【路線データ】
- 事業者:日本航空
- 路線名:JAL2088便
- 機種型:Boeing 777-200
- 路線型:都市間連絡型
- 乗車日:平成25年5月19日
- 乗車区間:那覇空港~大阪国際空港
【乗機記】
美栄橋にほど近い「パレットくもじ」内のリウボウ(百貨店)で沖縄土産の追加をしこたま買い込み、空港行きのバスに乗車。荷物を預け空港内で気になっている「空港食堂」へ。
展望ホール付近とか他にも立派なレストランはあるのですが、この空港食堂は1階のあまり目立たないビルの片隅にあります。ですが、うらぶれた感じはなくむしろ店構えは上のレストランあたりとひけを取らないくらいの不思議な存在感を醸し出しています。この店については航空「修行」の先輩諸氏からの情報を得ていたので、ここで沖縄そばを試してみます。
普通に旨かったです。市中の沖縄そば屋で食べるのと同じ味でした。値段も空港だと普通は少し割高になるのですが、ここだとほぼ市中の店と変わらないってのが魅力です。店内は観光客が半分くらいと、あとは航空会社の従業員が居ました。ひょっとしたら空港業務に携わる人の「社員食堂」的な性格なのかもしれません。
沖縄の「食」を堪能し、航空保安検査を受けロビーへ。JAL便が発着する20番ゲート付近に行くと、スマホ用の充電コーナーが何ヶ所か設けられていました。そこに掲げられていた看板はサムスンのものでしただが、別にメーカーの制限はなさそうです。無料のようなので早速その恩恵にあずかりました。
羽田行きと並んで大阪伊丹行きの案内が始まりました。例によって身体障害者、女性子連れ、上位ステータスホルダー客の順に搭乗案内があってようやく一般客への案内・・・
アサインされた席はクラスJの2列掛けシート。機種はボーイング777。この旅の最初に乗った伊丹/羽田と同じ機材。ジャンボ無き後は777が幹線の主力機といった感じです。
チラッと後ろを見ると普通席はぎっしり満員。少しでも幅の広いクラスJを取っておいて正解ですね・・・18時35分、ファイナルコールがかかって電子機器類の電源を落とせとの指示が入りました。
プッシュバックされいったん南の方へタキシングを始めました。
「当機はまもなく離陸致します・・・」
その案内が終わったと同時に、金切り音が遠くで高まり一気に加速。ガタガタと不快な揺れが5、6秒ほど続いたかと思うとスッと静かになり離陸。やっぱりこの瞬間は快感ですねぇ・・・
離陸後15分ほどでベルトサインが消え、飲み物サービスが終わったくらいで、
「ワンワールド加盟の日本航空をご利用下さいましてありがとうございます。当機の機長○○です。現在、屋久島沖付近の上空を飛行中です・・・(中略)・・・大阪到着は冬のジェット気流の影響で定刻より早めに到着の予定ですが、到着時間帯は他の路線の到着も重なるため上空待機を行う可能性があり、遅れて着陸する可能性があります・・・」
というアナウンスが機長からありました。ジェット気流に乗って早く着いて、上空待機で遅れるとするなら丁度定刻かもしれないなぁと勝手に思ったり・・・
しかし沖縄から20分ちょいくらいで、もう鹿児島の屋久島付近か・・・フェリーで20時間以上かかってた区間だけに、やはり飛行機は早いです。
その後も目を凝らして外を見ると、屋久島上空という案内から10分ほどで遠く宮崎付近の街灯りが見え、ほどなく遠くに大分の街かなと思われる街灯かりと手前に土佐清水の街灯りが見えました。
高知市を遠くに見て、そろそろ徳島かな・・・というところで気持ち高度を下げたような感じ。ぽっかりと暗い場所があるのは海ということなのでしょう。ほどなく手前には海南付近の工業地帯がはっきり見えてきました。和歌山の市街地と関西空港を同時に見たあたりで、
「現在、左手に関西国際空港が見えているかと思います。所定では大阪国際空港まで20分ほどのコースですが、やはり羽田等からの便が集中しており当機は手前で順番を待つため、上空で待機の指示がでています。定刻より数分遅れる見こみです。お急ぎのお客様には・・・」
と機長から「ホールド」する旨の案内がありました。堺の市街地までは順調に進んだがぐっと右に振るような感じで曲がっていき大阪の街灯りを眺めながら足元は葛城・金剛山の漆黒の空間が広がる。五条あたりの街だろうか、と思ったら再び旋回するような感じで再び堺の市街地へ。急いでいる客にはもどかしい時間かもしれないが、飛行機に乗るのが目的な僕には「俺得」な時間で結構な限り。
「当機はまもなく着陸します・・・」
あべの付近を通って、京橋、新装なった大阪駅を見ながら豊中の市街地、伊丹のごみ焼却場を見て着陸。
豪快な逆噴射でつんのめりそうになるのをこらえ20時半、伊丹空港に到着。出入口が近いクラスJの位置の有利さか、さっとボーディングブリッジに出れました。ターミナルの中を通って荷物受取場へ。「沖縄」という案内が出てコンベアが回る。スーツケースに混じって「八重泉」(泡盛)の箱があるあたり、沖縄の「香り」を感じさせます。
到着便ゲートを出ると自然にカラダが震え、吐く息が白く・・・数時間前まで汗と格闘していた身が一気に引き締まる思いがしました。
(令和元年5月19日記事構成変更)