旅する炭屋~炭屋さんだって旅したい~

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86系統 布施~上新庄駅 大阪市交通局

【プロローグ】

布施まで出たのなら、と降りたバス停で時刻を確認。20分ほどで接続することを確認。大阪市バスの路線群でも比較的長距離な「あの」路線に乗ることにした。

 

【布施~地下鉄今福鶴見】

ややあって1台の市バスがターミナル内に到着。少し離れた所で客扱い後、幕表示を変更・・・86系統、上新庄駅行きとして10時24分に滑り込んできた。

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クルマは大阪市バスのカラーだし大阪市バスの制服を着た乗務員さんが乗っているのだが、実際は堺に本拠地を持つ南海バスが大阪市交通局から委託を受けている路線なので、実質南海バスの乗務員さんが担当していることになる。

2~3人が乗り込んできて10時半過ぎに発車。さてしばらくは東大阪市内で大阪市バスはバス停を設けられないはず・・・確かに長堂付近は近鉄バスのバス停はあったものの市バスはすべてスルー。

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このまま大阪市内までスルーかな、と思ったら高井田はなんと大阪市バスのバス停併設。市外で起終点以外のバス停って珍しいな・・・と思ったら乗降はなく通過。南深江から大阪市内に戻った。

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内環状線に入って地下鉄深江。ここからは測ったかのように進路はひたすら北を向く。正月の主要幹線道路はどことなく長閑で、我が86系統も迷惑路駐に引っかかることも少なくストレスフリーな状態でトコトコ進んでいく。

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深江橋で中央大通と交差。僚車とスライドする。向こうもさらっと席が埋まる程度の乗りでのんびりした雰囲気だ。

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10時50分、寝屋川大橋を通過。川の下流は大阪の高層ビル街がチラッと・・・大阪市内を走っているはずなのだが、まるで大阪以外を走っているかのような長閑さだ。

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10時52分、地下鉄今福鶴見着。ここで2分ほど時間調整のために停まった。かなり乗ったような気がしたがまだ30分も経ってない。

 

【地下鉄今福鶴見~上新庄駅】

今福鶴見を出ると立ち客も出て席は片手ほども空いていない。緑1まではちょっと流れが澱んでいるかな、と思ったが、普段の内環状線の渋滞を見慣れた目にはスカスカ以外の何者でもない。今福鶴見以外にも1分ほどの時間調整も何か所かあった事が、本日の交通状況を物語っている。

滝井高校を過ぎ守口市へ「越境」。そして京阪電鉄の高架を潜るとそこは守口の駅勢。守口市駅に寄らず走る86系統はやや分が悪い。それまでバス停ごとに乗降があったのがあまりこのあたりでの乗降はなかった。まとまった乗降があったのは地下鉄太子橋今市だった。

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ここは国道1号との交点でもあり「マトモに」走れることが稀なポイントだ。そこを1回待ちで通れたのだから今日がいかに空いているか・・・

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淀川を渡り大阪市に戻り東淀川区へ。深江や鶴見も下町的な風情の中を走っていたが、ここ豊里地区も下町的ではあるもののどこか「空気」が違うように思う。「河内」の流れを汲んだ城東地区と、川を跨いだ先が「摂津」の流れを汲む豊里地区であることを考えると違いがあって当然かもしれない。が、自分で車を運転しているとそういう事に気づきにくいもので、こうしてバスに乗って気づくことがあるものだなと思うとなかなか興味深い。

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地下鉄だいどう豊里を過ぎるとほどなく新幹線の高架をくぐり、内環状線から細路地に入り、ネコの額ほどのスペースにバスが突っ込んで11時26分、終点の阪急上新庄駅に到着。

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布施がそこそこ立派なバスターミナルであったのとは対照的な風景だが、これもまた都市部を走るバスの日常の風景なのかと思うと、ますます身近な存在に思えてくる。

 

【エピローグ】

「越境」ポイントが東大阪と守口の2か所存在するこの系統、一見すれば上新庄と布施の流動なんて皆無に等しいと早合点しそうだが、実態は布施から深江橋の間、今福鶴見界隈、上新庄と守口の間の需要をカバーしている、と読むべきだろう。南海バスへ委託された路線であるし民営化後もおそらくその形態は変わらないと思われるが、一般路線の長距離線区は運行コスト面で分断が進む昨今の傾向にあって、86系統はどのような進化(または退化)を見せるのか注目したいと思う。

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(平成30年1月3日乗車)

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