旅する炭屋~炭屋さんだって旅したい~

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特別便 東京駅八重洲南口~宇部新川駅 中国JRバス

個人的には「ニューブリーズ号」の続行便的なものかと思っていたが、4列シートかつトイレなしの車両である代わりに運賃は「ニューブリーズ号」より安く設定されている事から、最早独立した路線として扱われていると認識。


乗りバス諸氏には有名なこの路線に、遅ればせながら東京から体験することにした。

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「中央ライナー」で東京駅にやってきたフォロワーさんと次々と発着する高速バスを眺めていると、1台の中国JRバスの標準的な貸切車がやってきた。

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今夜の「宿」となる宇部新川駅行き「特別便」である。乗りバス諸氏は共同運行先の防長交通の担当に当たっている場合が多かったが僕はJR便担当・・・これは運がいいのか。
「特別便」の手前に東関道関連の高速バスが客扱いをしており、改札はそのバスの後方を取り囲むような格好で始まった。車内は・・・確かに4列シートがズラリと並ぶだけのあっさりとしたレイアウトでトイレも無い。アサインされたシートに座ってみると・・・やはり、というかシートピッチが狭い。乗車中に広島のフォロワーさんから広島方面で使ってた中距離系の高速バス路線で充当されていた車両という情報が入って納得。


改札に手間取っていたのか、20時50分の定刻を少し過ぎて発車・・・と思ったらバスターミナルにまた戻った。何事かと前方を見るも交代乗務員さんと誘導員さんがしきりに何かやりとりしているだけしか見えない。1分ほどで再び発車。
車内はほぼ満席に近い。僕の隣も客が居て結構窮屈・・・ま、この閉塞感を堪能するというのも「特別便」の醍醐味といえば醍醐味だが。ん、数列前に2席まるまる空いている区画があるなぁ・・・
簡単な案内が始まって

「・・・途中トイレ休憩のため深夜ですが何ヶ所かのSAで停車します・・・」

のくだりで思わずニヤリ。フォロワーさんからの「お勧め」もあって全停車地を目論んでニヤニヤしていると霞ヶ関から首都高に入った。このあたりまでは他の「ドリーム号」と変わらない。
用賀から東名に入ったあたりまでは覚えていたが、久しぶりに都内を歩きづめたせいかついウトウトしてしまい減速する気配で目が覚めたら足柄SAに入っていくところだった。


トイレに行く前に2席空き区画への引っ越しを画策すべく付近のお客さんと乗務員さんと交渉したらスンナリOK。とりあえずジャンパーを置いてトイレに向かう。都内の寒さは厳しいと思ってたけど山中になる足柄近辺は底冷えがハンパない。そういえば都内の神社の休憩所で昼飯を食って以来マトモな飯を食べていないことに気づいて、SA内のコンビニでサンドイッチと飲み物を購入。
15分ほどで発車。乗務員さんから
「まもなく消灯します。この先トイレ休憩を何ヶ所かで行いますが、深夜ですので予備灯だけ点けて案内は致しませんのでご注意ください・・・」
シートピッチの狭さに並んで「特別便」の名物がこの「深夜のトイレ休憩」である。一般の利用者であれば「白河夜船」な時間帯であっても、バスヲタ的にはどこに停まるのかというのは興味あるところ。
23時過ぎ、まだまだ真新しい新東名に入った。高速バスで新東名を走るのは初めてだ。ほどなく見える街灯りは沼津の市街地のようだが、まさに「宝石」を散りばめたようだった。


* * * *

 

昼行仕様のバスであるため、対向車線の車のライトが眩しい・・・かと思ったので後ろ寄りのシートなのでそれは少なく目をつぶればすぐ眠れた。
気が付いたら停まっていた、という感じで、

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浜松SAで2回目の休憩。時刻は0時20分過ぎ・・・降りる客は足柄の半分くらい。結構山が近いのか吹きすさぶ風は恐ろしく冷たい。数枚ほど写真を撮って車内に戻る。
10分ほどで発車し、しばらくは携帯電話の地図+GPSでバスの位置を追っかけて東名高速に入ったところまでは確認したけど、豊橋の料金所跡付近で寝落ち・・・


2時40分頃、今度は減速の気配で目を覚ます。

 

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寝ぼけててどこかが最初は判らなかった。が、乗りバス諸氏の乗車記を思いだしたのと、携帯電話のGPSで甲南PAであることが判明。トイレから出てPA内を見るも降りてくる客は両手で充分足りる程度・・・

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近くには海部観光のツアーバスとJRバス関東のエアロキング(四国系統?)が停まっていた。
寒いのは寒いのだが、寝ぼけているせいか寒さをあまり感じない。が、このままウロウロしていたのではヤバい(風邪ひく)と本能的に感じたので、早々にバスに戻った。
しかしこうも降りたり乗ったりしていると、起きてるのか眠ってるのか判らないなぁ・・・もっともこれも「特別便」の(ヲタにとっての)醍醐味なのかもしれないが。


気が付いたら今度は竜野西SA停車。時刻は4時40分・・・降りたことは降りたけど足元はフラフラ。もうここまできたら意地だ(謎)。ここで降りた客は2~3人と乗務員だけ。当たり前と言えば当たり前か。
SA内で停まってる車も片手で少し余るくらいしか居なかった。
(写真は撮ったのですがカメラそのものを紛失して掲載不能になりました)


