旅する炭屋~炭屋さんだって旅したい~

炭屋です。ヲタです。人畜無害です。何処かへ行ったり過去に前に挙げた内容を再掲したりしてます。

はじめてお越しになられた方は、ここを御一読いただければ幸いです..._〆( ´・ω・‘)

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特急905号 七条~淀屋橋 京阪電鉄

【プロローグ】

阪急沿線在住者である僕にとって、京阪電車というものには頓と縁がない。京阪グループというカテゴリで強いて言えば阪急駅で接続している京阪バスぐらいなものか。その程度にしか接触がないのである。

そんな僕でも京阪電車のこれは乗りたい、と思っていた列車があった。「プレミアムカ―」である。今年の夏から定期の特急列車に連結された「特別席」で、通勤電車にこの席に限っては「有料」で乗る事になる。前評判を聞きつついつかは乗ってみたいものと思ってた機会が、案外にも早くやってきたので早速試乗してみた。

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【七条~淀屋橋】

本当は始発から乗りたかったのだが、

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旅の行程の都合で途中の七条からとなった。もっとも「プレミアムカ―」は「指定席」であるため途中駅からでも着席は保証されている。

その着席保証-指定席券売り場は七条駅の場合は改札口のカウンターだった。

「すいません。次の大阪行きのプレミアムカーって空いてます?」

「ええと・・・はい、ございますよ。どのあたりになさいますか?」

「一人席があれば・・・」

「ああ、申し訳ないです。一人席はもう埋まってまして二人席だったら空いてまして・・・」

「それじゃそこの窓側で」

「ありがとうございます。500円です」

こういう感じで指定券が買えた。改札口で指定券を買うというのはなかなか新鮮な体験

だ。駅によっては「プレミアムカー」専用の窓口があるそうだが、指定席のシステム自体がシンプルなようでこうして駅改札口でも対応できるというのは色々「応用」できそうである。

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そういえばホームにはこういう空席情報が掲示されていた。この駅からの指定席の埋まり具合が一目瞭然である。この時点では空席が目立ったがラッシュが済んだ9時台ではこんなものなのだろう。

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ホーム足元の専用出入口付近には「プレミアムカー」のエンブレムを模した乗車位置案内が・・・こういう小道具が普段の通勤電車を「特別な」空間に仕立ててくれるから不思議だ。

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わくわくしながら待っていると出町柳からの特急がやってきた。見慣れた8000系の特急なのだが、指定された6号車に乗り込むと、

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独特なカタチをしているヘッドレストが目立つ2+1シートが整然とならび、一気に「日常」から「特別な空間」に入ったような気がした。

アサインされた席は7番A席。このあたりの席番の割り振り方はJR的である。9時36分に発車。出発してほどなく地上に出ると

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シートの色とは対照的に車内の色調は意外と明るい。それでいて落ち着いた感じがするあたりは「特別な空間」を演出する意図としては上出来だ。

シート周りの設備を一瞥したが、今まで特別車に縁のなかった事業者らしかぬもので

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テーブル、カップホルダー、コンセント・・・大阪まで1時間ちょっとの「特別な空間」を過ごすのに最適な設備が揃っていた。コンセントがUSBでないというのにはちょっと引っ掛かるものがあるが、それは些細な問題であるから無視しても良い。

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編成中1車両しかない「プレミアムカー」ではあるがテーブルを畳むとこういった案内がなされている。長距離列車でもない京阪特急にここまで必要かと思ったが、ピクトグラムで一瞬にして判る案内というのは海外客向けに大事なもの、ということか。

色々と設備を試していたらいつの間にか中書島を発車しており、

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木津川を渡っていた。

京阪電車の特急列車にはこの「プレミアムカー」以外にも2階建てダブルデッカー車(普通席)が連結されており、見下ろすか見上げる視線でこういった風景を楽しめるのだが、平屋ではあるもののこうしてリクライニングシートに身を委ね、ゆったりと眺めるというのも悪くない。

時折アテンダントが巡回し手元に毛布を持って回っている。そういえば車内改札がなかったのだが、手元にタブレットのようなものを持っていたので指定券の発売状況と実際の着席状況を確認することで省略できるという事なのだろう。

9時56分樟葉発車。ここから4人が乗車してきた。大阪府内だけの「プレミアムカー」利用がいることに驚いたが、指定券料金が若干安い(400円)ことも利用を促進しているのかもしれない。

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枚方市を出て京阪フリーWi-Fiを試してみる。

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最初はなかなか接続されず、何度もAPの検索に手間取ったがなんとか接続に成功。NTTの公衆無線LANサービス的なものを導入しているようでメールで登録してから接続するというスタイルのようだ。「一見客」にも敷居が低いので抵抗なくつなげられそうだが、保守が大変そうなシステムだなと思った。

SNSなどにつないで色々やっていたらもう大阪市内で

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10時16分、京橋に到着。環状線に乗り換えれば早く帰れるのだが、あくまで「始発から終点まで乗りとおす」という乗り物クラスタの不文律に従いそのまま乗車。車内はほぼここでカラに近くなり、アテンダントさんも手持無沙汰・・・

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終点・淀屋橋に到着。

5分ほどで出町柳行き特急として折り返すらしく、ホームを乗務員、アテンダントさんが慌ただしく行き来していた。

 

【エピローグ】

京阪間というカテゴリにおいて、速達性はJRに並ぶことは現時点でほぼ不可能な京阪が「特別な空間」を提供し、違った価値を世間に提示してきた意義は大きいだろう。こと京都に関して言えば海外からの観光客がやってくる機会が多く、その移動で京阪電車を使うシチュエーションも想定されることから、彼らにこうした「特別な空間」に乗ってもらい快適な移動を堪能してもらうというのは当然の帰結なのかもしれない。

願わくば指定券の購買チャンネルの充実(駅以外での発売個所の設置)、USBコンセントの設置あたりがあれば、と思わなくもない。

ともあれ、今まで有料特急を運行したことがない鉄道事業者が始めた列車にしてはなかなか上質なものが出来上がったのではないか、と思っている

(2017年11月28日乗車)

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