旅する炭屋~炭屋さんだって旅したい~

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中国JRバス 特別便

【路線データ】

  • 事業者:中国JRバス
  • 路線名:特別便
  • 車両型:いすゞガーラ
  • 路線型:高速路線バス(臨時便)
  • 乗車日:平成25年1月2日
  • 乗車区間:東京駅八重洲南口~宇部新川駅

【乗車記】

「中央ライナー」で東京駅にやってきたフォロワーさんと次々と発着する高速バスを眺めていると、1台の中国JRバスの標準的な貸切車がやってきました。

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今夜の「宿」となる宇部新川駅行き「特別便」である。乗りバス諸氏は共同運行先の防長交通の担当に当たっている場合が多いようですが、僕はJR便担当・・・これは運がいいのでしょうか。
「特別便」の手前に東関道関連の高速バスが客扱いをしており、改札はそのバスの後方を取り囲むような格好で始まりました。車内は・・・確かに4列シートがズラリと並ぶだけのあっさりとしたレイアウトでトイレはありません。アサインされたシートに座ってみると・・・やはり、というかシートピッチが狭いです。乗車中に広島のフォロワーさんから、広島方面で使ってた中距離系の高速バス路線で充当されていた車両という情報が入って納得。

改札に手間取っていたのか、20時50分の定刻を少し過ぎて発車・・・と思ったらバスターミナルにまた戻りました。何事かと前方を見るも交代乗務員さんと誘導員さんがしきりに何かやりとりしているだけしか見えませんでした。結局客室からは何だったのかは不明なまま、1分ほど停まって再び発車。
車内はほぼ満席に近く、僕の隣も客が居て結構窮屈・・・ま、この閉塞感を堪能するというのも「特別便」の醍醐味といえば醍醐味なのでしょうけど。ん、数列前に2席まるまる空いている区画がありますねぇ・・・簡単な案内が始まって

「・・・途中トイレ休憩のため深夜ですが何ヶ所かのSAで停車します・・・」

のくだりで思わずニヤリ。フォロワーさんからの「お勧め」もあって、全停車地での開放休憩下車を目論んでニヤニヤ。霞ヶ関から首都高に入りました。このあたりまでは他の「ドリーム号」と変わりはありません。
用賀から東名に入ったあたりまでは覚えていましたが、久しぶりに都内を歩きづめたせいかついウトウトしてしまい、減速する気配で目が覚めたら足柄SAに入っていくところでした。
トイレに行く前に2席空き区画への引っ越しを画策すべく、付近のお客さんと乗務員さんと交渉したらスンナリOK。とりあえずジャンパーを置いてトイレに向かいました。都内の寒さは厳しいなと思ってましたが、山中になる足柄近辺はさらに底冷えがハンパありません。
15分ほどで発車。乗務員さんから
「まもなく消灯します。この先トイレ休憩を何ヶ所かで行いますが、深夜ですので予備灯だけ点けて案内は致しませんのでご注意ください・・・」
シートピッチの狭さに並んで「特別便」の名物がこの「深夜のトイレ休憩」です。一般の利用者であれば「白河夜船」な時間帯であっても、マニア的にはどこに停まるのかというのは興味あるところです。
23時過ぎ、まだまだ真新しい新東名に入りました。高速バスで新東名を走るのは初めてです。ほどなく見える街灯りは沼津の市街地のようだが、まさに「宝石」を散りばめたようで・・・ 

昼行仕様のバスであるため、対向車線の車のライトが眩しい・・・かと思ったのですが、後ろ寄りのシートなのでそれは少なく目をつぶればすぐ眠れました。

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気が付いたら停まっていた、という感じで、浜松SAで2回目の休憩。時刻は0時20分過ぎ・・・降りる客は足柄の半分くらい。結構山が近いのか、吹きすさぶ風は恐ろしく冷たいです。数枚ほど写真を撮って車内に戻りました。
10分ほどで発車し、しばらくは携帯電話の地図+GPSでバスの位置を追っかけて東名高速に入ったところまでは確認できましたが、豊橋の料金所跡付近で寝落ち・・・

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2時40分頃、今度は減速の気配で目を覚ました。 寝ぼけててどこかが最初は判らなかったですが、乗りバス諸氏の乗車記を思いだしたのと、携帯電話のGPSで甲南PAであることが判明。トイレから出てPA内を見るも、降りてくる客は両手で充分足りる程度・・・近くには海部観光のツアーバスとJRバス関東のエアロキング(四国系統?)が停まっていました。
寒いのは寒いですが、寝ぼけているせいか寒さをあまり感じなかったような気がします。が、このままウロウロしていたのではヤバい(風邪ひく)と本能的に感じたので、早々にバスに戻りました。
しかしこうも降りたり乗ったりしていると、起きてるのか眠ってるのか判らないですねぇ・・・もっともこれも「特別便」の(マニアにとっての)醍醐味なのですが。

