【路線データ】
- 事業者:しずてつジャストライン
- 路線名:1系統 安東循環線
- 車両型:日産ディーゼルスペースランナー・三菱ふそうエアロミディ
- 路線型:一般路線バス(循環型)
- 乗車日:平成24年10月13日
- 乗車区間:新静岡~臨済寺〜西千代田〜新静岡
【乗車記】
新装なった新静岡のバスターミナルに行き1系統の乗り場を探すとターミナル内にはなく、なんと表通りに面した車寄せのあたりから発車するとの事。ちょっと意外な気がしながらも、案内された場所へ行くと「安東循環」と書かれた時刻表が貼り出されたバス停を確認。振り返るとセノバ(新静岡駅・バスターミナルのある複合ビル)がそびえていますが乗り場は屋根も無く、まさに吹きっさらしです。
意表に次ぐ意表を突かれたような気持ちでバスを待っていると「1安東循環」とLEDを出したバスが到着しました。乗ろうとすると
「途中の臨済寺前までですよ。いいですか?」
どうやら途中までの便だったようですが、事前に見た時刻表では20分ほど待てば後続が来るのを確認したので軽く頷き「かぶりつき席」を確保。
出発し左折すると目の前には静岡駅の駅ビルが鎮座・・・新静岡との距離はバスに乗るほどでもなく、10分少々もあれば辿りつけるほどに近いのは周知の事実でもあります。
松坂屋の前に出てグルっと構内を回って静岡駅に到着。ここで5~6人ほどが乗ってきて車内の空席は数席を残す程度・・・
静岡駅を出発すると、元来た道を戻って市役所前、中町と目抜き通りを進んで駿府公園が途切れたあたりで通りから離れて赤鳥居前、浅間神社前と進みます。
八千代町あたりまではまさにしずてつジャストラインの便数集中区間で、時刻表が無くても来たバスに乗ればいいという感じですが、一本路地に入ると系統数がぐっと減って浅間神社前あたりになると2系統のみ・・・丸山町までであらかたの客は降りてしまい、このバスの終点となる臨済寺前では僕を含め2人だけになってました。
さて1系統はこの先、城北公園沿いに右折し住宅地の中を突っ切るようなルートになっているはずですが、肝心の「安東循環」と書かれたバス停が見つかりません。ひょっとして降りたバス停で待っていれば後続のバスが目の前に停まってくれるのか・・・と思ったのですが、降りたバス停の時刻表に1系統のものはなく他系統のものだけ・・・時間は刻々と過ぎ、不安ばかりが募ってきたので思い切ってこれはと思う方向へ歩いてみました。
信号待ちをしていたら「1安東循環」と書かれたバスがスーッと近づいてきて、案の定降りたバス停は通り過ぎこちらに近づいてくるではありませんか。
これは移動しておいて正解だったなぁ・・・それにしてもどこに1系統のバス停はあるのか?と焦って周りを見回すと交差点の向こうにぽつんとバス停が突っ立っていました。「1系統はあそこに停まる」と半ば確信に近いものを感じてダッシュしバス停に到着。と同時にバスも到着。なんとか乗り継ぎは成功しました。
もしあのまま、あそこでボンヤリしてたら永久に1系統には乗れないところでしたねぇ・・・
乗り継いだバスは先程と違って中型のエアロミディ。中心部を走るバスなのにこんなに小さいので・・・と思ったら道がみるみるうちに細くなって中心線もない対面通行の細道になってしまい、これは大型だとエラく苦労するだろうなと納得。
安東小学校、岩成不動、西千代田とすれ違いに神経を使いそうな位置にバス停があり、それぞれで2~3人の乗降がありました。緑町で右折・・・ここも本当にギリギリのスペースしかない交差点で、乗務員さんも左右のミラーを見ながら慎重にハンドルを切っていました。
病院のような建物の前に入りましたが、ここが城東保健福祉エリアと呼ばれるバス停でおそらく城東地区の保健福祉方面の事務所・診療所あたりがこの建物に入っているのでしょう。昼間はそれなりに利用はありそうですが、夕方とあっては乗降のほうも無くそのまま通過。再び左折しまたもやすれ違いギリギリの狭隘区間に入り、ようやく表通りへ。
僚車がバンバン通過するのを見てようやく「本流に乗れた」的な安堵感を感じました。水落町、市民文化会館を経てちょっと古めのアーケード街が見え始めたら新静岡はもうすぐです。
キラキラとまぶしいセノバのショーウインドーを見てバスを見ると新たに客が乗り込んでました。
(令和元年5月22日記事構成変更)