旅する炭屋~炭屋さんだって旅したい~

炭屋です。ヲタです。人畜無害です。何処かへ行ったり過去に前に挙げた内容を再掲したりしてます。

はじめてお越しになられた方は、ここを御一読いただければ幸いです..._〆( ´・ω・‘)

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超得割青春320号 大阪駅桜橋口~東京駅日本橋口 西日本JRバス

「超得割」というだけあって確かに安い。フツーに買って4300円の運賃だけど、ネットで早い時期に買うと最安で3500円。さらにネット決済(クレカ必須)で3480円・・・ドリーム号っていうと大体8000円くらいって相場、と覚えたものですがいまや4列の「青春」系統で5000円だし、今回買った「超得割」に至っては・・・
ツアーバスの台頭を意識した値段設定なのがよくわかりますが、さて実際乗ってみるとどうなのか・・・


22時半過ぎの大阪駅桜橋口は夜行バスのラッシュで、その行き先やカラーリングを見ているだけでも飽きない。真っ白な「プレミアムドリーム号」、JRバス関東の「青春エコドリーム号」、松山行き「松山エクスプレス大阪号」のJR四国バス、「浜田道エクスプレス号」の夜行便・・・発車時間が近接しているので客を誘導する係員の叫び声とバスのエンジン音が交錯する。


22時50分過ぎ、

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1台のバスが横付けされた。西日本JRバスの観光カラー車。エアロクィーンのSHD(スーパーハイデッカー車)。これが東京行き「超得割青春320号」である。
あっという間に乗車の列が出来て、その長さに満席を直感した。アサインされた席は「1C」・・・2列のシートが左右に並ぶ4列タイプの座席で、観光バスでよく見かける座席配置だ。シートピッチは狭いが極端な狭さではない。最前列の宿命でフットレストの位置は少しだけ窪みがあるだけ。隣の1D席にはすでに先客がいた。座って落ち着いたところでさらりと後ろを見るとぎっしりと客が座っており、掛け値なしで「満席」なのを実感した。
4300円という値段は在来線の運賃の半額であるわけだし、独立3列の「ドリーム号」の半額でもあるからネットの情報に目ざとい若者に人気が出て当然か。事実、僕の周りはほとんどハタチ台の若者ばかりで、それも2人組から4人組の気の置けない仲間同士といった感じの年齢層だ。


23時を若干過ぎたあたりで客室と運転席を仕切るカーテンが閉められ、おもむろに動き出した。当然ながら前が見えないので今どのあたりなのかわからず不安だったが、1AB席のカーテンが若干開いていたので動き出して10分ほどで新御堂筋を走っていたのが判った。
中央環状線に乗り、吹田インターから名神高速へ。
「高速道路に入りますと、車内灯を消灯します」
という案内があってすぐに消灯。これを汐に静かになるかと思いきや、僕の周りの若者はそんな事はおかまいなしで、おしゃべりに夢中だ。これを注意するというのも野暮というもので、特に大声ではしゃいでいるという訳でもない。それにこの値段と客層、年齢層を考えるとビジネスで使っている僕の方が浮いているわけだから注意もしにくい。


あくまでこのバスの愛称が示すように「青春」を謳歌している彼らがこの中では主役なのだから。それでも草津付近(Xperiaのナビで確認)まで来ると次第に静かになってきた。さながら修学旅行の団体バスに乗り合わせたような雰囲気だ。


0時20分過ぎ、土山SAで最初の休憩停車。

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車内のほとんどの客が一斉に降りたので、バスの周りは蟻の子を散らしたように広がった。ツアーバス、「ドリーム号」、民鉄系の夜行バスが並ぶサマはなかなか壮観で、それぞれのバスから降りてくる客がトイレ、売店に集中するのでさながらラッシュのようだ。お茶を買って車内へ戻り、運転士さんのカウントチェックがあって0時40分頃発車。安い便であってもこういった体制は当たり前のようにあるのは安心する。


ちょっとウツツとしたかな・・・と思った頃、
「はい、刈谷PA到着です。ここで15分ほど休憩します」

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時計を見ると1時半過ぎ。まぶたは重いが眠いという感覚はあまりない。

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昼間は大賑わいの売店も深夜とあっては閉店しておりひっそりとしたもの。SA並みの規模だがPAは基本的に深夜は閉店しているので昼夜でイメージがまるで違う。


発車して今度は眠れた。かと思ったらドアの開く音が。高速を離れ三ケ日駐車場に入ったようだ。乗務員さんの「お願いします」という声で交替が行われた。ここまでは西日本JRバスの運転士が、そしてここから終点まではJRバス関東の運転士がハンドルを握る。これは「ドリーム号」とまったく同じだ。

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「日本坂PA到着です」
反射的に席を立ったがなんとなく足は千鳥足なのが情けない。外はムッとした蒸し暑さが相変わらず続いた。時刻は3時40分。少し離れたところには、

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JRバス関東便の「ドリーム320号」つくば行きが休憩していた。その他にも「青春ドリーム号」等数台のダブルデッカー車がたむろしていた。


車内に戻るとすぐに眠りに落ち、

「鮎沢PAです」

の声を聞くまでの記憶が一切無かった。

 

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当初は足柄SAでの休憩を設定していたようだが、前夜に

「駐車状況により他の場所で休憩する事があります」

という案内があったので、まさに「避難」したのだろう。
同じ理由で、

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多くの夜行バスがこの鮎沢PAに「避難」していた。夜も明け、霧がかかる山間は涼しく、ひんやりとした外気が心地よい。
5時15分過ぎに発車。客の大半はまだまだ眠りこけており、前夜の元気な彼らとはまるで別人みたいだ。


ウツラウツラしていたら「ご乗車ありがとうございました。まもなく東名江田に到着します」案内放送が流れるが降車は無し。続いて東名向ヶ丘も降車ゼロ。多摩川を渡って都内に入る頃やや混雑しだしたが、首都高速は総じて順調。
霞ヶ関の通過あたりで俄かに車内がにぎやかに・・・

 

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終点・東京駅日本橋口には6時50分着。「途中交通事情が順調なため約25分ほど早く到着しました」という運転士さんの声は明るかった。時期によっては定刻の7時15分から大幅に遅れるのだろう。
トランクから荷物が次々に出されるとすばやくピックアップ・・・到着して10分と経たない間にバスの周りは静かになった。


ツアーバスの台頭が急速に進んでおり、廉価な移動手段である高速バスを運営する事業者間で競争が激化しているのは周知の事実。最安で4000円を切る運賃はまさに「移動できればそれでいい」という究極の選択肢を具現化した例と言える。「JR」というブランドを出しつつ必要最低限の「サービスクオリティ」と他の「ドリーム号」が持つ「安全クオリティ」をこの「超得割青春号」は絶妙のバランスで保っているのが実感できた一夜だった。
(2010年8月19日乗車)

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