東北ヲタ旅3日目

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宮古駅近くのビジネスホテルで目を覚ましたのは4時半。もうすでに空は明るく東日本の夜明けの早さに感動した。フロント係はすでに起きていたが、こちらを見てちょっとびっくりしたような顔をしていた。
外に出てみると涼しい事は涼しいのだが、なんとなく空気が湿っているような気がした。やっぱり海に近いせいだろうか・・・


宮古駅前はまだ閑散としていたが改札前はすでに数人の客がたむろしており、その中には三脚を持った「同業者」の姿も。昨日の仙台あたりからあまり姿の無かった同業者だったが、「聖地」である山田・岩泉線にその姿の絶える事はないのだろう。

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盛岡行き一番列車はキハ58の2連とキハ52の2連が連なった編成で、単行が多いと言われている同線では比較的長いほうなのでは。しかし車掌さんの案内で後ろ2両は回送扱いとの事。印象的だったのはその案内の中で

 

「車内の撮影はご遠慮下さいます様お願い致します」

 

という言葉。これは我々鉄ヲタに対する牽制の意味合いもあるのだろうけど、ちゃんと明文化されたものがあるのには少々驚いた。5時03分、宮古を発車。
クーラーは付いてないので窓を全開にして爽快な空気を楽しむ(って言っても多少湿気た空気ですが)。千徳、花原市と停まるが乗車は1人ないしゼロ。盆休みで学校もないからこんなものか。ちょっと山間に入ったと思ったら茂市着。ここで下車した。その目的は・・・・・・あの岩泉線である。


列車が出た後何枚かカットを収め駅舎に向かうと見るからに「同業者」と思しき人が2人がすでにベンチで休んでいた。こういう時って何か言葉を交わせばいいのだろうけど、それがなかなか出来ない。その場の空気もあるので一方的なしゃべりしか出来ない人だと却ってシラける場合もあるから「タイミング」が大事だったりする。

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何をするでもなく50分弱を待合室で過ごし、やってきた岩泉線の一番列車は「盛岡色」のキハ52の単行。宮古始発で車内には先客が結構いた。
何人かが窓を開けていたので席につくなり窓を全開。ムシムシした感じはなくさわやかだ。岩手刈屋、中里と停まり6時半過ぎに岩手和井内着。この列車はここで折り返す。線路に1本、並行したホームがあるだけの簡単な駅だが俄かに「撮影会場」と化した。

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ホームからの月並みに列車を撮る者、線路に下りて低いアングルから撮る者、駅の待合室を一緒に写しこむ者・・・地元客は1人だけであとは観光客か「同業者」(=鉄ヲタ)だらけ。僕も心の中でテンションを上げつつ、色んな角度で撮ったりして「撮影大会」に参加して・・・車掌さんはそんな僕らを見慣れているのか特に動じる風でもない。
折り返し茂市行きとなった列車に揺られもと来た道を引き返す。茂市の一つ手前にある岩手刈屋下車。「鉄子の旅」で横見氏が「渋いでしょ!」という紹介があったのを思い出した。他に「同業者」2人が下車し、去り行く列車をしきりに撮っていた。

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確かに・・・渋い。「古民家」ってのがどんなものなのかまだ現物を見た事がないけど、多分この駅舎を見たらそんなな感じなのかなと思ってしまう。改札(?)付近の庇下からホームを見たとき、その表現の仕様の無いほんわかした雰囲気がまたいい感じだ。庇下から日本の原風景を堪能できる ― 岩手刈屋駅はそんな駅です。


その庇下にあった木製のベンチで朝食。ほどなく茂市で折り返してきた岩泉行きが警笛を鳴らしながらやってきた。先ほど岩手和井内で見てきた「同業者」の顔もちらほら。
岩手和井内を過ぎると携帯は「圏外」。俄かに車窓は森に変わり、道なき道をエンジンを震わせながら登っていく。小さなトンネルを何本かやりすごしやがてスピードを落とし駅に停車。ここが「秘境駅」で有名な押角駅だ。

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なぜか男女4人組が乗車してきた。このあたりに人家はないハズだが彼らは何処から来たのか?さらに発車すると一人の「同業者」(=撮り鉄)が僕らの列車にカメラを向けていたが、彼の傍らにはなんとテント(!)野宿してまでこの1番列車を狙っていたのだろうか?
やがて長いトンネル(押角トンネル)に入った・・・涼しい!と言うか寒いくらいにひんやりしている。非冷房のキハ52だけど、一瞬にして「冷房車」に。あまりの空気の冷たさに観光客の一部は窓を閉めたくらいだった。トンネルを抜けると今度は一気に窓が結露。すりガラス状態になったのには閉口したが、自然現象のすさまじさに驚いた一瞬でもあった。

