阪急バス 直行

【路線データ】

  • 事業者:阪急バス
  • 路線名:直行
  • 車両型:いすゞエルガ
  • 路線型:臨時路線(フィーダー型)
  • 乗車日:平成23年4月10日
  • 乗車区間:摩耶山上駅~阪急六甲

【乗車記】

摩耶ロープウェイの山上駅は通称「星の駅」。その駅前は「掬星台」という広場で市街地の眺望スポットで賑わい、乗ってきたロープウェイの客も大半が眺望目当てでこの広場で足を止めます。ですが、僕はさっさと摩耶山上を後にしました(笑)
阪急バスの阪急六甲行き、系統番号はありません。乗ると運転士さんが2人。
別の場所に待機しているバスからこちらへ休憩に来てるのかな、と思いきや定刻の16時10分になると「発車しまーす」と合図してそのまま発車。まさかのツーマン運行でした。

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ま、確かにのっけからこんなダートな道ではワンマンというのも厳しいのかなぁ・・・天上寺前付近ではヘッドクリアランスにぎりぎり引っ掛かるか掛からないかの松の木があって、乗務員さんがしきりに運転役の乗務員さんに指示を出していたのが印象的でした。
(ひょっとしたら多客期だけの乗務体系かもしれません。詳しい方がいらっしゃったらコメ欄に情報お願いします)

摩耶山上駅では6~7人だった客も16時25分の六甲山牧場で立客こそいないものの、ほぼ満席に。

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それにしても六甲山牧場付近はクルマが多いです。かく言う僕もバスでここに来た事はなく夕方はいつも渋滞に巻き込まれイライラ・・・バスって選択肢も捨てたもんじゃないですね。
三国池を過ぎまもなく丁子が辻に差し掛かるころ、

「このバスは阪急六甲駅へ直行します。六甲山ホテル、六甲山上駅には参りません・・・」
と何度も案内がありました。帰ってから時刻表を見ると六甲山上方面に向かう便がこのあと2~3本雁行しているので誤乗が多いのかもしれません。この日はここで乗り換える客はいませんでしたが・・・16時33分発車。

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丁子が辻から阪急六甲までノンストップ。しかも、表六甲ドライブウェイですから(笑)いやマジでこれは最短距離です。高低差がすさまじく、乗務員さんも決して4速以上は入れずリターダのONOFFを頻繁に切り替え防衛運転に徹してます。

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表六甲名物のヘアピンカーブktkr。これもイン・アウトで高低差が数メートルはあるというシロモノ・・・ヲタ席にいるとまさにジェットコースター感覚です。
六甲山トンネルと合流して新道かな・・・と思ったらダートな旧道に突っ込み再び急コーナーの嵐の中へ。そういえばトンネル入口にあった料金所が無くなってたなぁ。

左右の際限ないローリングから解放され、新道と合流。この新道にかかる新六甲大橋の赤いトラスが子供心にとてつもなく巨大なものに映りましたね。。

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六甲ケーブル下を過ぎるとドライブウェイは終わり団地の中へ。神戸市バス(16系統)と頻繁にすれ違い「他社エリア」に突入したことを実感。

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摩耶山上からだと900円という運賃。これを六甲駅から市バス、ケーブル、山上のバスを乗り継げば1000円は越えるので山上アクセスとしては安いといえば安いのかもしれませんが、200~300円が守備範囲の路線バスとしてはまぎれもなく「高額」です。

終点の阪急六甲駅には16時56分。40分ほどの行程でしたが、京阪神間で手軽に乗れる「山岳バス」としてなかなか興味深い路線です。

(令和元年5月9日記事構成変更)

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