とさでん交通 よさこい号

北陸ドリーム四国号で高知入りし、高知市内のバスをいろいろ堪能して帰路につきました。

【路線データ】

  • 事業者:とさでん交通
  • 路線名:よさこい号9便
  • 車両型:日野セレガ
  • 路線型:都市間高速バス
  • 乗車日:令和2年11月4日
  • 乗車区間:桟橋営業所~大阪梅田

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【乗車記】

乗降に便利なのは高知駅バスターミナルやはりまや橋のバス停なのですが、バスマニアの「性」といいますか・・・始発から乗りたくなるものでして。

高知駅から一般路線バスで桟橋営業所に到着。営業所に併設された待合室は新築されたかのように真っ新で、少なからずここからの利用もあるって事なのでしょう。

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22時18分、車庫の片隅に停まっていたバスがこちらにやってきました。大阪行き「よさこい号」です。阪急バスの夜行便は乗ったことがあるのですが、高知側の事業者の担当便に乗るのは初めてです。

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独立3列シートでフェイスカーテン付きです。たかだか6~7時間の夜行路線ですが最近では必須アイテムになっていますね。

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北陸ドリーム四国号のクレイドルシートに比べるとやや薄手なシートですが、枕は可動式で座面も広くなかなか快適です。

乗用車のようなシートベルトになったのはやはり「時代」ですかね・・・僕のほかもう1人が乗車し、22時28分発車。

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ゆっくりと路面電車の走る大通りを北上し、10分かからずにはりまや橋のバス停に到着。ここで5人乗車。発車直前になっても待合室に人影のあるところを見ると、この後のJR便あたりに乗る客でしょう。

はりまや橋を出て7分ほどで高知駅バスターミナルに到着。

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15名とまとまった乗車がありました。やはり駅前というのは集客力がありますね・・・昼行便ほどの賑やかさはありませんが、発車前特有の落ち着かない雰囲気が「これから遠くへ行くんだな」という旅情に似たものを感じさせます。

22時51分、発車。途中で割込みの車があったようでクラクション1発あって急停車。乗務員さんも大変です。

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高知インターにほど近い一宮バスターミナルで2人乗車。ここは高知県交通時代は車庫機能も備えた一大拠点でしたが、土佐電鉄との合併後は桟橋営業所に統合され小ぶりなバスターミナルだけに・・・カーテンも引かれいよいよ「就寝」体制に。

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23時過ぎに高知インターから高速に乗り深夜のハイウェイクルージング開始。実はこのあと途中の大豊インターにある大豊バス停でも乗車扱いのための停車があったのですが、うとうとしてしまい気が付かず・・・

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気が付いたら最初の休憩地・馬立パーキングエリアに着いてました。

高知県を抜けて徳島県に入ってましたが、先日の津田の松原SAで感じた「暖かさ」はなくひたすら冷えた空気に満たされていました。だからかもしれませんが降りてくる客もまばらでした。もっとも「少しでも長く寝たい」という客が多くなる時間帯(0時前)だからかもしれませんが・・・23時55分、発車。

「この先、西宮北と千里ニュータウンでお降りのお客様がいらっしゃいませんので通過の予定ですが、降車を希望されます方は乗務員まで・・・」

発車直前に乗務員さんからこういう案内がありました。未明の時間帯なので利用は確かに稀かもしれません。

どこをどう走ったのかわかりませんが(推測ですが徳島道~藍住~一般道~板野~高松道~神戸淡路鳴門道~山陽道かと)3時頃、停まってる気配に気が付きスマホのGPSを起動させたら淡河PA。時間調整かなと思ってまた寝入っていたら

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「おはようございます。現在淡河パーキングエリアです。こちらで朝の休憩を・・・」

時刻は4時20分。1時間ほどしか寝てませんでしたが、不思議なもので随分寝たような気がします。

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4時半過ぎに発車し、前夜の予告通り最初の降車地・西宮北インターは通過。次の宝塚インターでは2人が降りていきました。そういえば阪急系の夜行路線で西宮北・宝塚と辿るルートの便には久しぶりに乗ったような気がします。

うとうとし続け「通過します」と言ってた千里ニュータウンになぜか1分ほど停まってたのを確認した以外はすべて「夢の中」で気が付いたら5時25分の新大阪でした。

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終点の大阪梅田阪急三番街には5時39分に到着。ガランとしたターミナルにとさでん交通の新カラーはよく映えていました。

 

大阪~高知間の高速バスは阪急バスと高知県交通、土佐電気鉄道の3社で昼1往復、夜1往復のみで開設されましたが、明石海峡大橋の開通を機に年々増発されJRバスも競合状態で参入し今や阪急・とさでん組は10往復、JRは14往復と「大所帯」になりました。

そんな中で路線の「礎」となる阪急・とさでん組の夜行便は決して特別なものではなく、大阪高知間の移動を「普段着」レベルまで身近にしてくれた存在のように感じました。

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