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小川を何度も渡って岩手大川、浅内、二升石と小さな駅を過ぎる。浅内にはSL時代の給水塔らしき建造物があってなかなか風情がある。
終点岩泉には7時53分着。同業者ばかりだから荷物は置いて撮影に勤しもう・・・と思ったら車掌さんから、


「まもなく終点の岩泉です。折り返しこの列車にご乗車される方にお知らせします。本日は岩泉駅より団体のお客様が42人ほど御乗車の予定です。荷物等は持って・・」

 

( ゚д゚)ポカーン


鉄ヲタしか乗らないようなローカル線に42人もの団体客がって何事ぞ?見るとホームには団体客と思しき一団が鈴なり状態。こりゃダメだわと諦め仕方なく荷物を背負って岩泉の駅の回りを散策。車掌さんも事前連絡を受けていたとは言え少し困惑気味の様子。


「増結すればいいんですが、人数的には1両でかろうじて賄えるから際どいですね」


ローカル線の台所事情は複雑だ。

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岩泉線としてはここで終点だが線路はまだ先まで延びている。計画では三陸鉄道の小本まで延長する予定だったとの事。錆び錆びのレールを見てローカル線の末端の「寂しさ」を堪能・・・と思ったけで想定外の団体客の出現で早めに切り上げで列車に戻る。他の同業者も席の確保は可能なのか撮影しながら気にしている様子だった。車内は・・・ご想像にお任せします。かろうじてその団体客のスキマを見つけて着席。


それにしてもどういうツアーなんだろうか?確かに一日3往復の岩泉線ってのは人気が高い、けどそれは鉄ヲタだけの世界で人気があるのであって一般人にとってはどーでもいい事のハズ。見ればかなり年嵩のおじいさんや茶髪の兄ちゃん、それにやっと物心ついたくらいの子供までその客層は様々。まさかみんな鉄ヲタではあるまい。
もと来た道を戻って押角駅に着くとさっき乗った男女4人組が下車。この集団もワケわかんない。テント猛者の撮り鉄氏もこの列車には乗らなかった・・・どうするのか?
不思議鉄道・岩泉線!


茂市で下車し、最後までどういう素性かわからない団体客とも別れた。

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駅をしばし散策し、次に乗る盛岡行き「リアス号」の出るホームでしばしボーッとする。時折近くを走る国道のクルマの音が入ってくるものの、基本的に蝉の声が茂市駅の「音の景色」だ。高い屋根、木造の跨線橋・・・東北にもこんなに風情のある駅があるのかと思わず見とれる・・・ハチが屋根付近でウロウロしていたのには閉口したが。

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やってきた快速「リアス号」はキハ52の3連。もちろん非冷房で最後尾は国鉄色と鉄ヲタにはたまらない組み合わせだ。車内は満席で座る場所など皆無。仕方なく連結した際に発生する車掌スペースの座席を広げ一息ついた。発車直後に車掌さんが巡回に来たけど何も言われなかった・・・座っていいのだろう。
全身を震わせ9時34分、茂市発車。国道は離れて車窓は先ほどの岩泉線のように緑一色。駅を通過するものの片側1面だけのところが多く、車掌スペースに居たのではそれを見逃してしまう。見に立つという気力はなぜか湧かず、そのまま居眠り・・・気がついたらどこかの高原に出たようで、やがて区界着。

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緑色のジョイフルトレインとすれ違った。時刻表を見ると「さんりくトレイン北山崎号」という臨時快速。これから宮古を経て三陸鉄道に乗り入れて太平洋の大海原を求めて南下するのだろう。
今度は駆け下りるという感じで軽やかなジョイント音を響かせる。一瞬でどこかの駅を通過。今度は駅名標が見えた―「浅岸」だ。ここも「秘境駅」と呼ばれる超ローカル駅で先ほど乗った岩泉線の押角駅と「いい勝負」をするとか。


上米内に停車し宮古行き快速「リアス号」とすれ違い。向こうもキハ52だ。色こそJR化後に施された「盛岡色」というやつだが国鉄時代の生き残りがまだカクシャクと働いているサマに思わずため息が漏れる。上米内からは各駅に停まり次の山岸では車窓はすっかり「街」のそれになった。

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右から複線のレールがやってきてポイントをごとごと踏み11時20分、盛岡に到着。岩手の中心地という割には駅はこじんまりとしており賑やかなのは新幹線コンコース付近だけ。全体的に閑散とした感じで、それだけに「リアス」が着いたホームが人でごった返したサマは壮観だった。


