T電好きを標榜しておきながら、通しで乗ってないというのもアレなので乗ってみました。
名古屋から新快速、大垣から普通と乗り継いで米原に着くと播州赤穂行き新快速が接続待ちをしていましたが、あえてスルーして
15時20分に入線してきた網干行き普通列車(高槻から快速)に乗りました。
昼下がりだし、快速(T電)だから6両かな…と思いましたが
6両を2編成つないで「力業」で12両を組成していました(笑)
と言いますか、221系だけで揃った編成って、最近ではなかなか見かけませんね…
中程はそれなりに乗っていましたが、最後尾はガラガラで定刻の28分に発車。
37分発の南彦根で初の乗車を確認…
新快速のように荒ぶりながらかっ飛ばすこともなく、まったりと走る普通列車なので湖東路の景色もゆっくりと眺められます。
能登川で近江塩津行き新快速とスライド。10分ほど前に出た新快速で先行すれば1時間近く早く着くのですが、どうせ慌てない旅。T電でまったり行くというのもまた一興です。
普通列車だからこそ、安土のこういう歴史のありそうな風景をじっくり眺められますし…
55分発の近江八幡で12号車の客は3人…いい感じです(JRさんには厳しい数字でしょうけど)
上下線が分かれて野洲電車区(今は網干総合車両センターの派出所扱い)が見えて野洲着。
その中にC電(各駅停車)用の321系が留置されていたのには少々驚きました。高槻と明石が「ネグラ」な編成だけに…
草津着。
編成の中程は結構乗降客がありましたが、我が12号車はゼロ。12分に発車し、複々線の下り内側線へ…
石山手前で瀬田川を渡ります。この川を渡ると京都が近づいていることを実感します。
大津手前で野洲行き新快速とスライド。京都まで外側線を走ってたのに、複々線の末端区間はなぜか内側線走行に…そのまま外側線を走ればもっとスピードアップ…と思うのですが、実際のオペレーションは外野が思うほどに単純ではないのかも知れません。
その大津発車後に、12号車の車内をみたら11人…いつの間にか乗ってきた、という感じですね。
京都タワーが見えてきて、
16時36分、京都着。ホームにたくさんの利用者が並んでおりいよいよ賑やかになるか…
どうやら後続の新快速を待っている様子…で、結局京都出発時には5人に…
新快速の人気の高さにやや嫉妬を覚えます(笑)
向日町運転所(現在は網干総合の支所扱い)で僚車221系が停まっていました。
近い将来221系は東海道、山陽線からは撤退し山陰線や草津線といった支線への転用が計画されているとの事。
こうして快速電車として乗れるうちに乗っておこう、という気持ちに従ったというのが今回のT電乗車です。
長岡京~山崎間で後続の新快速が追い抜いていきました。
東側の普通列車区間の最終停車駅である島本も乗降客ゼロ。
まあ中程はそれなりに乗っているのでしょうけど、最後尾は…人気ないですね。
雨後のタケノコのごとくタワマンがそびえ立つ高槻には16時59分着。C電が接続待ちをしていました。そして、
ここから明石まで快速列車として運行されます。乗客も一気にふえて16人…
ところで快速列車になりましたが、速度はというと
…やはりまったりしてますね。
それにしてもまったりしすぎじゃ…と思って位置情報サービスで調べてみると、
やはりC電が先行しており、頭を抑えられているようです。この先駅はあと東淀川だけだから遅れる事はないと思いますが…
ぐっと右にカーブしながら大阪には17時20分着。
ホームの客が吸い込まれるように乗ったきました。シートはほぼ全て埋まり、立ち客もチラホラ…
新快速が少し後なので、このT電が先行する列車、ということなのでしょう。
22分、発車。
C電がいないとやはり速いですね…
尼崎、西宮と進み、
芦屋には38分着。
西明石行きC電に接続しましたが、先ほどの列車位置情報サービスによると「38分遅れ」の列車だとか…大雨の影響がまだ残っているようです。
この駅で立ち客解消…
生田川を渡り、17時50分に三ノ宮着。
上りホームに草津行き新快速が到着。米原や野洲ではなく草津、というところに何か拘りがあるように思います。
17時56分、神戸発車。ここから山陽本線へ…
そして兵庫~新長田間で2本目の新快速に追い抜かれました。
車内は立ち客もあり、行程中で一番賑やかになったような気がします。
新長田あたりからまたノロノロなのでもしかするとと思い、列車位置情報サービスを開けると…
やはりC電が頭を抑えていました。須磨まではこんな感じでしょうね…
その須磨で芦屋以来のC電接続をしましたが、ここからどっと乗ってきてドア付近は混雑してきました。湖東路のガラガラが恋しくなってきました(笑)
大阪湾を臨みながら垂水、舞子と停まり、
18時20分、明石着。
ここから再び普通列車になりますが、立ち客は解消せず…
29分、西明石発車。
ここで複々線区間は終わり、車窓も草津から東側と似たような感じに…
隣の大久保でゴソッと降車があったのが印象的でした。
東播の風景は湖東路とよく似ています。
魚住で立ち客はほぼ解消…
土山で4分停車。後続列車を待避…本日3本目の新快速の追い抜きでした。
東加古川を出たあたりで上り米原行きT電とスライド。向こうも221系ばかりの12連…何となく親近感を感じます。
加古川でも4分停車。後続の姫路行き新快速と接続…何人かこちらに乗り換えてきましたが、もはや立ち客はおらず、湖東路のようなまったり感が漂ってます。
夕陽を浴びながら加古川を渡り、いよいよ中播へ…隣の宝殿を出ると、12号車は京都出発時以来の3人に…
最近のコロナ対策で、窓開けが推奨されるようになり、自席の前の窓を開けてみました。そして程なく停まった駅で乗っている列車を眺めていたら、何となく降りるのが惜しいような気すらしてきました。
最新の電車よりはややモタつくし、ギクシャクした動きもありますが快速運転はまだまだ健在だし、モーターの唸りもいいBGMに思えてきました。
いつまでもT電として走ってほしい、そんな愛おしさすら湧いてきました。
そして御着でとうとう僕1人になり、
姫路行き新快速と鳥取行き特急「はまかぜ5号」を待避。
何か、この待避の停車も国鉄時代の長距離鈍行の旅路を彷彿とさせますね…
19時13分、姫路着。
退勤客と思しき利用者が4人ほど乗車。
向こうのホームでは、これから長駆長浜まで走る新快速が待機していました。
英賀保でとっぷりと日は暮れ、
終点の網干には19時24分に到着。
明石付近では2分遅れでしたが、いつの間にか定時で走ってました。
何となく京都あたりからずっと混むのかな…と思ってましたが、本領は大阪~西明石間だという事に意外さを感じました。
米原~網干、208.7キロ。長かったような、でも降りるのが惜しい列車に乗ったような気がします。