旅する炭屋~炭屋さんだって旅したい~

炭屋です。ヲタです。人畜無害です。何処かへ行ったり過去に前に挙げた内容を再掲したりしてます。

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なんぷう号 宮崎駅~熊本県庁前 宮崎交通

今回の出張も何とか終わって、あとはひたすら帰るだけ・・・当初は「フェニックス号」でまっすぐ福岡に出て撮りバスをしてから帰ろうかなと思ったけど、せっかく手元にSUNQパスがあるのだからと・・・

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ホテルを出ると結構強い雨。傘を持ってきていないことに少し後悔する。宮崎駅に着いて時間まで撮りバスを敢行。

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・・・しまったなぁ、こっちにしときゃよかったかなぁ。宮交の今年の新車だし車内を見たらJRバスみたいなクレイドルシートが並んでるし。乗務員さんと話をしていると

「シートがデカすぎるから前が見辛いってお客さんがいて・・・」

とちょっと複雑な表情。JRではこのタイプのシートがどういう評なのかが興味が湧く。

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8時20分過ぎにやってきた「なんぷう号」はもちろん宮崎交通担当。午前発が地元会社、午後が共同運行先の担当というキレイなダイヤ。

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車内は2-1シートと九州島内の標準的な昼行長距離スタイル。席番は1列側がAで2列側がBCとなっておりやや変則的。車両中央左側にはサービスコーナー付きトイレが設置されているが、

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残念ながら去年4月にサービスコーナーは廃止。客の持ち込みが増えたのと、メンテナンスにかかる費用もこうも景気が悪くてはバカにならないのだろう。撤去するにも費用がかかるのかそのままになっているのが何とも切ない。


僕を含め2人を乗せて8時27分に発車。橘通りは通らず南宮崎駅前を過ぎて一旦宮交シティを過ぎて大きく路地を回ってから、

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改めて宮交シティに到着。待合室には多くの客が待っていたが「なんぷう号」に乗り込んだのは1人だけ。それに引き換え路線バスは元気で操車スペースとホームをひっきりなしにバスが出入りしており、ここがもう1つの「宮崎駅」なんだなの実感。
発車すると雨はさらにひどくなりまるでスコールの様相を呈しだした。南国らしいはっきりした天気なのは判ったけどこうもキツいと通行止めにならないか心配になる。

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宮崎道に入り本格的に加速。高速に入る前に乗務員さんが設定したDVDが回りだした。映画の内容は「20世紀少年」・・・一時期よく立ち読みした漫画だったなぁ。音声を聞くには座席に取り付けられたオーディオスイッチのイヤホン端子に備え付けのイヤホンを挿せば視聴は出来る。
これも高速バス全盛時は各チャンネルに色々なジャンルのCDが入っててそこそこ楽しめたが、今はテレビ音声かラジオ(FM宮崎)だけ・・・鹿児島行き「トワイライト神戸号」もテレビ音声とNHKラジオだったので、言い換えればこれがコストを削減した結果。サービスが無くならないだけマシなのだが、全盛期を知るものには少しばかり寂しいものを感じた。


清武、田野東、高城と進むが乗降は無し。清武から熊本の御船まで乗降フリーなのでローカル的な利用も可能だが、始発から3便目の時間帯とあってはお客の入りも悪い。

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県南の最大都市・都城を控えた都城北で1人の乗車があった。雨はいつしか小止みになっており、そこそこ走っていた車もほとんど見かけなくなった。

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高崎東付近で熊本からの「なんぷう号」産交担当の1便とスライド。「サンライズカラー」が曇り空によく映える。続いて「フェニックス号」の西鉄初便ともスライドしたのだが撮影に失敗(しかも白夜行車だったし)
小林インターで2人ほどが乗車。


