久しぶりの3セク鈍行の旅です。
タイトルが2社になっているのは、基本的に金沢からの列車はほとんど富山県へ直通するため…今はまだ短いIR線ですが、金沢以南が分離されたらいずれは…
泊行きはあいの風とやま鉄道の521系2両編成。JR西日本にも同じ系列がいますが、まさに帯を変えただけ…車内の設えは両者とも差異はほとんどありません。
都市部らしく7割ほどの入りで定刻に金沢発車。
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2駅先の森本では、何故か2番に停車…待避もなく謎ですが「錆取り」的な入線でしょうか。
27分、倶利伽羅発車。両社の境界駅ですが乗務員交替とかはなく淡々と時間は過ぎて…
県境のトンネルを抜けると平野にポーンと出た感じになり石動着。
ここで今まで車掌の肉声案内だったのが自動放送になり、乗務員さんがドア扱いをしていましたが
運賃表示器は点灯せずそのまま…都市型ワンマンっぽい雰囲気があります。
高岡やぶなみ着。
三セク化後の新駅で、もっと粗末かなと思ってましたが意外と立派です。土曜日とあってか乗ってくる客も多めです。
10時50分、高岡発車。入れ替わりが多少あって立客が解消されました。
岐阜の山中を源流とする庄川を渡り、富山県に入ったことを実感します。
越中路はまさに「春たけなわ」といった風情で、ただ通り過ぎるのが惜しいような気も…
呉羽もIRの森本駅同様に、謎の2番線発着…
11時10分、富山着。ここで17分間の小休止。
特急や客車列車がひっきりなしに行き交ってた、かつての重厚長大な駅からは想像も付かないほどコンパクトになりましたが、使う客が便利であればコンパクトでもいいんだろうな…とふと思ったり。
発車まぎわになるとチラホラ立客が発生する程度に乗り込んできて発車。
あいの風とやま鉄道の車両基地、続いてJR貨物の富山貨物ターミナル駅と、富山は3セク鉄道になっても鉄道の要衝らしい風景が広がっています。
常願寺川のエメラルドみたいな川の流れや、まだまだ雪が残る立山連峰に見とれ、
52分、魚津着。富山からの客がまとまって降りていきました。
並行して地鉄も走っていますが、ぱっと見でこちらの方が利用者は多めな風に見えますね…
生地を出てほどなくして黒部川へ…北陸の川ってどれも透き通ってて美しいです。
西入善、入善と進み
終点の泊には12時14分に到着。ほとんどの客が改札へ…糸魚川方面への乗り継ぎは…お察し下さい。
という訳で並行在来線分離の3セク鉄道に初めて乗りましたが、利用者が途切れる事なく乗っていたという事にホッとした一方で、施設面やダイヤ面でもう国鉄、JR時代に戻ることもないのだなと一抹の寂しさも感じました。
3セクになると寂れる、という風な事例が多い中で幹線の3セクは他のローカル3セクよりはパイが大きい分、やはり利用はそれなりに高いという事もあるのでしょうけどもホームページ等を見るにつけこの両社の路線を沿線ぐるみで盛り立てていこう、という雰囲気があるのが両社にとって僥倖、と言えるのではないでしょうか。