南海バス サザンクロス号

【路線データ】

  • 事業者:南海バス
  • 路線名:サザンクロス号
  • 車両型:三菱ふそうエアロクィーン
  • 路線型:高速路線バス(都市間連絡型)
  • 乗車日:平成24年8月24日
  • 乗車区間:OCAT~広島BC

【乗車記】
少し早めに起きて、阪急~地下鉄でOCATへ。8時25分頃に「SOUTHERN CROSS」と大書きされた派手目のバスが到着。広島行き「サザンクロス号」南海バス担当便です。遠目にも目立つ塗装なのでインパクトは強く、僕が在鹿時代に見た天文館あたりのネオンに負けず大阪行き夜行高速バスとして、車体をキラキラ光らせながら走ってた姿を昨日の事のように思い出します。

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夜行路線と共通化しているので、車内の内装はどちらかというと紺系の沈んだ感じです。ここからの乗車は5~6人程度で35分、定刻に発車しました。
阪神高速の下を少し走り高島屋デパートを見ながらその脇に入り込み次の停留所・なんば高速バスターミナルに到着。

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「広島行き御乗車の御客様はバスが到着しております・・・」
駅直結のターミナルだけあって乗車も多くここで窓側はすべて埋まった模様。
一人飛び込み(予約なし)の客が居て、乗務員さんと二人してきっぷ売り場のほうをじっと凝視していました・・・何かサインを待っていたみたいで、しばらくして乗務員さんがきっぷ売り場へ走って戻ってくると何がしかの紙を渡してほどなく車内へ・・・ふと見ると1A相当の座席が空いていたので、乗務員さんに移動しても良いかどうか尋ねると、
「もう乗車もないのでいいですよ。他のお客さんもよかったら席を移って頂いてもかまいませんよ・・・」
早速荷物をまとめ最前列助手席側の席へ移動しました。俗にいう「かぶりつき席」です。
出発時刻の8時55分が近づいてますが、乗務員さんは何やら携帯電話で何処かへ連絡して道路状況を聞いてる模様。先発の僚車の乗務員さんからも何か聞いてる模様・・・ややあって
「まもなく発車します。本日は中国道が西宮北を先頭に渋滞しており、解消の目途がたってませんので阪神高速を迂回します。これにより広島到着が遅れる場合があります・・・」
そうアナウンスがあって発車。レギュラーのルートはおそらく阪神高速の池田線を通って中国池田から中国道に入るのでしょうけど、そのルートじゃないとなるとどういうルートになるのか・・・乗り継ぎの時間に若干の不安がありましたが、それ以上にそっちの方に興味がいってしまい、最前列でそのルート見れる事に思わず感謝!
湊町ランプから阪神高速に入り、西船場JCTで大阪港線へ。多分正規ルートはJCTをまっすぐ出入橋方面でしょうね・・・やや交通量の多い大阪港線をまったり走り今度は湾岸線へ。

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東神戸大橋を渡って、さて住吉浜で乗り継ぎか・・・と思ったら乗り継ぎのルートには入らずなんと住吉浜ランプで阪神高速を降りました。

何処へ・・・と思ったらランプ下の市道をぐるぐる回って六甲大橋へ。今度こそハーバーハイウェイ・・・と思いましたがそのまま大橋を降りて一般道。やや進んでようやくハーバーハイウェイに進入。一介のマニアでは及びのつかない「本職」のルートがあるのですねぇ・・・

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そのまま高架道を快走のち、港島トンネル手前の出口でハーバーハイウェイを降り今度は右折。「!?」と思う間もなく生田川ランプの近くを通って新神戸トンネルへ突入。
京橋から阪神高速入りかなと思ってたのですが、どうもこの日は柳原あたりも渋滞していた模様で急遽、北神戸線へ迂回といったところでしょうか。息をつかせない裏ルートに興奮してしまい、放心状態になったところで箕谷ランプを抜けて阪神高速北神戸線へ。

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ここからは淡路島・四国方面路線の定番ルートで神戸淡路鳴門道へ入りそして山陽道三木JCT・・・ようやく「本線」に復帰しました。当然とはいうものの、これだけの複雑な迂回ルートをいつも走っているかのようにスイスイ抜けていく乗務員さんの技量に、ただただ感動してしまいます。

グイグイ加速していきあとは快適なハイウェイクルージング・・・と思ったのですが山陽姫路東の手前で渋滞。車線を減らしての工事だったみたいで仕方ないと思う一方で、こういう日は迂回だけでなく何かと続くものだなと妙に納得したり。

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1回目の休憩地・白鳥PAに11時前に到着。乗務員さんの携帯時刻表を見るとどうやら20分ほど遅れている模様。あれだけグルグル回ってその程度の遅れというのも意外に思えました。昼が近いせいか弁当を買い込んでいる客も・・・

発車直前に隣に「Sorae」カラーの南海バスが到着。どうも高松行きのようで、双方の乗務員さんが一緒に外へ出てなにやら情報交換。いろいろなところが渋滞していて、結局こちらへ回ってきたような感じでした。後に着いた乗務員さんがホトホト疲れたといった表情が印象的・・・

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昼前に岡山県入り。大阪発の昼便に乗っているとここまでの距離が、というか時間ですがやたら長く感じますね。どこで休憩するかも関係しているのかもしれません。
うつらうつらしていると、減速する気配があったので周りを見るともう倉敷を越えたあたりで車線規制による交通集中が始まってました。今度は渋滞にはなりませんでしたが・・・

フラットなエンジン音が響いている以外は静かな車内で、客の大半も白河夜船状態で乗務員さんの
「長らくの御乗車お疲れ様です。まもなく福山SAに到着です・・・」
のアナウンスがあるまでまったく動きがありませんでした。

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横のクルマが2台でバスの駐車スペースを占拠している件(!)は置いといて、このSAは常に混雑している状態で売店もごった返している印象が強く、事実この日もここで昼食を調達しようと弁当を取ってレジで並んでいたら長蛇の列・・・バスに戻ったら僕が最後の客だったようで(´・ω・`)
2回目(ここで最後)の休憩地を出発したのが13時過ぎ。再び静かな車内で一人弁当を食べるというのはなかなか勇気が要りました。よく味がわからないままかき込み、済ませた後はプレーヤーに録った音楽を聞いていたり・・・

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ふと見たら「しまなみライナー」広島行きの本四バス担当便にアタマを抑えられていたり・・・太田川を渡って広島インターを出るとほどなく中筋駅。2人ほどが降りて行きました。

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先行している広島空港からのリムジンバスと一緒にターミナルを出て祇園新道へ。広島城を左手に眺め広島バスセンターに14時15分に到着・・・いつの間にか遅れは5分にまで縮んでいました。

(令和元年5月20日記事構成変更)

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