旅する炭屋~炭屋さんだって旅したい~

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JR北海道 特急北斗14号

【路線データ】

  • 事業者:JR北海道
  • 路線名:特急北斗14号
  • 車両型:キハ183-1550
  • 路線型:特急列車
  • 乗車日:平成24年1月6日
  • 乗車区間:札幌~函館

【乗車記】

さて、後はひたすら帰るだけ・・・これから1000キロ以上の旅が始まりました。キハ281・283系使用の「スーパー北斗」ではなく、キハ183系の「北斗」にしたのは・・・深い意味は無く、札幌まで登ってくる途中に区間利用ながらさんざ「スーパー北斗」には乗ったので、帰りはあえて「国鉄型」に乗れたらいいな、という感じで決めただけです。

 

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札幌駅3番線、13時前にキハ183が滑りこんできました。時刻表から察するに函館からの5005D「北斗5号」でしょう。手稲の運転所に入ることなくこの駅で整備を済ませるらしく、降車が終わるとドアに「清掃中」の札が掛けられました。

清掃が終わって「お待たせしました。函館行き特別急行、北斗14号です・・・」の案内が流れたのは出発5分前。特別急行、とは名乗っているものの、慌ただしさはなんとなく通勤列車的なものを感じます。定刻、13時17分に発車。

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札幌駅のホームがどんどん後方に流れていき、車内が落ち着いたのは豊平川を渡ったあたりでしょうか。車掌さんから型どおりの案内があって、車内販売も函館まで4回ほど回るとの事。

去りゆく札幌の風景を見ているとちょっと切なくなるので、乗り鉄ならではの楽しみとしてまずは「鮭めし」で昼食としました。

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多分北海道に行ったらこの駅弁は「かに」と並んで目にしない事はないのでは?と思うくらいポピュラーな駅弁です。いくらの粒は申し訳程度だが、下の鮭の飯の部分は出汁がしっかり効いてて旨い。長万部の駅弁(かに寿し)もそうでしたが「飯を食わせる旨い」駅弁が多いように思います。
食べてる最中に車内改札。隣の席は誰も来そうになさそうです。食べながら車内を見回すと、自由席なので流動はあると思われますが新札幌発車時点で窓側はすべて埋まり、通路側が半分ほど埋まっている感じでしょうか。皆が皆、函館まで行くとは思われませんがなかなかの盛況です。札幌駅の「みどりの窓口」でもこの列車の指定席は9割方まで埋まっているとのこと。
「鮭めし」を食べ終わる頃、南千歳を発車。そして2つ目の駅弁に突入。「やまべ鮭寿し」です。

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また鮭か、と思われる人も多いと思われますが、こちらは握り寿司スタイル。さっきの「鮭めし」はちらし寿しスタイルなので、味も若干こちらの方が濃厚でした。

「やまべ」とは「ヤマメ」の事で川魚。アユ、ヤマメの寿しは九州でも体験済みなので北海道のはどんな感じか・・・と試してみたのですが酢の感触はあまり強くなく、やはり出汁を前面に押し出した感じでした。背の青い魚は処理を上手くこなさないと生臭いだけ、と言われていますが海産物の宝庫である北海道なだけに、そのあたりは巧く調製しているようでした。

キハ283あたりと比べても遜色のない加速で千歳線を一気に突っ走り室蘭本線へ。沼ノ端の合流部分の2キロ近い併走・分岐部高架は本州にはない構造で、強いて言えば近江塩津駅の敦賀方の合流部に似ている気がします。

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14時に苫小牧着。札幌の通勤圏の代表選手・721系が折り返し待ちをしていました。ここで半分近くが下車し、対して乗ってきたは10人に満たないので車内は一気に閑散となりました。
言い換えれば、札幌からここまで立ちん坊でも1時間くらい我慢すれば席にありつけるという事で事実、デッキにいた客も数人が席に落ち着いていました。

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苫小牧を出ると一気に海岸線が近づいてきました。携帯のGPSで速度を測ったら110キロ台をキープ。国鉄時代(厳密にはJR化後のマイナーチェンジ車)の気動車とはいうものの、足回りは確実に進化していました。キハ281や283系と伍して走らなければならないダイヤだと車両も国鉄時代の設計のまま・・・とはいかないのでしょう。でも車内の雰囲気は国鉄末期~JR初期の趣で、国鉄世代の僕として落ち着くインテリアです。

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鷲別を過ぎて貨車群が見えてきた頃、東室蘭に到着。寒さに震えながら室蘭行きの列車を待っていたのが昨日のように思えてきます。

貨物列車ファンにはたまらないシチュエーションが広がる本輪西を通過。重工業からは若干縁遠くなった室蘭地方ですが、道央南部の物流の拠点としては変わってないようです。

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札幌から室蘭あたりまではピーカンだったのが伊達紋別、洞爺・・・と進み次第に雲が厚くなって俄かに怪しくなってきました。今回の旅で小幌駅を訪問する際も、豊浦発車直後あたりから急激に悪化し、小幌は大雪・・・で、室蘭に戻る列車に乗ったら礼文で止んだ、とか。洞爺~長万部間に天気の境目みたいなものがあるのですかね・・・
さて車内はというと、ご覧の通り程よく空いた状態で推移しています。停車駅ごとに乗降はあるものの、乗る客よりも降りる客が若干上回っているといったところでしょうか。

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15時半前に長万部着。ここで多少の乗客の変動はあったものの、もはや札幌からの通し客は数人程度に・・・国縫を出たあたりから噴火湾が再び車窓の共に。ゲンキンなもので、雪がチラついてた天気が長万部を出たあたりから急速に回復。八雲手前では夕日が美しく映えて・・・

そして八雲を過ぎると、今度は噴火湾と駒ヶ岳がいい感じで寄り沿ってきました。人によって様々な「これが北海道の風景だ」ってのがあると思われますが、僕はこの「渡島富士」こと駒ヶ岳を北海道の風景の代表として挙げたく思います。初めて見た雄大な北海道の風景がこの駒ヶ岳ってのもあるため、駒ヶ岳なしの北海道なんてありえないって思っています。そんな駒ヶ岳の車窓に魅せられて何枚もシャッターを切ってたら森を発車していました。

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鹿部方面への線路を左に見つつ、ひたすら森林の中を抜け、16時半前に大沼公園着。観光地という事なので多少の乗車を期待しましたが、自由席には乗ってきませんでした。

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景勝地として有名な大沼を過ぎ、反対側の小沼も抜け・・・というかこの時期両方とも雪に閉ざされて白い平原にしか見えませんでした。夏はさぞかし美しいのだろうなぁ・・・

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ふとエンジン音が軽くなったな・・・と思ったら渡島大野を通過。「藤城線」の高架が近づいてきた。終点の函館には定刻の16時49分に到着。札幌から一気に駆け抜けるには惜しい車窓ばかりでした。

(令和元年5月22日記事構成変更)

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