自宅向けの土産モノを買ったりして1時間ほどを過ごし一ノ関行きに乗車。
ひたすら新幹線沿いに走り真っ直ぐ走る線路が先のほうで陽炎に邪魔されユラユラしている。日詰という駅で一旦降り盛岡で購入した「前沢牛めし」という駅弁で昼食タイム。とりたてて特徴のない駅だが時間がゆっくり流れており、時折駅事務室で電話応対している駅員さんの言葉もどことなく優雅な響きに聞こえる。東北弁ってこんなにキレイだったかなと錯覚するくらい・・・後続の北上行きに乗って昨日立ち寄った花巻を過ぎるとほどなく北上着。

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北上線ホームにはキハ110という箱型の気動車が停まっていた。初日に乗った八高線、昨日乗った「はまゆり号」で使われていた車両でJR東日本の気動車の標準となりつつあるタイプだ。
13時48分、定刻に北上発車。すぐに東北線と離れ前方にはどこまでも真っ直ぐ伸びる線路が目に飛び込む。北海道も真っ直ぐな区間が多いそうだが東北の鉄道もなかなかのもの。関西ではこういうシーンはまず見られないなぁ・・・北上平野の広さを実感する。

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江釣子までは地元客がぽつぽつと乗降。途中の立川目では発車直後に女の子が走ってきて「降りたいんですけど・・・」と弱った様子。すでに列車はホームを離れており運転士さんも困惑気味。ワンマン列車のシステムがよく解ってなかったようで2両編成の、この列車の最後尾でドアの開くのを待ってたらしくドアが開かずに発車して仰天した模様・・・結局次の横川目で降りて迎えの家人に駅まで来てもらうとか。いやはや・・・


岩沢を過ぎると地形は険しくなりトンネルが連続する。その途中でぱっと広大な湖が広がる。丁度列車はゆだ錦秋湖に到着。駅があるくらい有名なトコロなんだなと思いきや駅前は閑散としたもの。シーズンは何時頃なんだろうか?

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ほっとゆだで上り北上行きとすれ違い。ほっとゆだとは面白い駅名だが元は陸中川尻駅という名前でJR化後に改称されたとか。
ゆだ高原、黒沢と過ぎるがどこも山の中にぽつんとある鄙びた駅ばかりで乗降もあまり無い。いつの間にか秋田県に入ってたようだ。結局北上から立ちっぱなしで横手まで乗りとおした。初めての路線だからかぶりつきの方が楽しい。

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横手から再び電化区間の奥羽本線。東北筋でさんざ乗ってきた701系院内行きで南下。
運転室後ろの運賃表示機のコマ数がやたら多く数えると100以上ある。バスも顔負けだ。後に聞くと青森~新庄間で使う列車だから、通し運用とかで走るのだったらこのくらいの駅を通るから必要なんだとか。
心地よい加速を楽しんでいると醍醐着。地名だけ見れば京都かと錯覚する。湯沢という駅もあってこれも上越腺の越後湯沢駅と混同しそうだが向こうは新幹線停車駅。こちらは鄙びた小駅だ。

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田んぼばかりの中をひたすら走り院内には15時51分着。


ホントは横手での乗り換えでこの途中までしか行かない院内行きに乗る予定は無く、後続の新庄直通の列車に乗るつもりだった。が、時刻表を見てて駅名の言葉の響きに惹かれフラフラと乗車した次第。
ここでのインターバルは約30分間。駅前に出たものの何もない。正確には駅併設の「鉱山資料館」なるものがあったけど入る事はなく駅前通りを一往復して駅に戻った。ベンチに腰掛けるものの汗が止まらない。少し歩いたせいもあるがとにかく汗だくだ。風もないから余計だ。ホームに出たらちょっとはマシかと思ったが結果は同じ。ホームにあった待合室もドライサウナかと思うくらい熱気がすごい。逃げ場がないとはまさにこのことか。乗り継ぎの30分間がやけに長く感じられる。
これから東京へ帰るという帰省客がやってきた。家族総出でちょっとした「団体」だ。地方の送り迎えはそれだけで何となく「イベント」の様相を呈しているが、これが一昔前の旅の「原風景」なんだろうなぁ・・・暑いばかりの殺伐とした風景の中でちょっとオアシスを見た気がする。


やがて本来乗る予定だった新庄行きが到着。いの一番に車内に駆け込み冷房のありがたさをかみしめる。キンキンに冷えている訳ではないけど、とにかくありがたい。席は無いけどこの涼しさの前にはそんなことは些細な事だった。言葉では言い表せない灼熱の院内駅を後にし山形県入り。暑さから開放されボーッとしてたせいでどんな駅を通ったか覚えが無いまま17時過ぎに新庄着。

