりで非常に印象深いところです。
東名阪に入ってしばらくは交通量の多さからトリッキーな走りになっていましたが、亀山JCTから入った新名神では交通量が激減したせいか落ち着いた走りに戻ってました。

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最後の休憩地・甲南PAには17時前に到着。夜行で立ち寄った土山SAは広大でしたが、ここはささやかなもので「山間の小駅」といった風情でした。3度目となると降りる客は半分くらいで残りは車内で睡眠を貪っている様子。夕陽が大きな車体をキレイに染め始めました。
名神に入り最終行路へ突入。会話の中にも

「京都駅ってバス停から遠いかなぁ・・・」

「安く食える店が大阪には・・・」

といった目的地を意識しだしたものが目立ち始めました。

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その京都深草で最初の客扱停車。時刻は18時前。厚木の渋滞が響いて10分ほど遅れているとか。ここで数人が下車していきました。バス停至近にある京阪電車の藤森駅からだと京都の中心はあっという間・・・大山崎からは左ルートを走り、渋滞の名所である高槻バス停付近も僅かな混雑だけでスルー。

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名神吹田で高速を出て中央環状線を流すように走り、ここも渋滞多発地帯だが目だった渋滞はなく、通勤の車に混じりながら新御堂筋へ。2つ目の停留所・千里ニュータウンで3人ほどが下車。

首都高速よりひどい新御堂筋の渋滞の中を走って、終点の大阪駅桜橋口には18時50分過ぎ・・・大阪側の渋滞はそれほど所要時間に響かなかったようで、きっちり10分遅れのままでした。

(令和元年5月23日記事構成変更)

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