旅する炭屋~炭屋さんだって旅したい~

炭屋です。ヲタです。人畜無害です。何処かへ行ったり過去に前に挙げた内容を再掲したりしてます。

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広福ライナー19号 広島バスセンター~博多バスターミナル JR九州バス

■プロローグ

これで何回目の広福ライナー夜行便への乗車になるのだろうか。別に意識している訳ではないのだが、西向きでトランジット(乗り継ぎ)が広島で深夜となると高確率でこの路線になる訳で・・・

出発まで八丁堀付近のラーメン屋で夕食とし、ほてった頬を夜風で冷ましながら戻るとちょうどいい時間になる。あるときは広島の知り合いと飲んで勢いをつけてバスターミナルへ・・・という具合で過ごしているので、広島での乗り継ぎであまりヒマを持て余した記憶は無い。

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■広島バスセンター~宮島SA

広島への到着の高速バスやら一般路線の最終便などを見送って、23時半過ぎに真っ赤なエアロエースがやってきた。

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今夜の「19号」はJR九州バスの担当だった。という事は自動的に今夜の福岡発は中国バス(福山市)の担当という事になるので、JR車に乗れる確率は五分五分という事になる。

以前は広福ライナーの夜行便はJR九州バスではなく中国JRバスであったが、高速バスの運行規定が変更され回送距離の長い中国JRバスがこの規定に抵触することから、福岡側の事業者であるJR九州バスが担当するようになった、という経緯がある。

福山始発の便なのですでに先客がいて、アサインされた1C席の隣にも例外なく先客が鎮座していた。

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(博多到着時の様子)

この路線には何度も乗っているので4列シートなのは先刻承知だが、JR九州バス担当での夜行便は初めてで何か変わったものがあるのではと期待していたのだが、特に何もない後部トイレ配置のごく普通の4列シートが並んでいるだけだった。

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(博多到着時の様子)

ヘッドレストのカバーにJRマークがあしらわれているのがちょっとしたアクセントになっている。そして各座席に設けられたUSBタイプのコンセントが頗る便利だ。

着席してしばし乗り込んでくる客を眺めていたら、

「はい、荷物は自分でトランクへ入れて下さいねー。置きっぱなしだと置いていきますよー」

という乗務員さんの声が聞こえた。

ワンマン運行で改札に忙しい上にポーターの役までしていると、とても定刻には出発できない。それ故の「セルフ」トランクのお願いなのだろう。それにしても乗務員さんの博多訛りでの「お願い」がユーモラスに聞こえ、これから九州に行くんだなという「旅情」を変わったところで感じてしまった。

2分ほど遅れて発車。ターミナルを出て左折し横川にほど近い中広ランプから広島高速のトンネルに入る。

23時50分、大塚駅で乗車扱い。

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広島からの西行き高速バスですっかりメジャーになった停留所だ(以前は中筋駅を経由していた)ここで1人が乗車。

アストラムラインの高架下をしばらく走り、広域公園前で最後の乗車扱いのため停車。

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広福ライナーもずいぶんキメ細かく停まるようになったものだな・・・と一人感慨に耽っていると車内案内があって、型通りの案内のあと

「・・・次の宮島SAでの休憩のあとは、明朝に1回お客様への休憩をお取り致します。それまでの間、途中で長く停まっている事がありますが車両点検と乗務員休憩のためでお客様は降りれません・・・」

ふむ、明朝の休憩地がどこなのかちょっと楽しみである。色々と何処のSAに停まるのだろうかと想像をめぐらしていたら

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五日市インターから山陽道に入った。

一気に加速し快適なハイウェイクルージングを・・・とはならずしばし走って減速。

「宮島SA到着です」

今夜最後の休憩地だ。ちょうどいい、車内の暑さにちょっと閉口していたところだったので涼みに外へ出る。

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僕以外にも何人かがパラパラと出てトイレに行ったり休憩施設に入ったりと思い思いに過ごしていた。

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サービスエリアだけあってこの時間(0時過ぎ)であっても軽食堂は営業中だし売店も開いていたが人気は昼間の喧噪に比べるとひっそりとしていた。

思えば夜行列車が全盛の頃は、大きな駅に停まると色々な売店やそばスタンドが深夜にもかかわらず開いていたと聞いたことがあるが、それが今は夜行バスとサービスエリアに置き換わっただけで、こうした風景はあまり変わらないのかもしれないなと思うとちょっとホッとした。

バスに戻って色々寝支度をしていると乗務員さんが前方の遮光カーテンを閉めた。

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「お待たせしました。発車します」

そう案内があってジリジリと動き出したが、このカーテンを見ると無言で「さっさと寝ろ」と言われているようで観念するしかない。出発直後に消灯。

 

