西日本鉄道 桜島号

鹿児島側の事業者さんのレポは結構上げてますが、福岡側はほとんどないので…
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朝、早めに出て博多バスターミナルへ。大体発車時刻の15分くらい前には着いたのですが…
と、全部ドアが閉まってます。このままじゃ乗り遅れるなあ…と思っていたら中から警備員さんがドアを開けてくれました。そして乗り場へ行くと発車時刻を10分読み間違えて余裕が出来てました。
汗はかきまくりましたが、まあ結果オーライということで…
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福岡発の桜島号としては「初バス」となる担当便は西鉄バスの博多営業所の所属で、いすゞガーラ…新カラー車は初めてです。
ここからの乗車は2人…そして、
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この路線での4列シート車も初めて乗ります。や、過去に続行便とかでの4列は乗りましたが、本務便では初めてでして…全便3列だった全盛期を知ってるだけに少し寂しさもありますが、路線が存続しているのならグレードダウンは些細な事でしょう。
定刻に博多バスターミナルを発車。テレQ前や住吉を通って、
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最初の乗車地、西鉄天神高速バスターミナル着。数多くの高速バスが出入りするバスターミナルですが、さすがに6時前はがらんとしてますね。
ここで2人が乗車…
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6時過ぎに天神北ランプから都市高速へ。そういえば開設当初は博多→天神→都市高速というルートだったのがルート変更で天神→博多→都市高速になり、博多駅地区のランプを使ってたのですが、つい最近に開設当初のスタイルに戻ったようで…朝の博多港の雰囲気が個人的に好きなことからこの変更は歓迎です。
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太宰府インターから九州道へ。初めて桜島号に乗ったのが20年以上前になりますが、その時から変わらない太宰府インターからの「旅の始まり」感は今も変わりません。
程なく停まった筑紫野二日市温泉では1人乗車…
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福岡県下でも随一の大河川である筑後川を渡り、6時38分に久留米インター着。ここで2人乗車し、本線に戻る前に乗務員さんから
「本日はこの先のご予約がございませんので、お好きな席へ…」
との案内。幹線の高速バスですが、「初バス」とは言え10人に満たないとはやや寂しいです。
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最後の乗車地、八女インターは乗車ゼロ。
バス停に残る「阪急」の文字にかつて運行されていた「ちくご号」(大阪梅田~筑豊・久留米・荒尾)に思いを馳せたり…
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7時過ぎに熊本県入り。このあたりの緑の濃さを見る度に、いつも九州らしさを感じます。
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18分、最初の休憩地の北熊本SAに到着。トラックの間をバックで入れて停車…こんな大きな車を候補監視支援装置があるとは言え、スルスル下げる乗務員さんの技量にただただ脱帽するばかりです。
トイレを済ませ朝食を買って戻ると、ほどなく発車。
「皆様がお揃いのため、予告しておりました発車時刻より早く出ることが出来、ただいま定刻に運行しております。ご協力ありがとうございます…」
定時運行って乗務員さんの技量だけでなく、利用者も携わっているんだなーと思ったり。
熊本、御船と過ぎ、
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緑川を渡り県中央部へ。周りの田んぼの苗は大きくなっており水鏡は望めそうにないですが、この先この苗たちが無事に育ってくれることを祈るばかりです。
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八代手前で宮崎からの「フェニックス号」産交担当便とすれ違い、
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八代を過ぎるといよいよ肥後山地越え…
23のトンネルを過ぎることから、
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走れど走れどトンネルだらけ…しかしこの連続トンネルがあることにより南九州からの到達時間の短縮を実現した訳で、球磨川沿いに急カーブが続く肥薩線の到達時間とは天地の差があります。
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そしてこのトンネル群でも一番長い、6キロ以上ある肥後トンネルへ。
長いだけあって出入り口にはトンネル内の異常を知らせる信号が置かれています。
人吉を過ぎて
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これまた熊本県下では大河川の球磨川を渡り、ジリジリと登っていきます。
それまで桜島号は、このあたりで国道へ降りて人吉ループ橋で加久藤トンネルを抜け、加久藤ループ橋でえびのへ降りて、そこからまた高速、という変則的なルートをとっていましたが、えびのトンネル開通後はそんな面倒な事をしなくてもスムーズに…隔世の感すらあります。
そのえびのトンネルには8時38分頃に突入。
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トンネルの真ん中よりもやや南側で宮崎県入り。そしてトンネルを出るとえびの高原に飛び出しましたが…雨。
そして最後の休憩地であるえびのPAも
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雨模様でした。
ここでも「お客様がお揃いですので」とやや巻き気味で出発。
宮崎県「滞在」は20分もなく、
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いよいよ鹿児島県へ。雨は…まだ降っています。
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9時26分、最初の降車地・鹿児島空港南に到着。1人が降りていきました。
そのまま帖佐かな…と思ったら溝辺鹿児島空港インターで高速を降り、
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33分、鹿児島空港に停車。空港南に停まりつつターミナルにも立ち寄る…僕らの時にはなかったサービスですね。
高速に戻り、だらだら坂を下ると
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加治木の町の向こうで桜島がお出迎え…雨模様な為に山頂付近は隠れてますが(笑)
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48分、高速帖佐着。久留米から乗ってきた1人が降りていきました。空は明るいのですがやはり雨ですね…
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鹿児島空港へ向かうリムジンバスが目立つようになり、市内が近づいていることを実感します。
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鹿児島料金所を過ぎ、高速伊敷に停まるものの「お知らせ」は無くドアの開閉だけして発車。かつてはこの近くの鹿児島北インターで降りて下伊敷で乗降を扱ってましたか、ルート変更で高速道路上に…使い勝手はどうなのでしょうか。
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鹿児島インターで高速を降りて、自専道の鹿児島東西道路へ。
かつては県道が少し立派になっただけ、といった道でしたが今や南九州道と鹿児島市内を結ぶバイパスになって見違えました。
武岡トンネルで渋滞に捕まり、
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結局鹿児島中央駅19番乗り場には10分遅れで到着。バスは終点の鹿児島本港に向けて走り去って行きました。

どうしても最初に乗った時の事と比べてしまい色々と寂しさを感じますが、規制緩和やコロナ禍で路線を取り巻く環境が厳しい中で、20年以上保ってられるというのは、やはり大したものではないでしょうか。

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