どこまでも茫洋と続くえびの高原を突っ走り、

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えびのJCTで九州道へ。この後えびのインターに停車したが待ってた客は後から来るバスの客だった模様。学生時代に飯野からえびのまで区間利用した時は満席に近く、乗務員さんから「どこまで行くの?」って聞かれえびのまでと判ると「最前列の席は人吉からのお客さんがあるけど、隣までだったらそこに座って下さい」と調整に苦慮していた。それから思えば今日の車内は本当にスカスカである。

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加久藤トンネルに入りトンネル中ほどで県境を越え熊本県へ。「トワイライト神戸号」の時は早朝だったから雲海が出てたのかなと思っていたが、10時過ぎた今でもやっぱり雲海が出ていた。

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人吉インター着。ここで1人が降り5~6人ほどが乗り込んできた。アタッシュケースを抱えたビジネスマンも乗ってきてようやく都市間高速バスっぽくなった。「なんぷう号」に乗らなかった客(多分鹿児島行きか福岡行きの客)が待合室から溢れており、県南からの需要が旺盛なのに驚く。

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鹿児島行き「きりしま号」産交便とスライドし、改めて主要バス停の到着時刻や車内設備の案内が流れ、ほどなく山江PAに滑り込むも乗降なし。「なんぷう号」は基本的に途中休憩は無いがノンストップ便はどうなのだろう。

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人吉~八代間は本当に山の中ばかりだ。急峻な山岳地帯が続くかと思うと、とうとうと流れる球磨川を渡ったりと景色に変化があって楽しい。「なんぷう号」開設当初はこの球磨川沿いの国道を走っていたそうで、30分ほどで抜けるこの区間を昔は1時間20分をかけていた。高速は高速なりの景色のよさがあるが、個人的には下道時代の球磨川を眺めながらのルートの時に乗っておけばと今更ながら残念に思う。
鮎帰、小鶴、坂本の高速道路上のバス停は乗降なく皆通過。坂本を除いて小さな集落にあるバス停なので利用は知れているのだろうけど、肥薩線からも遠い場所とあっては高速バスも立派な「生活インフラ」である事には変わりは無い。

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八代インターで降り、そのまま料金所外のバス停へ・・・と思いきや国道3号に合流しすぐに右折。穂のついた田んぼの中を進みひときわ目立つ鉄道構造物―新八代駅に到着。「なんぷう号」各停便のうち4往復がこの駅を経由するようになった事をすっかり忘れていた。九州新幹線とは直接恩恵が無い人吉や宮崎地区の利用者に、「フィーダーバス」的な意味合いで「なんぷう号」を使ってもらおうという事なのだろうけど、今日は乗降ともに無かった。

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高速に戻って宮原SAを過ぎたあたりで、福岡行き「フェニックス」速達便にぶち抜かれた。同じ宮崎交通のバスで向こうは日野セレガRのSHD車だったので、改めて各停便と速達便の「格」の違いを感じた。
松橋インターと御船インターでぽつぽつと降車が・・・

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益城熊本空港インターで高速を出て、空港道路を西へ進む。クルマが途端に増えだしてそれまでゆっくり流れていた時間が急にせわしく流れだしたようだ。途中、東町中央とか自衛隊前のバス停が続くがすべてスルーで降車予定の熊本県庁前で下車。

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熊本交通センターまで乗りとおしても良かったのだが、この後の福岡行きへの接続を考えると途中停留所の方が時間が読みやすかったのでここで下車することにした。


JR急行「えびの号」が走っていた頃はライバル関係にあったのだが、JR側が廃止になって「なんぷう号」が熊本市内と宮崎を結ぶ唯一の存在になって安泰・・・かと思いきや今度はマイカーとの競争に晒されているようで、今回乗った各停便のように途中からの利用が極端に少ないというのが影響しているように思われる。
九州新幹線全通で新八代~宮崎間の連絡バスの設定という話も出ており、「なんぷう号」の前途もなかなか厳しいものと思われるが、「国道特急バス」という伝統を背負うとともに交通体系の変化に即した「進化」がなされる事を祈るばかりである。
(2010年10月20日乗車)

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