大阪市交通局 53号系統

【路線データ】

  • 事業者:大阪市交通局
  • 路線名:53号系統
  • 車両型:日野レインボー
  • 路線型:一般路線バス(循環型)
  • 乗車日:平成30年1月3日
  • 乗車区間:大阪駅~船津橋~大阪駅

【乗車記】

榎木橋から元きた道を戻って大阪駅へ。時間的にはあと1本乗れたらいいかな・・・と駅前のターミナルでバスを眺めていたら目の前に来たのが53系統だったので衝動的に乗車。たぶんこれが「市営交通」として最後の乗車になりますね・・・

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出発は大阪駅の東南側にあるロータリー型のターミナルから。やってきたのは日野レインボー、大阪市営でも大所帯を占めるようになった車種です。14時57分発車。

松の内であるせいか御堂筋もスカスカで、いつもは詰まり続けている大江橋までかなりスムーズに来れました。いつもは拡幅しても足らないのではと思っていた御堂筋が、こうも空いていると勿体ないくらい広々としたものに感じるのが不思議なもので・・・その大江橋で右折し中之島通りへ。

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停留所ごとの案内もマメで、大阪駅出発時には自己紹介もあってまるで高速バスに乗っているかのような錯覚に陥りました。滑舌もよく乗務員さんの態度から強く「民営化」を意識しているように見えてきます。なんとなく民営化を数か月後に控えた国鉄末期の乗務員さんを思わせる風景でもありましたが・・・

停留所ごとの乗降はひとケタ、または通過するといった閑散な風景が続いてましたが船津橋で時間調整停車をした時に見た車内は、空席を数し残した程度で意外と乗車率は高めでした。高速道路の高架下へ出て1ブロックをぐるっと回り元来た道へ。

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渡辺橋を渡り四ツ橋筋へ。終点の大阪駅は中央口側、グランヴィア大阪の前。大阪駅付近と船津橋の付近でぐるっと回る約30分ほどの循環路線でした。

 

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駆け足で大阪市営バスの路線を乗り継いでみましたが、基本的に駅とベッドタウンを結ぶ路線が大半なので民営化後であっても本数の増減こそあれ路線の改廃は少ないのでは、とみています。ただ鉄道駅同士を結ぶ路線となるとその中間地の需要如何によっては整理(廃止または途中止まり)される可能性があるように思われます。

また昨今の乗務員不足等の問題から、高需要路線であったとしてもローカル線並みに1時間あたり数本という事態も考えられなくもありません。市営交通の民営化は「公の福祉に供するものから利益を追求する企業体に変化」と捉えられがちですが、一方で路線をとりまく環境の変化に対し限られたリソースの注ぎ方を柔軟にするための体制作りに移行した、とも取れました

(追記・平成30年3月31日を以て大阪市の市営交通事業は廃止され、バス事業は翌4月1日より大阪シティバス株式会社に移行しました)

(令和元年5月13日記事構成変更)

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