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新庄駅はちょうど真ん中あたりにブロックを置いたような感じで分断されており、一方が狭軌の奥羽線でもう一方が標準軌の山形新幹線という具合になっている。だから奥羽線の電車で着くと客はそのまままっすぐホームを歩き延長線上に停まっている東京行き新幹線に乗れるという寸法だ。なかなか合理的な仕組みだが、お互いが乗り入れる事は物理的に不可能で鉄道が持つ連続性という利便さを損なっているかと思うと少し複雑だ。


駅併設のそば屋で「板そば」という名物で早めの夕食。隣りでは新幹線の運転士さんが乗務前の腹ごしらをしていた。これから福島を通って東京まで運転されるとの事。
そろそろ東京へのUターン混雑が始まったのかなと思われるコンコースの混雑を眺めながら陸羽西線ホームへ。

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狭軌の奥羽線の隣にありすでに列車は入線していた。車両はお馴染みキハ110。一人がけシートを向かい合わせにし足を投げ出してくつろぐ。18時26分に余目に向けて発車したが車内は3割ほどの入りで静かなもの。空はすっかり茜色でなかなかいい感じだ。この路線は「奥の細道最上川ライン」という副題があるがこうも暗くなっては最上川は拝めそうにないので「休養区間」とし羽前前波を出たあたりから「爆睡」・・・
発車の気配で目が覚めたらすでに終点の一つ手前・南野だった。もちろん車窓は漆黒の闇。


余目ではすぐの連絡で鼠ヶ関行きに乗車。これも予定の列車の1本前の列車で、鼠ヶ関まで先行する。
これまたキハ110の3連で乗車するとすぐに車掌さんがやってきて検札を受ける。この旅3回目の検札だ(初日の東海道線菊川付近、2日目の釜石線「はまゆり号」車内)
藤島を過ぎると複線から単線になり心なしかよく揺れるようになった。天下の日本海縦貫線である羽越本線に未だ単線区間が存在することに驚いた。鶴岡で買い物客、学校帰りの学生で少し賑やかになったものの五十川(いらがわ)まででほとんどが降りてしまい終点の鼠ヶ関には僕と出張姿のサラリーマン風の男性、あと学生2人だけが降りただけ。

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鼠ヶ関は山形県最後の駅。
ここまで来る列車は何本か設定されているがこれを越えて新潟県に入る列車は1日8往復だけで18きっぱー泣かせの区間でもある。駅前に出てみるものの通りはひっそりしており開いている店など無く、人っ子一人いない。もちろん無人駅で、待合室にはさっき一緒に降りたサラリーマンがいるだけ。
ホームに戻ってウィルコムの電波状態をチェックしていたら、どこから来たのかネコがやってきた。モフモフと撫でてやりたい衝動をなんとか抑えながら彼(彼女?)をしばし観察してたら、鶴岡方から警笛が聞こえ村上行き最終列車がやってきた。駅猫(駅にいるネコの事)はそれを潮にどこかへ去り、なんとなくホッとした気持ちで列車に乗り込んだ。

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新潟色と呼ばれるキハ40の3連で、発車の感じが岩泉・山田線以来のあのもっさりとした挙動と同じ。車内はまんべんなく埋まっているという感じでスペース確保には苦労しなかった。
21時06分に鼠ヶ関発車。ようやく新潟県入りを果たし、勝木、越後寒川と過ぎるも乗降はゼロのまま。先客の中にはすでに白河夜船の人も居てまるで夜行列車だ。車窓の遠くの黒い部分は多分日本海なんだろう・・・村上の一つ手前、間島で海水浴帰りの若者が6人ほど乗り込みちょっと賑やかになったかと思うとほどなく村上着。


接続している新潟行きは到着したホームに停まっていると聞きどういう事か?と思ったが何のことは無い。乗ってきた列車の数メートル先に待機しているだけの事。丁度新庄駅での在来線~新幹線乗り継ぎと同じ格好を在来線同士でやっているだけだ。でもこれってすごいサービスですよね(同じようなサービスは予讃線の松山駅でも特急同士の乗り継ぎで実施中)

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115系9連というやたら長い編成の先頭車に乗り発車。
中間の小駅では乗降はゼロだが坂町とか新発田となるとどっと乗り込んでくる。そういった駅にはそれなりに人の動きがあるのでそれまでガランとしたホームを見慣れてきた目には新鮮に映る。白新線に乗り入れる頃には各ボックスに1人は確実に埋まっている感じになった。
この頃からやたら眠くなり、豊栄あたりまでは頑張ってきたが、気がついたら東新潟に到着していた。そりゃそうだ。朝の5時から今まで乗り通しだから18時間!眠くもなります。

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終点・新潟には定刻の23時25分に到着。折り返し新発田行きになるためホームはごった返していた。少し離れたホームには新宿行き快速「ムーンライトえちご号」が発車を待っており、乗りたい衝動を抑えつつ今日の宿に向かった。
(2007年8月14日乗車)

 

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