大阪市交通局 86号系統

【路線データ】

  • 事業者:大阪市交通局
  • 路線名:86号系統
  • 車両型:いすゞエルガ
  • 路線型:一般路線バス(域内連絡型)
  • 乗車日:平成30年1月3日
  • 乗車区間:布施駅~上新庄駅

【乗車記】

布施まで出たのなら、と降りたバス停で時刻を確認。20分ほどで接続することを確認。大阪市バスの路線群でも比較的長距離な「あの」路線に乗ることにしました。

 ややあって1台の市バスがターミナル内に到着。少し離れた所で客扱い後、幕表示を変更・・・86系統、上新庄駅行きとして10時24分に滑り込んできました。

クルマは大阪市バスのカラーだし大阪市バスの制服を着た乗務員さんが乗っているのですが、実際は堺に本拠地を持つ南海バスが大阪市交通局から委託を受けている路線なので、実質南海バスの乗務員さんが担当していることになります。

2~3人が乗り込んできて10時半過ぎに発車。さてしばらくは東大阪市内で大阪市バスはバス停を設けられないはず・・・確かに長堂付近は近鉄バスのバス停はあったものの市バスはすべてスルー。

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このまま大阪市内までスルーかな、と思ったら高井田はなんと大阪市バスのバス停併設。市外で起終点以外のバス停って珍しいな・・・と思ったら乗降はなく通過。南深江から大阪市内に戻りました。

内環状線に入って地下鉄深江。ここからは測ったかのように進路はひたすら北を向いて、深江橋で中央大通と交差し僚車とスライド。向こうもさらっと席が埋まる程度の乗りでお互いのんびりした雰囲気の中を走ってます。

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10時50分、寝屋川大橋を通過。川の下流は大阪の高層ビル街がチラッと・・・大阪市内を走っているはずなのですが、まるで大阪以外を走っているかのような長閑さです。

 今福鶴見を出ると立ち客が出て席は片手ほども空いていない状態に。思えば86系統で「一番お客さんがいっぱい乗ってる」状態だったのはこのあたりだけのような気がしました。緑1まではちょっと流れが澱んでいるかな、と思いましたが普段の内環状線の渋滞を見慣れた目にはスカスカ以外の何者でもありません。今福鶴見以外にも1分ほどの時間調整も何か所かあった程度・・・

滝井高校を過ぎ守口市へ「越境」。そして京阪電鉄の高架を潜るとそこは守口の駅勢。守口市駅に寄らず走る86系統はやや分が悪い。それまでバス停ごとに乗降があったのがあまりこのあたりでの乗降はなく、まとまった乗降があったのは地下鉄太子橋今市でした。

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淀川を渡り大阪市に戻り東淀川区へ。深江や鶴見も下町的な風情の中を走っていましたが、ここ豊里地区も下町的ではあるもののどこか「空気」が違うように思います。「河内」の流れを汲んだ城東地区と、川を跨いだ先が「摂津」の流れを汲む豊里地区であることを考えると違いがあって当然かもしれません。

地下鉄だいどう豊里を過ぎるとほどなく新幹線の高架をくぐり、内環状線から細路地に入り、ネコの額ほどのスペースにバスが突っ込んで11時26分、終点の阪急上新庄駅に到着。

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布施がそこそこ立派なバスターミナルであったのとは対照的な風景ですが、これもまた都市部を走るバスの日常の風景なのかと思うと、その違いに興味は尽きません。

 (令和元年5月9日記事構成変更)

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