気が付いたら今度は竜野西SA停車。時刻は4時40分・・・降りたことは降りましたが足元はフラフラ。もうここまできたら意地です(謎)。ここで降りた客は2~3人と乗務員だけでした。SA内で停まってる車も片手で少し余るくらいしか居ませんでした。

竜野西SAを出て2時間、今度は泥のように眠ったつもりでしたが2時間、たっぷり寝たつもりでしたがやっぱり2時間・・・今度も減速の気配と、
「広島でお降りの方にお知らせします。おはようございます。こちらで休憩を取ります・・・」
といった感じの乗務員からの「おはよう放送」で起きて5回目の休憩地・奥谷PAに到着。

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さすがに半分以上の客が起きだして、売店に行ったりトイレに行ったりと賑やかな感じになりました。ここが昨夜の足柄か浜松以来降り立つという人もいることでしょう。そんな人を横目に「俺は深夜の停車地全部に降りたんだぜ」と口にはしませんでしたが、心の中に「ドヤ顔」を浮かべていました(笑)
ここも10分ほどで発車し、それほど飛ばす風でもなく走っていき広島東インターから広島高速へ。7時過ぎに高速を降りて、JR貨物の修理工場や新幹線の車庫を横目に走り、疲れていながらもテンションが上がります。
「長らくのご乗車お疲れ様でした。広島駅到着です・・・」
早朝にも関わらず、観光バスがひしめく広島駅新幹線口には7時20分頃に到着。ここで車両後部の学生集団が降りていきました。この人たちが本来の「特別便」のお客さんなのでしょう。
降りて見た訳ではないのですが、どうやらここで東京から運転してきた2人の乗務員さんも降りた様子。ここからはトランクケース1個ひっさげた乗務員さんがやってきて、色々引き継ぎを受け発車しました。特に案内などはなし。広島バスセンターでも降車はありましたがここは2人だけ・・・

横川の手前から広島高速のトンネルに入り一気に大塚へ。山ひとつ越えただけで天気もガラリと変わり雪もチラついてきました。五日市インターから山陽道に入りハイウェイクルージング再開。車内はまだ寝ている客もいて気だるさが漂います。でもこの雰囲気は夜行列車に似ていてキライではありません。
宮島が真横に見える頃には雪も消え、太陽がサンサンと車内に差し込み寝不足と相まってうとうとと・・・

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岩国インター通過までは覚えていましたが

「こちらで最後の休憩となります。トイレ、お買いものはここでお済ませ下さい」
その案内で目が覚め、降りて看板を見ると下松SAでした。計6か所の休憩地を踏破した瞬間だった。時刻は8時40分。

下松発車後、淡々と西へ進み防長交通担当便ならばここが「最後の休憩地」となると言われている富海PAも通過。防府東インターで高速を降りました。
国道262号に入ると、再び雪が降り始めました。JRバス防長線(市内路線)と時折すれ違い山口市内へ。県道やら市道を通ってぐるっと山口市内の中央部を反時計回りで進み山口大学前到着。2人が降りて行きました。雪はさらにキツく降り粒も大きくなってきたような気がします。温暖と言われている山口県でこれほど降るというのは珍しいのではないでしょうか。

GPSで位置を確認すると椹野川沿いに南へ下っているようで、ほどなく中国道の下をくぐりました。あれ、湯田温泉は通らないの?と思ったらこの便は上下ともパス。

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新山口駅新幹線口に到着。時刻は10時過ぎ・・・もう車内もガラガラで夜行バスという雰囲気ではなくなってきました。

国道2号小郡バイパスで遠くを走る山陽線の電車と競争しつつ、こちらは宇部山口道路へ。かつては有料の自専道でしたが、最近無料化され今はバイパス的な存在に。まだ正月三箇日とあっては交通量もまばら。最後の降車地であるときわ台公園には30分ほどで到着。ここでも4人ほどが降りました。

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終点の宇部新川駅には10時45分に到着。僕以外に降りたのは2人だけ・・・
乗務員さんは一旦市営バスの待機スペースへ車両を突っ込み、駅の方へ走っていきましたが10分ほどでバスに戻り、元来た道を引き返していきました。

(令和元年5月20日記事構成変更)

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