【路線データ】
- 事業者:神戸市交通局
- 路線名:2系統
- 車両型:いすゞエルガ
- 路線型:一般路線バス(域内連絡型)
- 乗車日:平成29年12月17日
- 乗車区間:三宮センター街東口~阪急六甲
【乗車記】
三宮の始発は「三宮神社」という場所なのですが、乗車した日が神戸ルミナリエの開催日で交通規制をしていた関係で、2つほど先の「三宮センター街東口」になっていました。三宮センター街東口・・・聞きなれないバス停。調べると元が「阪神前」と呼ばれていたバス停でした。こちらなら92系統でも聞きなれているバス停名で、これが変わった点でしょう。案内係の
「もうすぐ六甲行きが来ます」
というメガホンの声と共に阪急六甲行きが滑り込んできました。522号車、中央営業所のいすゞエルガ・・・小さい頃から見てきたオンボロのいすゞ車が中学生になってキュービックになり「新車や!」とはしゃいものですが、それも引退してかなり経つらしく現行のエルガですら古参になりつつあります。
立ち客もほどほどに16時52分、発車。JRの高架を潜りフラワーロードを北上。このあたりも震災でビルがそっくり建て替わりましたが、ビルの谷間から山を眺めるこの風景は変わらないようで何やらホッとした心持に。新神戸OPAを左手に17時過ぎに布引を出発。ここからゆるゆると坂を登っていきます。新幹線駅が見えなくなると所狭しと建つ家々を眺めながら山麓の市道をやはり登っていきます。神戸の街自体が「坂の町」であるため、そこに開設されたバス路線は自然と坂を上り下りする運命に・・・とりわけ2系統はアップダウンが多い区間を走っています。
そんなアップダウンを繰り返し、熊内5丁目でまとまった降車がありました。坂の町神戸では2系統のような坂を「攻める」路線が重要な市民のアシになっているようで、小さい頃からの印象の一つに「いつも混んでいる」というのがあるのですが、それは今回の乗車でも変わっていないようでした。野崎通3丁目を過ぎると坂はますますキツくなり、それでいて路駐の車があるので、停止即再発車困難な状況になりやすくなってます。
青谷でサミット(頂上)を迎え、五毛天神まで小さなアップダウンを繰り返しながらそれでいて下り基調に移っていきます。17時16分、護国神社を通過。青谷橋で乗車扱いの後は2停留所ごとにパラパラ下車するといった感じ・・・
六甲登山口で南へ転じ、一方通行の狭隘区間をトコトコ進み17時20分、終点の阪急六甲に到着。30分と市バスの中では中庸な運行所要時間でしたが、僕にとっては神戸を離れ20年以上経った今でも初めて乗った30年以上前に感じた「大旅行」という三文字が心に残りました。
(令和元年5月15日記事構成変更)