* * * *


竜野西SAを出て2時間、今度は泥のように眠ったつもりだけど2時間、たっぷり寝たつもりだけどやっぱり2時間・・・今度も減速の気配と
「広島でお降りの方にお知らせします。おはようございます。こちらで休憩を取ります・・・」
といった感じの乗務員からの「おはよう放送」で起きて5回目の休憩地・奥谷PAに到着。

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さすがに半分以上の客が起きだして売店に行ったりトイレに行ったりと賑やかだった。ここが昨夜の足柄か浜松以来降り立つという人もいるだろう。そんな人を横目に「俺は深夜の停車地全部に降りたんだぜ」と口にはしないが心の中に「ドヤ顔」を浮かべていた。
ここも10分ほどで発車し、それほど飛ばす風でもなく走っていき広島東インターから広島高速へ。つい「ぬくしなバイパス」と口走ってしまうのは古い証拠か。
7時過ぎに高速を降りて、JR貨物の修理工場や新幹線の車庫を横目に走りテンションが上がる。
「長らくのご乗車お疲れ様でした。広島駅到着です・・・」
早朝にも関わらず観光バスがひしめく広島駅新幹線口には7時20分頃に到着。ここで車両後部の学生集団が降りていった。この人たちが本来の「特別便」のお客さんだろう。
降りて見た訳ではないのだが、どうやらここで東京から運転してきた2人の乗務員さんも降りた様子。トランクケース1個ひっさげた乗務員さんがやってきて色々引き継ぎを受け発車。特に案内などはなし。広島バスセンターでも降車はあったがここは2人だけ・・・


横川の手前から広島高速のトンネルに入り一気に大塚へ。山ひとつ越えただけで天気もガラリと変わり雪もチラついてきた。
五日市インターから山陽道に入りハイウェイクルージング再開。車内はまだ寝ている客もいて気だるさが漂う。でもこの雰囲気は夜行列車に似ていてキライではない。
宮島を真横に見る頃には雪も消え、太陽がサンサンと車内に差し込み寝不足と相まってうとうとと。岩国インター通過までは覚えていたが・・・
「こちらで最後の休憩となります。トイレ、お買いものはここでお済ませ下さい」
その案内で目が覚め、降りて看板を見ると

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下松SAだった。計6か所の休憩地を踏破した瞬間だった。時刻は8時40分。
特に変わった事はなかったが自分の中で偉業を称えるべくコーラを買って車内でgkgk(ぉ
山口が東京と同じくらい寒いのが何となく合点がいかない。


* * * *


下松発車後、淡々と西へ進み防長交通担当便ならばここが「最後の休憩地」となると言われている富海PAも通過。防府東インターで高速を降りた。
国道262号に入り、再び雪が降り始めた。JRバス防長線(市内路線)と時折すれ違い山口市内へ。県道やら市道を通ってぐるっと山口市内の中央部を反時計回りで進み山口大学前到着。2人が降りて行った。雪はさらにキツくなり粒も大きくなってきた。温暖な山口県でこれほど降るというのはどうなんだろうか。


GPSで位置を確認すると椹野川沿いに南へ下っているようでほどなく中国道の下を潜った。あれ、湯田温泉は通らないの?と思ったらこの便は上下ともパス。山口の高速バス=湯田温泉停車という考えはもう古いのか。
山陽線を見ながら旧国道を西へ折れ、新山口駅の在来線側へ回るも停車はせず新幹線の高架下をくぐって

 

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新山口駅新幹線口に到着。時刻は10時過ぎ・・・もう車内もガラガラで夜行バスという雰囲気ではなくなってきた。


国道2号小郡バイパスで遠くを走る山陽線の電車と競争しつつ、こちらは宇部山口道路へ。かつては有料の自専道だったが最近無料化され今はバイパス的な存在に。まだ正月三箇日とあっては交通量もまばら。最後の降車地であるときわ台公園には30分ほどで到着。ここでも4人ほどが降りた。


碁盤目のように整然と並ぶ道を作るのが企業城下町の条件なのかな、とか街並みを眺めながら思っていると、終点の宇部新川駅には10時45分に到着。

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僕以外に降りたのは2人だけだった。
乗務員さんは一旦市営バスの待機スペースへ車両を突っ込み、駅の方へ走っていったが10分ほどでバスに戻り元来た道を引き返していった。

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* * * *

 

東京~宇部、14時間半。上りはもう1時間ほどプラスされるので乗りバス諸氏は「少しでも長く乗れる方を」という事で上り便の乗車記を書かれていると思う。
乗った感想とすれば、深夜の休憩地にすべて降り立てたという趣味的欲求の満足というのは横に置いておいて、丁度路線の設定意図と実際の利用実態がマッチしているいい例になってる事に感心した点か。
それまで「ニューブリーズ号」や「ドリームふくふく号」(今は廃止)でも運賃がJRや飛行機に比べ安いですよ、といって売りにしてたのが当初ライバルとされてた他の交通機関もダンピングを始めて必ずしも高速バス優位な状況ではなくなってきているのが実情。そういう中で「求道的に」安さを求めるのであれば、従来の路線より車内設備やサービスをとことんカットしたものになるのが必定になるのだがそれで客がつくかというのが、おそらく企画していての不安だったと思う。
僕はマニアなので、ネタ路線であれば機会あらば積極的に乗る。が、一般客は自分の大事なおカネを少しでも浮かせてその分どこかで余裕を持たせたいと思うのは必須で、そういう傾向が強い学生にターゲットを向けているのは自然な流れだと思う。これで快適性を求めようなんて思ってはいけない。6000円台で東京~山口を快適に移動できるはずなんてあり得ないのだから・・・


色々と考えさせられる14時間半だった。

(2013年1月2日乗車)

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