■宮島SA~吉志PA

岩国あたりまでは寝ていても漏れてくる灯り等で分かったが、それからは意識も定かでなく気づいたら停まっていた。時計を見ると1時半を過ぎたところで携帯のナビで検索すると佐波川SAだった。

それにしても・・・暑い!今は気候的には冬なので暖かいのはありがたいのだが、それも度を越すと夏と一緒で暑いのはたまらない。だからといって外に出る事もできないし、窓も開かない。周りは寝ているし暑さで目が覚めたのはどうやら僕だけのようで、どうにも出来ず往生した。

 暑さを堪えて目を瞑ってみる。うとうとするがハッとして時計をみたら2時過ぎ。そしてまた目を瞑る・・・この繰り返しで何回目かのハッでようやくバスが動き出した。夜中に僕はいったいなにをやっているのだろうか・・・(笑)

 

■吉志PA~博多バスターミナル

今度は途中で目が覚める事もなく、乗務員さんがサイドブレーキを「プシュッ!」と鳴らした音で停まったことに気づいた。

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降りてナビを見たら吉志PAだった。関門橋も見る事なく九州入りをした。まあこのあたりは拠点間を結ぶ高速バスらしいシチュエーションで、順序を踏んで進んでいくのが見える夜行列車よりは「ドライ」と言えよう。

ようやく暑さから解放され、大いに涼んでいると

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2台の九州産交のバスが停まっていることに気づいた。奥が「サンライズ号」で手前が「あそ・くま号」だ。いずれも大阪始発の夜行バスだが「あそ・くま号」は今乗っている広福ライナーと同じ4列シートの運賃廉価な路線である。同じ時間帯に、同じ運行会社で同じ運行区間を走る運賃の違う便が並んでいるというのは、なかなか興味深いシチュエーションである。

そろそろ冷えてきたかなと思いバスに戻る。車内はまだまだ白河夜船状態だ。

特に案内もなく再びバスは動き出ししばらくすると

「まもなく小倉南インターです・・・」

という自動案内が流れた。

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インターチェンジに張り付くようにあるバス停で、「小倉」とは名乗っているが市街地まではずいぶんと遠く寂しい所だが3人が下車。他人の事ながらここからの「アシ」が彼らにはあるのかちょっと心配になってくる。

本線に戻ると変なものでまたウトウトし始めた。適度に涼も取れて心に余裕が出来たためなのかもしれない。遠賀川を渡ったところは見ていたような気がしたが、次に気が付くと福岡インターを降りていた。

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まだ車もまばらな都市高速を走り、鉄道コンテナがズラリと並ぶ福岡貨物ターミナルを横目にいよいよ福岡の市街地に入る。

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6時41分、呉服町ランプで高速を出ると目の前には赤いバスが・・・

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同じJR九州バスで幕表示があるところを見ると高速バスのようだ。走りながら携帯でチェックをすると松江からの「出雲ドリーム博多号」のようだ。

九州を走るJRの夜行列車が皆無になった今、JRの関連会社であるJRバスが福岡から松江と広島に夜行便を運行しているという事に何か因縁めいたものを感じる。

昼間は西鉄バスがひっきりなしに出入りする博多バスターミナルも7時前はまだまばらだ。

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そんな博多バスターミナルに6時49分に到着。荷物を整えていると、九州島内の都市へ向かう高速バスが滑り込んできた。一日が始まった・・・

 

■エピローグ

冒頭にも書いたように広福ライナーの夜行便は何度となく乗ってきたが、JR九州バス担当というのは初めてだった。JR九州と夜行バスは廃止された「サザンクロス博多号」(堺・なんば~博多・前原)以来の因縁深い関係にある。JR九州直営時代は夜行便(先の路線に加え福岡~名古屋も)に手を出すも利用不調から撤退を余儀なくされ、以降は他社が運行する昼行便(福岡~宮崎、福岡~鹿児島)に参入するカタチで専念。JR九州バスとして独立した頃から昼行便を拡大しはじめ、その延長で夜行便を再開した格好になっている。

東名阪間の「ドリーム号」のような夜行便のブランドを掲げているのは、季節運行の「鹿児島ドリーム広島号」と先程紹介した「出雲ドリーム博多号」だけであとは昼行便の中に紛れて運行している感が強く、どちらかというと地味な存在だ。しかし鉄道から夜行というものが無くなった現在において、同じJRの名を冠するJRバスにおいて夜行便の存在というのは、地味であってもどことなく「鉄道」の影を感じさせるものとして鉄道が繋げることができなくなったその使命を連綿と紡いでいるかのようで、ちょっとしたノスタルジィを覚えた。

広福ライナー夜行便がこの先も、夜行列車的な負託を持って続くことを切に望む。

(平成29年11月27日乗車)

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